バナジウムは温泉に含まれる成分としても良く知られているミネラルです。そのバナジウムにはむくみを防ぐのに有用な働きをすると言われています。今回はバナジウムがむくみに良いと言われる理由やその摂り方などを紹介します。
そもそもミネラルとは
ミネラルとは酸素・水素・窒素・炭素以外の有機物に含まれている必須元素のことで、
- ビタミン
- タンパク質
- 脂質
- 糖質
と並ぶ5大栄養素の一つです。
ミネラル種類についてはこちら⇒ミネラルは身体の必須元素!
バナジウムが効くむくみの種類
朝起きて腫れぼったくなっている顔や夕方になるとパンパンになる足など、身体がむくむとそれだけで見た目にも重たく、気分もブルーになってしまいます。解消できることならしてしまいたいむくみですが、そのためには自分がどんな理由でむくんでいるのかを見極め、それに合った対処法を取る必要があります。なぜならむくみといっても、その原因は一つではないからです。
よく原因として挙げられるのが、
- ずっと同じ姿勢を摂り続けていることによる血流の悪さ
- 筋肉の機能の低下
- 塩分の摂りすぎ
- 冷え性
- 肝臓や腎臓に問題がある
などです。どれも基本的には血の流れが悪い事と関係していますが、その流れを悪くする原因はこのようにいろいろとあります。
バナジウムが特に効果を発揮するむくみは、
血液の中の糖が増えすぎた事が原因で起こるむくみ
だと言われています。
血液中の糖が増えすぎて起こるむくみを解消
血液中の糖が増えすぎると増えた糖が赤血球とくっつきます。また糊のような作用をして、赤血球と赤血球をくっつけてしまいます。そうなると赤血球が一個通れるくらいの細さしかない毛細血管などは、流れが悪くなってしまいます。
またこのように血液の中に糖が多いと、血管自体を傷つける事もありますし、血液がどんどん汚れていきドロドロ状態になります。細胞は毛細血管の血液成分を通して栄養と老廃物をやり取りしていますが、血液がドロドロになってしまうとこの循環がうまくいかなくなり、血液中の水分がしみだしていくことでむくみにつながると言われています。
さらに血液中に糖が増えすぎることによって余分な水分を排出し、むくみを防ぐためにも必要な機能である腎臓に負担がかかることになります。腎臓は体を巡る血液をろ過して、いらないものを尿にします。もちろん腎臓にも毛細血管は通っているので、血液中に糖が沢山含まれていると腎臓の血管をも傷つけてしまいます。そうなると腎臓の働きも悪くなってしまい、それがむくみへとつながる場合があります。
このように血液中に糖が増えすぎるとむくみを招くこととなります。バナジウムはこうして起こるむくみに良いと言われています。
バナジウムがむくみに効くメカニズム
バナジウムがむくみに効くと言われる一つの理由は、
バナジウムがインスリンに似た働きをする
ことにあります。食べ物を食べると血液中の糖が増えますが、それを受けてすい臓にあるランゲルハンス島にあるβ細胞から、インスリンというホルモンが分泌されます。分泌されたインスリンは血液中の糖を細胞に取り込む働きをしていきます。その働きにより、血液中の糖の量が安定します。
バナジウムにはこのインスリンとよく似た働きをし、なおかつインスリンの働きを活発にするという働きも持っています。
会社を休まずに出社してきた社員でも、真面目に働かなければ会社自体の生産性も下がります。それと同じように、
インスリンが必要な量分泌されていたとしても、働きが悪いとブドウ糖が血液の中から細胞へ取り込まれることなく、ずっと血糖値が高いままになってしまいます。
そのためバナジウムのインスリンを活発にするという働きは、血糖値が高い事で血流が悪くなり起こるむくみに効果を期待できるといえます。
またバナジウムにはコレステロールが合成されないようにする働きもあります。コレステロールが増えすぎることでも血液がドロドロになって、血流が悪くなりむくみの原因になりかねないので、この点からもバナジウムはむくみに良いといえます。
むくみ対策に効果的なバナジウムの摂り方
むくみに良いバナジウムは、
- エビ
- イワシ
- アサリ
- ホタテ
などに含まれています。様々な食品に微量ではあるものの含まれているミネラル成分なので、体に不足する心配はあまりないようです。バナジウムは1日当たり1.8mg程を目安に摂ると良いと言われています。これは大きいサイズのアサリを6個ほど食べれば達成できる量です。
ただ、摂りすぎも肝臓に良くないので摂るとしても1.8mgが上限だと言われています。最近はバナジウムが含まれていることをウリにしたミネラルウォーターも目にしますね。むくみ取りも兼ねて飲む事ができます。またサプリメントを活用することもできます。
バナジウムは加熱しても大丈夫な成分だと言われているので、バナジウムが含まれている食品を加熱してもきちんと摂る事ができます。また水であればホットにして体を冷やすことなく摂ることができます。
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バナジウムでむくみを解消!【むくみに効く働きとは?】のまとめ
バナジウムは血液中の糖が高い事により起きるむくみにその効能を期待できる成分です。加熱してもバナジウムは問題なく摂取できます。むくみには冷えも良くないので、バナジウム入りの水分を摂る際には温めて飲むほうが良いです。過剰摂取は体に害となるので、摂取量に気をつけながらむくみ対策の一環として摂りいれる事ができます。またサプリメントで補うこともできます。