ダイエットには脂肪が良くないと思い込んでいる方が非常に多くいらっしゃいます。確かにテレビのコマーシャルなどでは脂肪を目の敵にしているものが多くなっておりますので、勘違いされても当然なのかも知れません。しかし、脂肪は身体に必ずしも悪影響を与える物ではありません。そこでこちらでは飽和脂肪酸を効果的に摂取する際に重要になってくる飽和脂肪酸が不足してしまった場合と、逆に過剰摂取してしまった時など、飽和脂肪酸を意識して摂取する為の情報をご紹介して行きます。
そもそも飽和脂肪酸とは
そもそも飽和脂肪酸がどのような栄養素なのかというと、脂質の中でも90パーセントを占めている脂肪酸の一種になります。脂肪酸は、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の三種類から形成されており、飽和脂肪酸はその中でも加熱に強く、酸化しにくい性質をもった非常に安定した脂肪酸になっております。
飽和脂肪酸の働きは
飽和脂肪酸がどのような働きをしているのかというと、人間が生きる上で最も重要なエネルギーを用意する事です。脂質は人体を形成する上でとても重要な役割を持っております。確かに過剰摂取してしまうと肥満に繋がるリスクもありますが、人間が歩いたり、仕事をしたり、考えたりなど生きる上で必要な栄養素を作ってくれているのは間違いなく脂質です。
また、飽和脂肪酸はコレステロールを増加させてしまうといった作用もありますが、飽和脂肪酸の中でもステアリン酸のような善玉コレステロールを増やす事によって悪玉コレステロールを減らしてくれる物もあります。同じく、不飽和脂肪酸の中でもリノール酸などは、体内で合成する事が出来ませんので、食事から積極的に摂取しなければ行けません。
飽和脂肪酸の過剰摂取
飽和脂肪酸を過剰摂取してしまうと人体に悪い影響を与えてしまいます。なぜ飽和脂肪酸を過剰摂取すると悪影響になってしまうのかというと、飽和脂肪酸はコレステロールや中性脂肪に深くかかわりのある血液中にある脂質の量を増やしてしまうリスクがあるのです。特に高血圧な方は注意が必用になります。もし飽和脂肪酸の過剰摂取を長い期間にわたって行っていると、高脂血症や動脈交換、心筋梗塞などの成人病になったり、悪化させてしまう可能性があります。飽和脂肪酸は、欧米化している日本の食生活ではどうしても過剰摂取しがちになりますので注意が必用になります。
飽和脂肪酸が不足すると
飽和脂肪酸は、過剰摂取すると、コレステロールの濃度を高めてしまうので、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高めてしまいますが、飽和脂肪酸が不足してしまう事も身体には強い悪影響を与えてしまいます。飽和脂肪酸は脂質です。脂質は人間が生活する上でとても重要な物になっているからです。飽和脂肪酸が不足すると、健康な血管を維持する事が難しくなってしまいますので血管がもろくなってしまい、脳出血などの症状を引き起こすリスクが高くなってしまいます。また女性の方の場合には、飽和脂肪酸が不足してしまうと、善玉コレステロールの数が激減してしまいますので、心臓関係の疾患を患うリスクが高くなってしまいます。
飽和脂肪酸を効果的に摂取するには
飽和脂肪酸は確かに過剰摂取してしまうと、成人病のリスクを高めるだけでなく、肥満などにも繋がりますのでなるべくなら摂取しないように努めるべきだという方もいますが、飽和脂肪酸には同時に生きていく上でどうしても必要な栄養素という側面も合わせもっております。飽和脂肪酸に真剣に向き合うためには、飽和脂肪酸をどの程度の量を摂取するのかをコントロールしながら摂取する事が重要になります。
飽和脂肪酸は主に動物性の油に多く含まれております。例えばバターなどは飽和脂肪酸が多く含まれている食材とても有名で、その飽和脂肪酸の含有量はバターの総重量のおよそ50パーセントになっております。他にも牛肉や豚肉、マーガリンなどにも多く含まれておりますし、当然ながら牛脂などにも飽和脂肪酸が含まれております。一食だけでなくその日一日の食事メニューをしっかりと検討し、朝食と昼食が飽和脂肪酸が多く含まれているようなメニューが多い場合には、夕食は飽和脂肪酸の含まれているメニューを避けて選ぶような心づかいが必用になります。
日常生活を送る上で
飽和脂肪酸は普段の食生活から安定した量を日常的に摂取するのが理想だと言えます。しかし、世の中には知らずのうちに飽和脂肪酸を含んだ食物が含まれております。もちろん飲み物の中にも飽和脂肪酸が多く含まれている物がありますので注意して口に入れる物を選ぶ必要があります。
「飽和脂肪酸の過剰摂取と不足」のまとめ
日常生活でしっかりと食事のメニューをコントロールできる方は問題無いのですが、手間の問題であったり、食費などの経済的な問題で正しい量の飽和脂肪酸を摂取する事ができないという方が大半だと思います。そういった場合には、和食中心のメニューを増やしたり、同じ油を使うのでも、動物系の油ではなく、植物性の油を摂取するように意識するようにしてください。