キャラウェイ

[監修済] 料理やお菓子作りにも使われるキャラウェイの特徴や効能について

セリ科の植物であるキャラウェイは爽やかな甘さやほろ苦さを特徴としており、料理やお菓子作りにも活用されています。豊富なビタミンやミネラルを含んできると言われるキャラウェイの成分や効能について考えます。

キャラウェイの特徴

キャラウェイはヨーロッパや西アジア、インドや北アフリカなどを原産地とするセリ科ヒメウイキョウ属の二年草植物です。古代エジプト人やギリシャ人などの間で使用されフェニキア人によってヨーロッパに広められたと言われています。その歴史はとても古く、新石器時代から青銅器時代後期にかけてスイスにつくられた原住民の遺跡のなかからもキャラウェイの種子が発見されています。12世紀に記されたドイツの医学書や14世紀に発刊されたイギリスの料理本にもその記述が確認できます。

キャラウェイの葉はやや固く6月頃になると花茎を伸ばして白くて小さな花を咲かせます。種のように見える果実は熟して乾燥させると三日月のような形に変化します。キャラウェイの日本名はヒメウイキョウで、ビタミンやミネラルをたっぷりと含んだ種子のようにみえる果実を香辛料として使用することが多いようです。香辛料はキャラウェイシードと呼ばれプチプチとして食感と甘く爽やかな香り、ほろ苦さが特徴となって肉や野菜を使った煮込み料理や焼菓子に用いられています。また、キャラウェイの葉はスープやサラダにも使われています

キャラウェイに含まれるビタミン

キャラウェイには様々な種類のビタミンが含まれています。脚気の治療に効果を発揮したことでも知られているビタミンB1は、炭水化物の代謝を助けてエネルギーをつくりだし疲労回復を助けてくれます。また、皮膚粘膜の健康維持や末梢神経、筋肉の機能を正常に保ってくれる働きもあります。ビタミンB2は、三大栄養素を体内でエネルギーに変える代謝をサポートする働きがあり、皮膚粘膜の機能維持や脂肪の新陳代謝を助けてくれる働きがあります。ナイアシンは、水溶性ビタミンの一種で、三大栄養素の代謝をサポートする働きに関係して皮膚や粘膜の健康維持や脳神経を正常に維持する作用があります。

キャラウェイに含まれているビタミンB6は、タンパク質の代謝を助け筋肉や血液をつくることに関係しており、皮膚炎の予防にもよく使用される物質です。緑の葉に多く含まれることで知られている葉酸も含まれており、細胞の生まれ変わりや赤血球の生成に欠かすことができない栄養素として特に貧血予防に効果があります。抗酸化力が優れていることで有名なビタミンCは活性酸素の発生や細胞の酸化を抑制し血管や皮膚の老化を防いで免疫力をたかめてくれます。皮膚や粘膜を保護する作用があることから美肌のビタミンとも言われています。同様に抗酸化作用によって活性酸素の発生を抑制するビタミンEは細胞の修復と老化防止に働きがあります。

キャラウェイに含まれるミネラル

キャラウェイにはビタミンとともに豊富なミネラルも含まれています。そのひとつがカルシウムです。骨や歯を構成する必須ミネラルとして体内に最も多く存在するミネラルとして骨そのものを貯蔵庫とする働きもあります。また、血液を凝固させる働きや筋肉、神経の働きにも作用しています。同様に骨や箱構成する必須ミネラルであるリンも含まれています。マグネシウムやカルシウムとともに骨や歯をつくるだけでなくエネルギーや脂質の代謝に重要な役割を担っています。

全身の細胞や組織に酸素を運ぶとともに赤血球を構成する成分として鉄も含んでいます。ヘモグロビンの構成成分となることから貧血予防には不可欠となるミネラル成分です。体内に300種類以上も存在する酵素の働きをサポートするマグネシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素であるとともに三大栄養素をエネルギーに代謝する際にも重要な働きをしています。ほとんどの細胞のなかに存在しながらナトリウムとバランスをとり高血圧を防いでくれる作用のあるカリウムも含まれています。このようにキャラウェイには実に豊富なビタミン、ミネラルが含まれていることがわかります。

キャラウェイの効果・効能

キャラウェイの香り成分にはリラックス効果があると言われています。なかでもリモネンは呼吸で体内に取り入れられると脳内でα波が出現するほどのリラックス効果が得られるとされています。キャラウェイの種子を粉末状にしたものを配合したおかしは昔から消化不良を予防するものとして食後に食べられていました。消化不良やお腹の張りなどの症状がある際にキャラウェイを摂取すると症状が緩和されると言われており、特に腸内のガスを取り除く効果に優れているとされています。

キャラウェイには肝臓や腎臓の機能や脂肪燃焼効果を高める働きもあるといわれています。また、胃もたれや胸やけの症状を緩和する効果や腸内環境を整えてくれる効果も期待されているため、暴飲暴食気味の方や食欲不振の方などにおすすめと言えます。ヨーロッパでは食後にキャラウェイの種子をかんだり、抽出したお茶を飲んだりする習慣があります。これは、キャラウェイに口中清涼や消臭の効果があると考えられていることによるものです。種子から精製されたオイルは口臭予防や殺菌の作用があるとしてうがい薬にも用いられることがあります。

「料理やお菓子作りにも使われるキャラウェイの特徴や効能について」のまとめ

キャラウェイは食欲をそそる香辛料として使われることも多く、消化を促進し胃腸を健康に保つ効果があると言われています。また、口臭予防やリラックス効果なども得られるためお茶として楽しむのもオススメです。

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