補中益気湯という物をご存知でしょうか。補中益気湯は、日本人にも馴染みの深い漢方になります。補中益気湯は「ほちゅうえっきとう」という読み方になり、ネットであったりドラッグストアーなどでも気軽に購入する事ができます。
補中益気湯とは
補中益気湯という名前は、体内の気を補いながら正常に動かすという意味で付けられた漢方になります。補中益気湯の効果としましては、胃腸の働きを活発にして、食欲を強くしてくれる効果があります。疲れていて食欲が無いという方などに効果的な漢方になります。一般的な補中益気湯には、オタネニンジンの根を加工した人参、オオバナオケラの根茎を加工した白朮、マメ科キバナオウギの根を加工した黄耆、セリ科カラトウキの根を加工した当帰、ナツメの果実を乾燥したものを加工した大棗、ミシマサイコの根を加工した柴胡、ミカンなどの柑橘類の成熟果皮を加工した陳皮、ウラルカンゾウやネンキンカンゾウの根を加工した甘草、ショウガの根茎を加工した生姜、サラシナショウマなどの根茎を加工した升麻など10種類の生薬が含まれております。10種類の生薬の中でも人参と黄耆の組み合わせは強烈で、免疫力をアップさせたり、体力と気力を補ってくれる効果があります。
補中益気湯の様々な効果
補中益気湯は、消化機能を高める効果があります。そのため、補中益気湯の効果を服用する事によって体力の低下、特に病気で入院や手術した後の体力が落ち込んでいる時に効果があったり、女性に多い貧血であったり、疲労倦怠感や弱ってしまった胃腸機能を改善する効果があります。他にも多汗症や男性不妊症、気分が落ち込みやすい症状を改善させたり、不安障害やうつ障害などを改善する効果があります。最近では、うつ病などの精神疾患を患っている方も多いので、補中益気湯を定期的に服用する事によって症状を改善してくれる効果が期待できます。
最近では、慢性的な病気で体力が消耗してしまう事を防ぐためにも使用されております。特に最近では悪性の腫瘍などの治療で体力が落ちてしまった方や、体力が落ちた事によって免疫力や抵抗力が落ちてしまっている方が補中益気湯を服用することによって、体力を維持し、衰えがちになってしまう治療の手助けをしてくれる非常に効果があります。また、補中益気湯には、NK細胞を活性化させ、免疫を高める効果も確認されておりますので、抗腫瘍作用についても効果が期待できます。
また体内の胃腸の働きが弱ってしまっていたり、風邪をひきやすかったり、風邪が中々治らないような事が続いているような方は、補中益気湯を服用する事によって、免疫力を高めて風邪に引きにくくなったり、たとえ風邪をひいたとしても直ぐに治るような体質に改善する事ができます。
補中益気湯の副作用
補中益気湯を服用する前にはしっかりと副作用についても勉強しておく必要があります。補中益気湯は、心配するような重度の副作用は報告されておりません。補中益気湯の副作用で最も多いのが、食欲不振です。補中益気湯を服用した時に胃のむかつきがでてしまったり、食欲がなくなってします副作用が報告されております。また、補中益気湯の中に含まれている甘草を大量に摂取する事で現れる血圧の上昇や浮腫みなど偽アルドステロン症などを呼ばれる症状が出る場合があります。そのため、補中益気湯以外の薬を長期的に服用しているような場合には、事前に医師に相談する事が重要になります。
また、間質性肺炎と肝障害の副作用がある事がわかっております。もし、補中益気湯を服用した時に呼吸困難になってしまったり、咳や息切れ、発熱、強い倦怠感、皮膚が黄色味がかってきたり、白目の部分が黄色くなってしまった場合には、一旦補中益気湯の服用を辞めて直ぐに医師に相談するようにしてください。
補中益気湯が合わない方
補中益気湯は非常に効果的な漢方である事は間違いありませんが、万人向けの漢方ではありません。そのため、補中益気湯を飲む前にすでに体力のある方であったり、強壮な人というのは補中益気湯を飲むのに向いておりません。補中益気湯は風邪などで体力が無くなっている時などには非常に有効なのですが、風邪のひきはじめのような、これから熱がでそうな事前のゾクゾクとした悪寒の時などには補中益気湯を飲んでしまうと逆効果になってしまいます。
「補中益気湯がおすすめの理由」のまとめ
補中益気湯は非常に効果的な漢方になります。そのため、体力的に疲れて来ている方は、栄養ドリンクよりも補中益気湯を選んで服用するのがおすすめです。補中益気湯は、即効性はありませんが、定期的に服用することで、疲れやすい身体や胃腸などを強くしてくれますので胃腸が弱い方に特におすすめです。最近ではより定期的に摂取しやすりサプリメントなども登場しております。値段も一時期よりは非常にリーズナブルな物が増えておりますので、男性不妊の方などにもおすすめです。