グリコーゲン

[監修済] グリコーゲンの性質と効果、脂肪との深い関係について

グリコーゲンは私たち人間にとって非常に重要なエネルギー源のひとつで、食べ物やサプリメントから摂取することができます。ここではグリコーゲンの効果や気になる脂肪との関係について説明していきます。

グリコーゲンは活動に欠かせない重要なエネルギー源のひとつ

動物や植物が活動するために使用するエネルギーの中心は、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素と呼ばれる物質です。人間は食べ物や飲み物から栄養を摂取していますが、取り入れたエネルギーを体内に貯蔵する際には、貯蔵しやすいようグリコーゲンやアミノ酸などの高分子化合物に変化させます。

グリコーゲンはグルコース(ブドウ糖)が多数結合した高分子化合物にあたり、人間の体内では主に肝臓や骨格筋で生成され、貯蔵されています。グリコーゲンは別名動物性でんぷんとも呼ばれ、最大のエネルギー源である炭水化物の一種にあたります。グリコーゲンのもととなるグルコース(ブドウ糖)は米類、パン類、麺類、イモ類に多く含まれています。また、牡蠣、ホタテ、ウニや動物の肝などからはグリコーゲンそのものを摂取することができます。

グリコーゲンをエネルギーとして使用するためには、グルコース(ブドウ糖)に再度分解する必要があります。グリコーゲンの特長はこの再分解が容易な点であり、エネルギー源としてはもっとも使い勝手が良いもののひとつといわれています。そのため、短時間でエネルギーを消費する身体運動などを行う際には一番はじめに使用されています。

グリコーゲンはエネルギーへの変換が容易である一方、あまり大量には蓄えることができないというデメリットもあります。平均的な成人男性を例に挙げると、肝臓の貯蔵量はその重量のおよそ8%にあたる100~120g程度、骨格筋の貯蔵量は全重量のおよそ1~2%にあたる300g程度といわれています。この貯蔵量はカロリーにすると肝臓が350kcal、骨格筋が1,000kcal程度にあたります。

グリコーゲンの主な効果

グリコーゲンには血糖値を一定に保つ効果があります。血糖値が低下すると空腹感を覚えるだけでなく、次第にイライラや不安感、冷や汗、震え、動悸などの症状がでてきます。グリコーゲンは少しずつグルコース(ブドウ糖)に分解されて血液中に送り出され、細胞の生命活動を維持するとともにこれらの症状を防止しています。

グリコーゲンには疲労を回復する効果があるといわれています。人間は糖質が不足すると疲れやすくなり、これが続くと生活に支障が出てしまいます。グリコーゲンは疲労を回復し、疲れにくい健康な体を維持するためにも欠かせないものであるといえます。また、グリコーゲンがグルコース(ブドウ糖)に分解される際には熱が発生するため、体温を上昇させる効果もあります。

グルコース(ブドウ糖)は脳の唯一のエネルギー源であるとされています。このため、糖質が不足するとエネルギーを失った脳は働きが鈍くなり、集中力の低下や記憶力の低下が起こります。朝食を食べる学生の方が食べない学生よりも学業成績が優秀な傾向にあるという研究報告もあります。グリコーゲンには脳の働きを維持し、活性化させる効果があるのです。

グリコーゲンと脂肪の関係

脂肪は体型や体重が気になる人がもっとも減らしたいと考えるものですが、この脂肪の燃焼にはグリコーゲンが深くかかわっています。なぜならば、人間が蓄える脂肪もグリコーゲンと同じく主にグルコース(ブドウ糖)からできている物質だからです。

人間が食事をすると血液中にブドウ糖が流れ、筋肉細胞内のミトコンドリアによって生命活動に必要な分が消費されます。ここで消費しきれなかった分は肝臓や骨格筋のグリコーゲンタンクと呼ばれる一時的な保管場所に蓄えられるのですが、それでも入りきらない分は中性脂肪として脂肪細胞に蓄えられます。つまり、グリコーゲンタンクの容量を大きく超えた食事をすると肥満になってしまうということです。

脂肪の最大の特長はグルコースよりも大量に体内に蓄えておけることです。脂肪は体内に蓄えられている間は中性脂肪として存在し、エネルギーとして使用される際には脂肪酸に変化させる必要があります。この中性脂肪から脂肪酸への分解はあまり容易ではなく、グルコースほど使い勝手が良い物質ではありません。そのため、長時間かけて少しずつ消費されるのに向いているタイプのエネルギー源といわれています。

脂肪燃焼のカギはグリコーゲンの消費の仕方にある

脂肪はグリコーゲンタンクが空になってから消費されるので、平常時にはなかなか消費されないことが多く、これがダイエット中の人々を悩ませる原因となっています。脂肪を燃焼させるためには炭水化物の過剰摂取を避けつつ、運動を長時間かけて行う必要があります。運動がハード過ぎると脂肪の消費に移る前に疲れてしまうので、ウォーキングなどのゆるやかな運動がダイエットに適しているといわれるのはこのためです。

骨格筋内のグリコーゲンは運動のために消費されるのに対して、肝臓内のグリコーゲンは主に血糖値を一定に保ち脳などの活動のために消費されます。満タンになった肝臓のグリコーゲンがすべて消費されるまでには、通常の生活を送った状態でおよそ13時間はかかるといわれており、それを過ぎると足りなくなったグルコース(ブドウ糖)を補うために筋肉が分解され始めます。筋肉が分解され続ければ基礎代謝が低下してかえって痩せにくくなってしまうので、極端に炭水化物を制限するダイエットは体に悪いだけでなく、非常に非効率的であるといえます。

「グリコーゲンの性質と効果、脂肪との深い関係について」のまとめ

グリコーゲンを摂取するだけでは脂肪を燃焼を行う事が出来ません。普段からの食生活にも注意しながら、健康的な毎日を過ごしましょう。

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