体の隅々まで生命維持に最も必要となる酸素を送り込んでくれるスクワレンは、深海鮫の肝臓に多く含まれています。健康増進に効果が期待できるスクワレンを含む食品や効率的な摂り方について考えます。
スクワレンの魅力
人間の体内でも合成されるスクワレンは生命を維持するのに最も必要となる酸素に関わる栄養素です。強靭な生命力をもつ鮫の肝臓から抽出される有効成分で主に肝油として手軽に摂取することができます。美肌などスキンケアに活用している女性も多いようですが、その理由は皮脂です。皮脂というと汚れや余分な物というイメージがありますが、外部からの刺激や細菌の繁殖から肌を守ってくれる大切な働きをしてくれるものなので加齢とともに皮脂が減少すると極端な乾燥肌になってしまうことがあり、効果的な摂り方でスクワレンを体内に取り込むことが必要となります。
スクワレンには体内に溜まった毒素を排出してくれる機能もあるため毎日のように飲酒をする方にもおすすめです。アルコールの分解に深くかかわる臓器は肝臓で、鮫の肝臓から抽出されたスクワレンはまさにうってつけといえるでしょう。また、食用のほかに肌荒れに処方される軟膏や座薬など医療用にも使用されていて用途に応じた様々な働きが認められています。塗り薬として用いられる大きな理由は安定した性質であるとともに空気に触れても酸化しにくいというポイントもあげられます。
スクワレンの主成分
スクワレンは肝油に多く含まれている不飽和脂肪酸の一種で深海に生息する鮫の肝臓から採取される成分です。不飽和脂肪酸というと悪玉としてのイメージが強いのですが、実は様々な働きに必要な脂肪酸の一種なのです。スクワレンは深海に生息する鮫の驚異的な生命力に注目したものです。日光が届くことのない水深1,000mを超える深海は低酸素、高水圧という過酷な環境であり、サメはそのなかで生き抜くために体重の25%といわれる巨大な肝臓を有しています。
鮫の驚異的な生命力は低酸素状態の環境にいながら体内の水分を最大限に活用して摂り込んだ水素から酸素を作りだしていることにあります。この時にスクワレンが消費されており生命維持に大きく貢献しているのです。細胞への酸素供給力の高さが認められているため栄養補助食品や化粧品など様々な物にスクワレンが使われています。スクワレンは人の体のなかにも存在する成分ではあるのですが、加齢とともに減少することもわかっているので健康な生活を維持したいのであれば積極的に摂取することが望ましいといえるでしょう。
スクワレンの摂り方
スクワレンを含む食品としては、オリーブオイルやアボガドオイル、綿実油などがあげられます。油の中でもヘルシーな物として知られており、炒め油やサラダのドレッシングとして普段の料理に使うことができるのも魅力です。ただ、オイルに含まれるスクワレンの量は少なく飲料のように油を飲むわけにもいかないのでサプリで補給するのがおすすめといえるでしょう。
スクワレンを多く含む食品として代表的な物が鮫肝油サプリです。その種類も豊富にありますが、おすすめは深海性のアイザメから採取されたものです。その理由は、スクワレンの含有量が他と比べて7割から8割増しであり大きな効果が期待できるからです。加齢に伴うスクワレンを食品から多く摂取することは難しいため効率的な摂り方としてサプリの活用が一番オススメといえるでしょう。スクワレンと混同しやすい物にスクワランがあります。こちらは、スクワレンに水素を添加したもので美容クリームなどの外用性の物に活用されるので用途によって使い分けが必要です。
スクワレン摂取のメリット
スクワレンを摂取すると血流がよくなり血液サラサラ状態になることが期待されるため、日頃から脂っこい食品を好んで食べる方には向いているといえるでしょう。スクワレンは酸素供給に関連が深い栄養成分なので血糖値が高かったり、新陳代謝が思うようにいかなかったりする場合にも適していて様々な病気のもととなる活性酸素の除去にも作用してくれます。もともと体内に存在するスクワレンですが、やはり加齢とともにその量は減少してしまいます。どことなく若々しさがなくなってきた、肌ツヤがさえないなどという自覚症状が出てきたら要注意といえるでしょう。
栄養分とともに酸素を体の隅々まで供給することができないと細胞の活性化が抑制されてしまい健康を害してしまうことになります。特に体内の酸素の約20%を消費する脳に適切に酸素が送られないと大変なことになってしまいます。サプリを使って簡単にスクワレンを補給することができるとともに食べ合わせの食品などを選ぶこともなくいつでも効果的な摂り方が可能なのも魅力といえます。
「酸素供給に関連の深いスクワレンを含む食品と効果的な摂り方について」のまとめ
体中に酸素を運ぶとともに老廃物を排出する作用があるスクワレンは食品に含まれる量が少ないため効率的な摂り方としてはサプリの活用が理想的といえるでしょう。加齢とともに適切に補給する必要があります。
