世界的に有名なティーツリーは、数あるアロマオイルの中でも、ラベンダーと同じくらい人気のあるアロマオイルです。ティーツリーの木から採取したアロマオイル(精油)であり、真菌や細菌、ウイルスなどに効果があります。そのため最近ではその抗菌効果が高く注目されており、家庭に一つは常備しておきたいアロマオイルです。
ティーツリーとはどのようなアロマオイルなの?
ティーツリーとはオーストラリア東岸部の亜熱帯地方で栽培されている常緑植物で、その植物から抽出されたオイルを指すのが一般的です。ニュージーランドやオーストラリアでよくみられる木であり、日当たりの良い場所で生育し、大きなものでは8メートルほどになります。特に、先住民族アボリジニの間では、この葉を砕いて傷の治療に使ってきたなど長い歴史があります。実は、ティーツリーの抗菌作用は昔から注目されており、1920年代から盛んに研究が行われてきました。第二次世界大戦では兵士の怪我の治療にも使われ、合成薬品が登場するまで傷の治療に使われてきました。最近では、アロマオイルの流行とともにふたたび注目されています。ティーツリーはアロマオイルの中でもお花のようなよい香りではなく少し薬品のような独特でフレッシュな香りがします。
ティーツリーの抗菌作用がすごい!
ティーツリーは数あるアロマオイルの中でも、優れた抗感染作用があります。なぜなら、ティーツリーの主成分であるテルピネン-4-オールには感染から身体を守る効果があるからです。免疫力を高めるので、かぜやインフルエンザの予防にも良いでしょう。さらには、アロマオイルにしては珍しく、抗菌、殺菌、抗真菌作用があります。アロマオイルですから薬品に比べて体に優しいだけでなく、傷を治してくれる効果があります。そのため、切り傷や虫刺されなどの炎症を鎮めることができますし、やけどをしたり日焼け後の肌のケアにも最適です。アメリカではニキビ治療に用いられますので、ニキビに悩んでいる方は使ってみるのも良いでしょう。特にティーツリーオイルは、真菌症に聞くことが明らかですので、水虫治療では市販薬と同じくらいの活躍をみせます。
ティーツリーにはリラックス効果もあります
ティーツリーは他の数あるアロマオイルと一緒で、リフレッシュ効果やリラックス効果もあります。ティーツリーオイルは慢性的な疲れやストレスなどで沈みがちな気持ちを高めてくれます。特にストレスが続いている際は、血液中のリンパ球の働きが落ちており、免疫力も低い状態にあります。そのようななか、ティーツリーには身体を細菌やウイルスから白血球の働きを活性化する、免疫調整作用があります。ティーツリーには免疫力をアップしてくれますので、ストレスが原因で身体の免疫力が低くなっている際に正常化することができるでしょう。そしてティーツリーをラベンダーやホホバオイルなど自分の好きなアロマオイルと混ぜて使用することで、その日の気分にあった楽しみ方もできます。なんとなくストレスが溜まっている、などといったときにもおすすめです。
ティーツリーを使うときに気をつけること
ティーツリーは確かに天然植物由来のアロマオイルですが、だからといって使い過ぎると体に優しくありません。天然由来ですが、その抗殺菌作用は非常に強いため、一般医薬品のように取り扱うのが良いでしょう。特に、原液オイルは非常に強いものであるので、原液オイルを飲むことによって吐き気や皮膚炎などといった副作用をもたらすことがあります。ですので、抗菌用に使用する場合は、お湯や水に原液を落としたりして使用するとよいでしょう。強い薬効がある反面アレルギー反応も引き起こす人がいますので、使用する際はパッチテストなどをして体質に合うか確認しましょう。
ティーツリーの効果的な使い方について
ティーツリーにはさまざまな使い方があります。ティーツリーオイルとして部屋を殺菌したいときはスプレー容器に精製水を100ミリリットル、ティーツリーオイルを20滴使用したものを部屋のカーテンなどにスプレーしましょう。風邪菌などを持ち込みにくくなります。ユーカリやレモンオイルを一緒に混ぜると香りもよくなります。のどが痛む場合は水100mlにティーツリーオイルを1,2滴たらしてうがい薬にすることもできます。さらには、ニキビや肌荒れで悩んでいる人は、ティーツリーオイル20滴を、水95mlと無水エタノール5mlで混ぜた手作り化粧水を作るとよいでしょう。シャンプーに少し混ぜると、頭皮を健康にすることもできます。このように、さまざまな使い方もできます。
「ウイルスについても効果的、家庭に常備しておきたいティーツリーとは」のまとめ
ティーツリーオイルとは、オーストラリアなどが原産のティーツリーからとることができるオイルであり、昔から高い抗菌作用があることで注目されています。ティーツリーオイルは肌荒れやニキビにも有効ですし、部屋の殺菌にも使用できます。