タンニン

タンニンの生活習慣病への優れた効果【生活にも密着】 

タンニンは身近なお茶などに多く含まれている成分です。近年研究が進み、タンニンには生活習慣病にも効果がある事がわかってきました。タンニンの優れた効能とタンニンの効率的な摂り入れ方をご紹介します。

生活習慣病とはいったい何?

生活習慣病とは、日頃の生活習慣が原因となって発症する病気で、

  • 喫煙
  • 飲酒
  • 暴飲暴食
  • 極端な偏食

などの日頃の良くない生活習慣の積み重ねで起こります。

食べ過ぎている男性のイラスト

また運動をほとんどしないという事もこの事柄に当てはまり、日常生活を送るにあたっての行動すべてが、この生活習慣病に関わっている事が多いのです。

ひと昔前までは成人した後に起こりやすい病気だと思われていた為に「成人病」と呼ばれていましたが、成人前でもこうした病気を発症する人も多く見られるようになりりました。それが生活習慣が原因で起こっている病気として、生活習慣病と名付けられたのです。

生活習慣病血液に関連する病気が多く、

  • 心臓病
  • 脳卒中
  • 高血圧

といった病気に、

  • 糖尿病
  • がん

なども含まれています。

肥満による脂質異常症も高脂血症としての危険性があり、これらすべてが生活習慣が起因して起こりえる病気とされているのです。

メタボ

生活習慣病にかからないようにする為には、日頃の食生活を見直すとともに、節制を行った上で適度な運動が必要になります。軽い散歩を行うだけでも危険度は下がりますので、生活習慣を見直す必要があります。

渋柿の利用法

正岡子規の

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

でもお馴染みのですが、収穫用に植えている柿以外の多くはタンニンを含む渋柿が多いのです。ではなぜ甘い柿の木を植えないのでしょう。それは、渋柿には昔から優れた効能が知られていたからです。

現在お茶はどこの家庭にでもあり、当たり前に飲まれていますが、その昔はお茶は薬として伝来し、庶民が口に出来るようになるまでは長い年月が必要でした。しかし、柿の場合は「桃栗三年柿八年」と言われるほど生活に密着しており、一旦植えてしまうと毎年実を収穫できる貴重な果物でした。

しかし、昔は実を食べるよりも、この渋みが貴重なものとして扱われていたのです。柿が熟す前に早どりした柿は「柿渋エキス」を作る事に利用されました。「渋」には防腐作用があり、獲物の動物の革をなめしたりするほか、家の柱にも塗られました。これは防腐効果があるだけでなく防虫作用もあったからです。

防虫効果があることから「渋」は染料にも使われ、布や紙を染める事で虫害にも強くなりました。またこの「渋」を抜く事で食用になる事も知っており、お湯に浸したりアルコールを吹きかけたり、または干す事で、渋みを無くし食用にしたのです。

タンニンには意外な使い道があった

このタンニンは、生活習慣病を予防するのにも役立つ成分ですが、農家を営む人々にも利用されていました。先ほど申し上げたように「渋」には防虫効果があり、渋柿から作り出した渋柿エキスを希釈し、それを噴霧する事で防虫のに役立てたのです。天然成分ですので農作物に影響する事がない環境に優れたものでした。

また、この渋み成分には臭いを消す効果も認められており、柿の渋はお茶に含まれる成分の倍の消臭効果があるとされています。日本人は世界的に見ても清潔好きで、異常なほどにおいに敏感な民族と言われています。これは現代人だけでなく、平安の頃から香を衣服に焚き込める風習などもあり、戦国時代では敵に首を取られる時に恥になると、かぶとに香を焚き込んでいたりしました。

防臭スプレーやデオドラント製品も多く、芳香製品の数が多いのも世界的に見て日本だけです。特に加齢臭も日本人には嫌われる臭いのひとつで、この柿渋エキスにはこうした悪臭を消す作用があるとして、シャンプーや石鹸にも使われています。

タンニン活用健康術

タンニンは私たちが日常的に飲んでいるコーヒーや紅茶にも含まれています。日本茶をあまり飲まない方も、タンニンをこうした飲み物で知らず知らずのうちに口にしているものです。コーヒーの香りにはアロマ成分が多く含まれている事がわかっており、その香りの成分にはタンニンと同じく抗酸化作用をもたらしてくれる成分が多く含まれています。その量はコーヒー1杯でもオレンジ3個分の効能があると言われており、知らない内にその恩恵を授かっていたりするのです。

生活習慣病を予防する為には、タンニンなどの健康成分を日頃から摂取する必要があります。ただ、タンニンには必須ミネラルの鉄分の吸収を阻害してしまう作用があるので、タンニンを取る場合には食後か食間に摂取する必要があります。

他にも、適度な運動や休息も生活習慣病の予防に大切です。さらに、それらを生活の習慣にしていく事が大事で、運動する方法も飽きないように行わなければなりません。運動効果のあるのは有酸素運動ですが、最初ははや歩きでも十分ですので、少しづつ運動量を増やせばいいのです。

タンニンにはこんな効果も⇒タンニンの美肌効果!

タンニンの生活習慣病への優れた効果【生活にも密着】のまとめ

タンニンには、生活習慣病などに効く薬効や、美容効果があるほか、工芸品や農作物にと幅広い利用価値があります。この成分を含む食材はかなりあり、知らない間に口にしている場合も多くあるのです。

関連記事

  1. オリーブリーフは有効成分の宝庫【その効能は?】
  2. ポリフェノールで美肌効果を実感!【身体にうれしい効能】
  3. クルクミンの効能・効果と摂取方法!【サプリを飲んだ口コミは?】
  4. 茶エキス(緑茶エキス)には健康成分がいっぱい【カテキンのほかにも…
  5. ヘスペリジンの驚くべき効能と効果【ビタミンPと呼ばれるポリフェノ…
  6. 肥満の予防に黒豆エキス?【有効活用すればダイエットも可能!】
  7. オレガノは食品からも摂取できる【おすすめの摂り方】
  8. マテ(マテ茶)でコレステロール値を下げよう【生活習慣病の予防】

ピックアップ記事

カテゴリー

PAGE TOP