グリコーゲン

[監修済] 集中力に欠かせない脳の栄養グリコーゲンをとって脳活しよう

私たちの脳が元気に働くためにはグリコーゲンが必要です。グリコーゲンが不足してしまうと集中力が切れやすくなってしまい、勉強や仕事にも影響が及びます。今回は集中力を保つためになぜグリコーゲンが欠かせないのかを紹介します。

グリコーゲンの正体は集中力に必要なブドウ糖

スポーツをしている方ならグリコーゲンという言葉を聞いた事があると思います。お米やパンなどの炭水化物を食べると消化吸収され、いろいろな臓器で代謝されていきます。肝臓もその一つで取り込んだ栄養素を合成したり、蓄えたり、提供したりと銀行のような役割をもっています。その肝臓でブドウ糖がグリコーゲンに作り変えられるのです。そうすることにより、血液の中のブドウ糖の量が増えすぎないように、また減っている場合は、グリコーゲンをブドウ糖に戻して送り出してバランスを保っています。筋肉にもグリコーゲンは蓄えられますが、専用の酵素を持っていないので、いったんグリコーゲンになったものをブドウ糖に戻すことはできないので、脳に働くブドウ糖を生み出しているのは、肝臓のグリコーゲンです。

集中力が続かないのはグリコーゲンが不足しているから

朝はなかなかエンジンがかからず勉強や仕事に集中できないという方もいるかもしれません。集中力に欠けて頭がぼーっとしていると、大事なテストで力を発揮できなかったり、終わるはずの仕事も終えられなかったり、ミスをしてしまうかもしれません。そういった場合まずは、自分の食生活を見直してみる必要があるかもしれません。脳からの栄養不足のサインかもしれないからです。

脳は私たちの体重の2パーセントほどしかありませんが、使うエネルギーは全体の25パーセントで、重さから比べるとすさまじくエネルギーを消費しています。体のエネルギーを作り出す栄養素は、糖質、脂質、たんぱく質などがありますが、脳はそのすさまじい消費量のわりに、ブドウ糖しか栄養として受け付けないのです。

しかも脳はブドウ糖を溜めておくことができないのです。必要な分は肝臓のグリコーゲンがせっせとブドウ糖に作り変えられていきますが、グリコーゲンも12時間ほど栄養素が入ってこないと、なくなってしまいます。つまりいくら夕食で炭水化物を摂っていたとしても、朝食を抜いてしまうとグリコーゲンも作ることができなくなり、脳が栄養不足になって集中力を発揮できなくなってしまうのです。朝は食べない、または炭水化物などは抜くという方も増えていますが、集中力を発揮して仕事のパフォーマンスを上げるためにも脳の栄養を摂ってあげることは大切だといえます。

グリコーゲンが不足するとどうなるのか

脳の栄養はブドウ糖なのでそれを効率よく支給できるグリコーゲンも必然的に必要となってきます。

しかし朝ごはんを食べないなど、ブドウ糖のもととなる炭水化物を摂らない状態が続いてしまうとグリコーゲンも少なくなってきます。そうなると肝臓のパフォーマンスも悪くなり、疲労感を強く感じたりして集中力を発揮するどころではなくなってしまいます。朝ごはんを食べようといわれるのはそのためです。

イギリスで行われたある実験では、朝食をたべたグループと食べていないグループに分けて、トランプの神経衰弱のようなテストを行ったところ、朝食を食べていないグループのほうは、明らかに成績が悪く、その後コーヒーを飲んでも改善されなかったそうです。コーヒーも頭を冴えた状態にするのにいいといわれますが、やはり集中力などを要することにおいては特に、脳への直接の栄養源となるものが必要だということが、この実験を通してもわかります。

朝時間がないとバタバタと用意をしてご飯を食べずに出て行ってしまう方もいるかもしれませんが、特に学生さんは授業に集中したり、さらには体育や部活で運動する機会も多いので、グリコーゲンもそれだけ早く消費されていきます。ゆえに、朝もちゃんと食べて栄養を摂ることが脳をきちんと働かせて集中力をアップさせる上で必要だといえます。

グリコーゲンの補い方

グリコーゲンは肝臓で作られるほかに、食品からも摂ることができます。例えばウニやホタテ、牡蠣や動物の肝臓などにも含まれています。大好きな人は毎日でも食べたいようなラインナップですが、実際お値段的にも少々高かったりと、しょっちゅう口にはしないかもしれません。そんなときはサプリメントなどを活用しましょう。またグリコーゲンである糖質を効率よくエネルギーに変えるにはビタミンB1が良いサポート役となっています。それで、糖質をしっかり摂っているのに集中力がなかなかわいてこないというときは、いつも食べている白米を玄米にしたりすることで、糖質とビタミンB1を効率よくとることができ、グリコーゲンを作っている肝臓の働きを助けることができます。

ひとつグリコーゲンを摂る上で気をつけなければいけないのは、肝臓に蓄えられるグリコーゲンには限度があるということです。限度を超えたものは体脂肪として蓄積されていくので、いくら良いものとはいえ一気に摂りすぎるのは控えたほうがいいでしょう。

「集中力に欠かせない脳の栄養グリコーゲンをとって脳活しよう」のまとめ

グリコーゲンは集中力を発揮するためには大切な成分であるといえます。特に学校へ通っている子供達にとっては勉強の時も運動するときもグリコーゲンが使われていますので、不足しないように気をつけましょう。

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