エラスチンというのは、元々肌に存在している成分です。コラーゲンと密接な関係があり、健康な肌を維持するためにも欠かせない成分です。しかし年齢とともにエラスチンは減少していくため、肌にも変化が出てきます。エラスチンが肌に与える影響と、不足によるデメリットを紹介します。
エラスチンってどんな成分?特徴は?
エラスチンはもともと肌に含まれている成分です。体内でも生成されますが、その量は年齢とともに減少していきます。エラスチンは肌の奥にある真皮という部分に存在しています。役目としては、コラーゲンをサポートする事です。
コラーゲンももともと肌に存在している成分で、コラーゲン繊維というネットのようなところに、エラスチンがくっついて、肌に弾力やハリを与えます。柔らかく弾力のある肌は、見た目にも美しく、若々しい印象を与えます。しかしコラーゲンもエラスチンも年齢とともに減少していくので、肌のハリや柔軟性、弾力が保てなくなってしまいます。これがたるみや、シワの原因となってしまいます。
エラスチンは赤ちゃんの時はあまり多くなく、年齢とともに増加していく傾向があります。 肌を構成する美容成分は、赤ちゃんの時から20歳くらいまでは豊富ですが、それ以降は年々減少していきます。ところがエラスチンは、赤ちゃんの時はまだそれほど量は多くなく、20歳頃まで年々上昇していくというという特徴があります。しかしここから先は、他の成分と同じで、20歳をピークに年々減少してしまうのです。
エラスチンが不足するとどうなる?
エラスチンは、肌の奥でコラーゲン繊維をサポートしています。年齢とともに不足しがちになります。肌の奥でコラーゲンを支える役目があるので、不足すればコラーゲン繊維をサポートできなくなるから、肌の内側からの弾けるような弾力やハリはどんどん失われていきます。
こうなるとたるみがひどくなり、ほうれい線やシワが目立ってきます。40代に差しかかる頃には、エラスチンはほとんどないに等しい状態です。どの年齢でエラスチンが減り始めるのかについては個人差が大きくなりますが、不足すれば肌の老化に繋がりますので、見た目年齢も高くしてしまいます。目安としては20代後半から30代にかけて、徐々に減少し始めるので、早めに不足分を補う事が大切です。
エラスチンは食事からも摂取できる?
エラスチンはもともと肌にも含まれている成分ですが、ヒト以外の動物の体内にも存在しています。コラーゲンと密接な関係にあるのは、ヒトでも人以外の動物で同じですから、牛すじや魚、軟骨や煮魚の煮こごりになど、コラーゲンが多い食材に含まれています。これらの食材を食べれば、エラスチンも摂取できますが、ここで一つ問題が生じます。
食事からエラスチンを摂取しても、分子が大きいため一度体内で分解しなければいけません。エラスチンをたくさん摂取しても、分解され他の部分に使われてしまえば、健康な肌を維持する分が不足してしまいます。つまりエラスチンは食事からも摂取できますが、食事から摂取しても美肌作りにはほとんど生かせないのです。食事から取り入れる場合は、エラスチンだけでなく、コラーゲンをサポートするビタミンCや抗酸化作用のある成分を一緒に取り入れるのがおすすめです。
食事から摂取する時は、コラーゲンを多く含む食材を選ぶのもポイントです。エラスチンはコラーゲン繊維にくっついていますので、コラーゲンも一緒に摂取するのが有効です。
エラスチンを取り入れるのにおすすめな方法
エラスチンを取り入れ美肌作りを目指したい時は、サプリメントからの摂取が一番効率が良いです。サプリメントならエラスチンの分子を小さくできるので、ペプチドにして他の成分と組み合わせれば、摂取してから吸収されるのが早くなります。食事からの摂取は、一度分解してから吸収ですが、飲んでしばらくすれば吸収されていくから、効率が良いのです。
サプリメントならエラスチンと相性のいい成分をプラス配合できるから、相乗効果も期待できます。錠剤やカプセルでもいいのですが、溶けるまでに時間がかかるので、素早く吸収するにはドリンクもおすすめです。サプリメントやドリンクなら、食事では摂取しきれない豊富な量を手軽に摂取できます。
食事よりもサプリメントやドリンクの方が効果的ですが、サプリメントはあくまでも補助的な物です。主役や食事ですから、栄養バランスを考えメニューを決める事が大切です。また美肌を目指すには、サプリメントだけでは足りません。栄養バランスのとれた食事、規則正しい生活リズム、ストレスや紫外線など肌に負担をかける事は避け、質のいい睡眠をとるなど、いろいろな工夫が必要です。
「美肌作りに欠かせないエラスチンの働きと取り入れ方」のまとめ
エラスチンは元々肌に存在している成分で、体内でも生成されています。美肌の条件となるハリや弾力を維持するためにも欠かせない成分です。しかし年齢とともにエラスチンは減少していくので、健康な肌を保てなくなってしまいます。