健康や美容の増進に効果があると特に女性に人気のジャスミンですが、ジャスミンが不足した場合や過剰摂取した場合になにか悪影響があるのか、どのように摂取すればいいのかについて考えます。
ジャスミン茶の成分
ジャスミンはアロマオイルや化粧品などで利用することができるとともにジャスミン茶として飲用することができます。ジャスミン茶の成分は緑茶や烏龍茶と基本的には変わりません。普通のお茶にジャスミンの花の香りがプラスされた物と考えればよく、カロリーやミネラル成分にも大差はありません。タンパク質や脂質などは含まれておらずカロリーはゼロです。緑茶に比べてカフェイン含有量が少ないほか、ビタミンCが加えられている物が多いようです。ジャスミン茶が美容にいいといわれる大きな理由はこのビタミンCではないかと考えられます。
ジャスミン独特の甘美な香りにはベンゼルアセテートという成分が含まれていて、この成分を嗅ぐことによって脳が刺激されて緊張がほぐされリラックス効果を得ることができるのです。沖縄では古くから「さんぴん茶」としてジャスミン茶が愛飲されています。市販されているジャスミン茶よりも多少カフェインが高めでナトリウムやカリウムなどのミネラルが含まれています。ペットボトルなどで販売されているジャスミン茶にはカテキンやビタミンが加えられて物も多く緑茶代わりに飲むのにもオススメです。
緑茶と同様に摂取
緑茶や烏龍茶と同じように飲むことができるジャスミン茶は、摂取しないからといって生命維持や健康維持に著しく影響を与えるものではないため不足状態という概念は当てはまらないでしょう。日本では緑茶を飲むとカテキンの効果から風邪をひきにくくなるとか殺菌作用があるから緑茶でうがいをすると喉を守ってくれるなどといわれることがありますが、それと同じではないでしょうか。緑茶配合の抗菌シートや食器用洗剤も茶葉の成分の特性を生かしているものといえます。
ただ、ジャスミンには緑茶には含まれない成分もあり、特に精神的なリラックス効果は緑茶などよりもその作用が高く、落ち込んだ気分を回復させたり、緊張をほぐしてくれたりするので何らかの自覚症状があって悩んでいる方には積極的に摂取して欲しいものといえるでしょう。ジャスミンには脳や胃腸、生殖器などで通常分泌されている様々な物質の生成をサポートしてくれる働きがあるため、ジャスミンを摂取することで症状が緩和できるのであればジャスミンを摂取する前が不足状態にあるといえるのかもしれません。
ジャスミンの香りを楽しむ
ジャスミンティーで体内に摂取する以外に独特な香りを楽しむ方法があります。最もポピュラーといえるのが精油を使ったアロマセラピーやアロママッサージです。香りを嗅ぐことによって精神的な安定が図られるのでとても手軽にメンタルヘルスを調整することができます。また、美肌効果もあるといわれているので香りに癒されながらボディマッサージを受ければメンタルとスキン両方のケアができます。様々な効果を発揮する別のハーブから抽出されたオイルと併せてその日の気分や状態に合わせてブレンドするのも楽しいでしょう。
ジャスミンの香り成分には昔から催淫剤として知られているものもあります。性欲増強といったものではなく、不安やイライラなどから穏やかに心を解放して愛情や喜びの表現がストレートにできるようになるメンタル面での働きがメインといえます。生殖器に作用することでも知られていますが、女性の冷感症や不感症、男性の精子増産やEDの改善などにも効果があるともいわれています。女性は官能的な気分になりやすくなることから子宝のハーブと呼ばれることもあります。
ジャスミンの過剰摂取
ジャスミンの成分の摂り方としては直接体内に取り入れるジャスミンティーが一般的です。適量を継続して飲用すれば健康や美容に効果をもたらすといわれていますが、緑茶よりもカフェインが多く含まれているので過剰摂取には気を付けなければなりません。ジャスミンティーはジャスミン単体のものではなく紅茶などのベースの茶葉を多く利用していることもあり、トータルのカフェイン量が多くなる場合もあるので、成分量をよく確認することが必要です。
食事と一緒にジャスミンティーを飲む程度であれば過剰摂取となることはないでしょうが、特に女性は女性ホルモンや子宮に作用する成分が含まれているため、妊娠中の摂取は避けた方がいいでしょう。子宮収縮に作用して早産や流産の可能性が高まる場合もあります。どんな栄養素でも不足よりも過剰摂取をした場合の方が悪影響を及ぼすことが多いので、妊娠中でない場合でも一日の摂取量をコーヒーカップ5杯程度までにしておく方がいいでしょう。
「美容や健康にいいといわれるジャスミンの不足や過剰摂取の影響について」のまとめ
緑茶と同様にホッと一息付きたい時や食事の時に気軽に摂取できるジャスミンは特に不足や過剰摂取による副作用があるとはいえませんが、子宮に作用することがあるため妊娠中は注意が必要です。