タンニン

タンニンの美肌効果!【渋いポリフェノール】

タンニンはお茶や柿などに含まれている渋味の素となる成分で、ポリフェノールの1種です。昔から日本人とはかかわり合いの深いものです。近年は美肌効果も期待されるなど、サプリや健康食品に利用されていますが、どれくらいの効果があるのか調べます。

そもそもポリフェノールとは?

最近耳にすることの多いポリフェノールですが、このポリフェノールとは

ほとんどすべての植物に含まれる、植物特有の色素や苦み・渋み成分

を総称したものです。その種類は5000を超えるともいわれています。

ポリフェノールにはこんなにもの種類が!⇒ポリフェノールの驚きの種類!

タンニンが含まれる食品の数々

タンニンとは植物由来のもので渋味のある植物に多く含まれており、タンニンが含まれる食材には茶渋を始め渋柿栗の渋皮といったものに多く含まれています。お茶のように渋みが弱い場合は、そのままでも召し上がる事ができますが、渋柿や栗の渋皮などはそのままでは食べる事もできない為に、この渋みを取り除く事で食用にされています。この渋みには「収れん作用」が起きる事で舌の粘液の蛋白質と結合してこの渋みを感じているもので、厳密に言えば味覚で感じるものではなく、この変性によって痛みや触覚に近い感覚を感じているのです。

タンニンはタンパク質やアルカロイドに金属イオンと反応し強く結合する性質を持っていますので、この性質を生かして革製品を作る為のなめす作業に使われています。皮は蛋白質ですので、そのままだと腐ってしまいますが、この渋みが作用して腐敗する事を防いでくれるほか、製革に用いる鞣革性を持つ物質として、皮を柔らかくして柔軟性を持たせるのに役立っているのです。

タンニンの効能

タンニンの収れん作用は、粘膜からの分泌などを抑制する効果があり、服用すると止瀉作用や整腸作用と言った効果があります。この渋みを含む植物の多くは薬用植物とされるものが多いと言うわけです。

また皮膚につけると、この収れん作用によって毛穴を引き締める効果がありますので、多くの化粧品などにも添加されています。また抗酸化作用を持っている事から、動脈硬化を防ぎ、生活習慣病予防も予防してくれる優れものと言っても良いでしょう。

この渋みには、この収れん作用によって毛穴や皮脂腺などを引き締めて毛穴を目立たせなくするという美肌効果があります。また内服する事によって、タンニンのメラニンを産生する細胞の増殖を抑制する効果により、皮膚を保護する事で美白を保ってくれることが期待できるのです。

ただし服用しすぎは禁物で、便秘になり易いという作用もある事もわかっており、同時に食品から食物繊維も多く摂る必要があるでしょう。

タンニンと美肌

タンニンは抗酸化作用のある成分を持っています。人間の皮膚は22歳くらいまでをピークとして、次第に衰えていきます。これは緩やかに起こるもので、30代40代と年齢を重ねるごとに、そのスピードは増していくのです。これは老化と連動しており、体に入ってくるものや、体内で作り出される酸化物質の影響を受けて起こる自然現象でもあります。つまり美肌を保つには、この酸化物質を取り除かなければならず、その効果があるのが「抗酸化作用」のあるものと言えるのです。

人間を老化させていく原因物質には、活性酸素があり、活性酸素とは体内で酸素と酵素が結びつく事で発生します。強い酸化力を持ち体内のウイルスや不要な細胞などを攻撃してくれる物質ですが、体内で過度に発生すると正常な細胞にまで影響が及び、正常に機能している細胞まで攻撃するようになります。これは脂質やたんぱく質、DNAなどににも影響している事がわかっており、老化などの最大原因とされているのです。

そのためにも、タンニンのような抗酸化作用のあるものを積極的に摂りいれる必要があります。

タンニンと健康の関連

活性酸素が過剰に発生してしまうと悪玉コレステロールが増えていき、動脈硬化などの生活習慣病の原因になることになり、加齢による老化を促す原因になることがわかっています。動脈硬化とは、血液がどろどろの状態になり、増えすぎた悪玉コレステロールなどが血管壁に付着することによって、血管が固くもろいものになるということです。これは身体の全てに被害が及び、脳梗塞や心筋梗塞の引き金となってしまう事が考えられるのです。

しかし、タンニンの過度な摂取は便秘に繋がるほか、血液に必要な鉄分に吸着結合し、体内に吸収されるのを阻害してしまいますので、タンニンを含むお茶は食前や食中よりも、食後に飲む事をお勧めします。また赤ワインにも多く含まれており、お茶と同じ様に食後に飲まれると、有効成分を十分に体内へ取り込む事ができます。

タンニンと生活習慣病についてはこちら⇒タンニンの生活習慣病への優れた効果

また服用している薬によっては、タンニンが作用してその効果が薄まる可能性がありますので、一緒に服用するのはおやめください。よく風邪薬と一緒にお茶を飲んではいけないというのは、こうした意味合いからです。

タンニンの美肌効果!【渋いポリフェノール】のまとめ

タンニンにはカテキンが含まれており、優れた美容効果があります。ウーロン茶などは脂肪燃焼にも効果があり、相乗効果も期待できるでしょう。また、ワインにはポリフェノールが含まれており、美容にも最適な飲み物です。

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