ダイエットをしている方は、飽和脂肪酸について事前にしっかりと理解しておく必要があります。飽和脂肪酸は脂質の約90パーセントもある脂肪酸のひとつです。脂肪酸は、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の三種類からなる物で、ダイエットをする方にとっては、この三種類の脂肪酸の中でも飽和脂肪酸を上手に摂取する事が重要になります。そこでこちらでは、飽和脂肪酸の働きや効能などについての情報をご紹介します。
飽和脂肪酸の種類
飽和脂肪酸は、更に短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸という三種類の脂肪酸に分類する事ができます。短鎖脂肪酸は、炭素を結ぶ鎖の数が4個以下の飽和脂肪酸の事をいい、中鎖脂肪酸は炭素を結ぶ鎖の数が6個から12個の飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸は、炭素を結ぶ鎖の数が12個から14個以上の飽和脂肪酸の事を指しております。基本的に飽和脂肪酸はその炭素鎖の長さによって効果が変わりますので、炭素鎖の長さの違いによって効果を判断する事になります(文章の意味が分かりませんでしたので訂正しました)。
短鎖脂肪酸は、マグネシウムや鉄分、カルシウムの吸収力を高める効果があったり、中鎖脂肪酸は、燃焼効果をサポートしてくれますので、体脂肪や内臓脂肪、体重、ウエストサイズなどを減らすダイエット効果があります。これに対して長鎖脂肪酸は、代謝の低下や冷え性の原因となったり、肥満化するリスクが高い脂肪酸になっております。
飽和脂肪酸の働きとは
飽和脂肪酸は、主に動物性の脂肪に多く含まれています。この飽和脂肪酸自体は、コレステロールであったり、中性脂肪のような血液中の脂質の濃度に関係しております。脂質異常症と呼ばれている高脂血症であったり動脈硬化に関連しています。特に近年では心筋梗塞との関連が非常に高い事でも知られており、注目を集めております。飽和脂肪酸自体は他の油など違って、酸化しにくいという性質があります。また、熱にも強いので様々な料理などでも使用する事ができます。
また飽和脂肪酸の大きな特徴として挙げられるのが、飽和脂肪酸を摂取しても血中にある脂肪濃度を高める事がありません。そのため、高血圧などの方には最適な油だと言えます。他にも飽和脂肪酸は内臓脂肪や皮下脂肪を増やす事もありませんので、飽和脂肪をとっても体形が崩れるような事がないのです。
飽和脂肪酸の効能
飽和脂肪酸は、その名の通り脂肪の一種ですので、体内で人間が生きる上でも重要なエネルギーを生成する効果があります。飽和脂肪酸は、1gで9kcalのエネルギーを作り出す事ができますその為、とてもコストパフォーマンスの高いエネルギーになっております。しかも不飽和脂肪酸のエネルギーは、内臓脂肪や皮下脂肪として貯蓄され、日々の生活でエネルギーが足りない時に脂肪をエネルギーに変換してくれます。
飽和脂肪酸には、脳出血の予防してくれる効能もあります。飽和脂肪酸が足りなくなってしまうと血管の強さがもろくなってしまいます。そうなると脳出血であったり、脳卒中などの原因になってしまう事が考えられます。また、飽和脂肪酸が少ない状況だと、脳出血が増加してしまう研究結果などが報告されております。
飽和脂肪酸の中でも中鎖脂肪酸は、体脂肪の蓄積を抑制する効能が期待できます。一般的な脂肪酸は、体内に入った後リンパ管や静脈を通ってエネルギーになるようになっております。その際に余ったエネルギーは皮下脂肪や内臓脂肪に返還され体内に蓄積されエネルギーが必要になったら供給されるようになっておりますが、中鎖脂肪酸の場合には、リンパ管や静脈ではなく、肝臓へ通じる門脈を通り、肝臓に運ばれます。肝臓に運ばれた直後にエネルギーに分解されますので体内に蓄積されにくくなっております。
不飽和脂肪酸の注意点
飽和脂肪酸には、コレステロールの原料になり、コレステロールの値であったり、善玉コレステロール値を上昇させてしまいます。もちろん善玉コレステロール自体には、血管にあるコレステロールを通過時に回収して肝臓に運ぶ効果があります。そのため、成人病でも深刻な動脈硬化を抑制する働きを持っております。
しかし。不飽和脂肪酸は善玉コレステロールだけでなく、悪玉コレステロールの原材料にもなってしまいます。悪玉コレステロールは、血液中のコレステロールを肝臓ではなく、体内の末端にまで運ぶ働きがあります。この悪玉コレステロールが増加してしまうと、動脈硬化のリスクを高めてしまいます。
「飽和脂肪酸の働きと効能」のまとめ
飽和脂肪酸はそれぞれ特徴も違いますし、働きも違います。もちろん含まれている食材なども違っておりますので、飽和脂肪酸の中でも身体によい飽和脂肪酸を積極的に摂取するようにする事がとても重要になってきます。身体によい脂肪酸を積極的に摂取し、身体に悪い脂肪酸を摂取するのはとても難しいと思いますが、最近ではサプリメントなどを積極的に摂取する事によって効果的にダイエットをしている方も増えておりますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。