バナジウム

[監修済] 真夏の熱中症対策にバナジウムは効くのか?

バナジウムは、人ではその必須性が必ずしもないといわれるミネラルですが、熱中症に効くと各種メーカーで取りざたされているものです。どのような効果があり、人にはどのような影響があるのかをみましょう。

バナジウムとは

バナジウムは遷移元素のひとつの金属で、単体で固形の状態では銀灰色をしています。現在おもな産出国とされているのは、ほとんどが大きな大陸で、南アフリカや中国、ロシアやアメリカなど主だった大国で、世界の9割をこの4国で占めています。他の金属に含まれている事も多く、原油やオイルサンドにも多く含まれる事が多い鉱物ですので、燃焼灰なども再生利用されています。金属としての性質は、比較的柔らかいのが特徴で、その利用方法は製鋼添加剤などに多く使用されています。

また、バナジウム化合物は触媒としての重要性が認められている為に、化学分野や電気工学の分野、そして電子工学の分野でも非常に大切な資源として扱われているのです。人体にとってのパラジウムは、ミネラル源としての扱いですが、人間が生きていく上で欠かす事のできない必須ミネラル16個の中には含まれていないのです。必須ミネラルは、体の構成物質であったり、身体において生理機能や代謝に関わっており、生命活動をする上で非常に重要な役目の働きを司っているのですが、パラジウムは人には必要とされていないミネラルなのです。

ミネラルの必要性

ミネラルとは簡単に言えば、鉱物の事ですがなぜ有機体である生き物に、この無機質であるミネラルが必要なのでしょう。実は人体で構成されている物質の、およそ96%までもが炭素や窒素、そして水分である水素と酸素で出来ています。残りの4%の必要な構成物質がミネラルと呼ばれているものであり、生き物には無くてはならない元素なのです。大地を構成しているものは、同じくこれらのミネラルであり、母なる海とも称される海水には、生命が必要としているミネラルのほとんどが含まれているのです。つまり、地球を構成している惑星も、生命も同じミネラルに依存していると言うわけなのです。

同時に、人間が生命維持を行なっていく為に必要なエネルギー源5大栄養素と位置付けられており、その役目も決まった役割を果たしています。まず3大栄養素と言われている糖質、脂質や蛋白質は身体を作り上げるために必要な栄養素で、同時に体を動かすためのエネルギー源となっているのです。そして、ビタミンやミネラルたちはそうした身体の維持活動に寄与している物質で、有害な物質を排除する為の抵抗力や機能の調整を行っています。

バナジウムの効果

人間にとってミネラルは、必要不可欠なものという事がおわかりでしょう。しかしアミノ酸やビタミンとは違い、体内では合成されませんので、ミネラルは食品に含まれる栄養素として、食品中から摂る必要があるのです。アミノ酸に必須アミノ酸があるように、ミネラルにも人体に欠かす事のできないミネラルを「必須ミネラル」と呼んでおり、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素にナトリウム、マグネシウム、亜鉛、クロム、コバルト、セレン、鉄、銅、マンガン、モリブデン、ヨウ素といった16種類が必須ミネラルとされており、これらが不足すると欠乏症という症状が起こってしまいます。

では、必須ミネラルでは無いからバナジウムは、不必要なものなのでしょうか。実は、必須ミネラルであるモリブデンが不足すると、バナジウムを含む酵素が代役を行う事がわかっており、不必要であるとされていたミネラルたちが、生体に対して何らかの働きかけを行っている事が次第にわかって来たのです。モリブデンは、生体にとって必須元素であり、尿酸の生成や造血作用に関わっており、体内の不要になった銅の排泄なども行う働きをしています。

バナジウムと熱中症

モリブデンは、微生物の窒素固定に際し酵素にも深く関わっている事が知られており、地球上にある窒素固定量の約7割は、この元素が関与している事になります。しかも、植物たちにとっても必須元素なので、肥料としてモリブデン酸のナトリウム塩やアンモニウム塩などと、配合されているのです。モリブデンの代わりに働く事のあるパナジウムですが、インスリンと酷似した性質があり事が知られており、躰に摂りいれられるとインスリンの代わりに、血糖を筋肉や内臓に取り込む触媒の働きをすることがわかっています。

そして、その効果によって、血糖値を下げる効果があるとされているのです。パナジウム単体では、特に熱中症予防に効くという事も無く、これを配合したミネラルウォーターの力で、水分補給やのどを潤す事で、熱中症に効果を及ぼしてくれます。また、糖尿病予防の効果が確かめられていますが、ミネラルウオーターの微々たる量でこうした効果が望める事も無く、サプリメントや食品中で摂取した方が効果は大きいでしょう。ただし、ミネラルウオーターにも、その相乗効果が多少はあると考えられます。

「真夏の熱中症対策にバナジウムは効くのか?」のまとめ

バナジウムは特に熱中症に効くという事も無く、人間の体内ではあまり必要とされていませんが、生体に対して何らかの影響を及ぼしている事は間違いないでしょう。食品中にも、一般的に含まれているものです。

関連記事

  1. バナジウム バナジウムで血糖値を下げよう!【その効能と摂取方法】
  2. バナジウム バナジウムでむくみを解消!【むくみに効く働きとは?】
  3. バナジウム バナジウムで脂肪燃焼!【天然ミネラルでダイエット】
  4. バナジウム バナジウムでデトックス効果!【バナジウムの摂取方法は?】

ピックアップ記事

カテゴリー

PAGE TOP