マロニエ

[監修済] 健康や美容に効果のあるマロニエを含む食品や効果的な摂り方について

血流改善や血行促進、美肌など健康や美容に効能があるマロニエは、その果実をトチの実として食品として摂取する地域もあります。毒性もあるマロニエの有効成分の効果的な摂り方について考えます。

食品としてのマロニエ

マロニエは旅行者に人気の観光地、パリのシャンゼリゼ通りの並木道に植えられていることでも有名です。5月頃になると赤みがかった白色で円錐状の花を開き9月頃からは実を結びます。和名ではセイヨウトチノキと呼ばれていますが、マロニエの果実が栗に似ていること、西洋では馬の咳の治療薬として使われていたことから日本では昔、ウマグリとも呼ばれていました。

フランス語のマロンの語源ともなっているマロニエはその種であるトチの実が食品として日本でも主食代わりに食べられていた時代もありました。現在でもトチ餅として食べる習慣が残っている地方が多くあり、渋みを抜いて食品として利用されています。また、たんぽぽコーヒーと同じように種子からでんぷんを取り除いてコーヒーの代用品にしたり、発酵させてリキュールにしたりすることもありました。さらに、種子に含まれる有効成分であるサポニンやタンニンを除いてすりつぶし、小麦粉やライ麦と混ぜてパンにしたり、若芽をホップの代わりに使用してビールをつくったりしたこともあるようです。

マロニエエキスの利用法

現在でもマロニエの果実であるトチの実を渋抜きなどの加工を施して餅に混ぜて食べる地方もありますが、生の実は皮や葉の部分も含めて毒性があるため通常の摂り方としては食用とすることは少ないようです。一般的にはマロニエエキスとして抽出したものを外用の化粧水やクリーム、UVケアなどに利用しています。マロニエエキスはマロニエの葉や果実から水やアルコール、ヒマワリ油などを使って抽出されます。マロニエエキスには収斂作用や消炎作用、抗酸化作用などがあることから食品というよりもスキンケア商品として幅広く利用されています。

抽出されたマロニエエキスは様々な性質や効能を持っており化粧品などにもそれぞれの特性を生かして使用されています。例えば、セスシンは炎症を抑えたり、日焼け後の肌の状態を回復させてくれたり、乾燥を原因とする赤みやほてりを軽減したりする効果もあることから抗炎症効果のあるスキンケア商品に多く配合されています。また、収斂作用や保湿効果、紫外線予防効果などから皮膚のコンディショニング剤として使用されている方も多いようです。

マロニエのサプリ

マロニエエキスはマロニエからしか抽出することができないため、外用以外の摂り方としては食品ではなくサプリを服用するのが最もおすすめです。血行促進や血流改善に効果が認められているので、サプリで体の中から血液の巡りを改善することができます。毒性のあるマロニエも加工されたサプリであれば危険性や副作用などの心配のない健康補助食品として気軽に摂取することができます。マロニエの果実を栗と間違えて摂取すると胃腸炎や眠気、散瞳などの症状を引き起こす原因となるので摂り方には注意が必要です。

マロニエはエキスを抽出される部位によって効能が異なることが多いためサプリで摂取する場合にはどのような効果をねらいとしてどんな有効成分が配合されているかをよく確認することが必要です。例えば、樹皮と種には血糖値を下げる働きがあり、皮には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれています。また、サプリに葉相乗効果を図るために他の栄養成分が配合されている場合もあります。マロニエは医薬品として使われることもあるため用法や用量などには十分注意して効率的な摂り方に努めましょう。

マロニエの摂取上の注意

マロニエから抽出されたマロニエエキスを飲みやすくしたサプリには錠剤やカプセルなどのタイプがあります。メーカーによっても異なりますが、1日に2~3錠服用するだけで冷え症や肌トラブルの改善などが期待できるためとても手軽で便利な摂り方といえるでしょう。マロニエのサプリについては、これまでに特別な副作用や危険性の報告はありませんが、医薬品としても使用されるほどの成分が含まれているためいくつかの注意が必要となります。

樹皮と種に含まれている成分は血糖値を下げる効果があるため血糖降下薬を服用している方は摂取することを避けた方がいいでしょう。また、強い抗酸化作用もあるため胃腸に炎症を起こしてしまう可能性があるため消化器系に炎症などの疾患がある方も摂取を控えてください。乳幼児や妊娠中、授乳中の方、抗凝固約治療を受けている方も服用を控えた方がいいでしょう。また、過剰摂取は体に大きな影響を及ぼすことが考えられるので用量をきちんと守るようにしましょう。

「健康や美容に効果のあるマロニエを含む食品や効果的な摂り方について」のまとめ

マロニエは、日本でも主食としてその実を食べていたこともありますが、毒性を含んでいるため食品として摂取するよりもサプリを活用して様々な効能を実感する方法が最も効率的な摂り方といえるでしょう。

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