男性ホルモンの代表格として有名なのはテストステロンというホルモンです。テストステロンは人間のさまざまな臓器や精神に効果があるホルモンとして近年さまざまな研究により着目されています。筋肉を増加して男性らしいカラダになりたい人やアンチエイジング、ストレスの軽減などにも高い効果があります。テストステロンについて知っておきましょう。
男性ホルモン、テストステロンってどのようなホルモンなの?
テストステロンとは、アンドロゲンに属するステロイドホルモンで、男性ホルモンの1種です。男性では母親の胎内にいる際に大量のテストステロンが分泌される時期があり、それにより脳は女性的特徴を失います。思春期以降の男性においては、睾丸からの分泌が増加し男性らしい体つきを作るという特徴があります。ですが、女性においても更年期を迎え女性ホルモンが減少するのと同じように、男性であっても、30歳ごろから徐々に減少し始めます。テストステロンが減少すると、メタボリックシンドロームの危険性が高まります。一方、テストステロンを増加すると、筋肉質な体つきになったり病気をしにくくなり、ストレスも減少するなどの効果があります。最近ではうつ病の治療などにも注目されています。日常生活でテストステロンを増やすこともできます。
テストステロンにはどのようなメリットがあるの?
男性ホルモンである、テストステロンには筋肉や骨を強化したり発達させたり、血液を作り出す働きがあります。したがって、テストステロンが保たれることで加齢現象である高血圧や内臓脂肪の増加によるメタボリックシンドロームを防ぐ役割があります。加齢によると、内臓脂肪が増加してその分血管が圧迫され、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高まります。テストステロンにはそのようなリスクを軽減するだけでなく、男らしいたくましい身体の形成をサポートするため、外見上の老いを防ぐこともできます。筋力トレーニングをして筋肉を増やしたいと思っている男性は多いですが、テストステロンが高い人のほうがトレーニングの成果も高い傾向にあります。そのため、効率的な筋力維持、ダイエットができます。そして、テストステロンはミトコンドリアの健康を保ち、身体の細胞を若々しくみずみずしく保つことができるというメリットもあり、アンチエイジングの側面からも注目されています。
テストステロンは精神にも安定的
テストステロンは加齢による性欲減退を防ぐという効果もあります。それだけでなく、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの分泌を促してくれます。ドーパミンは、幸せを感じたりやる気をつかさどる物質ですので、テストステロンにより、やる気を高め、幸福感を感じることができます。不安やネガティブな感情を抑え込み、前向きな気分を作り出してくれるため、うつ病の治療などにもテストステロンが使用されることもあります。前向きで明晰な気分を作り出してくれるので、決断力がない、うじうじと悩んでしまうなどという人は、テストステロンの生成を考えてみるとよいでしょう。そういった決断力があり前向きでしかも体格もきっちりしていて意欲的な男性が持てることから、女性は遺伝子レベルで男性のテストステロン量を意識しているという見方さえあるくらいなのです。
テストステロンを増やすにはどうすればよいの?
テストステロンは男性ホルモンの一種であり、加齢により減ってしまいますが増えないというわけではありません。メタボリックシンドロームや動脈硬化のリスクを下げるためにもテストステロンを増やす生活を行ったほうが良いでしょう。テストステロンを増やすには、たんぱく質をしっかりと摂取し、そして普段から筋肉トレーニングで鍛えることが必要です。十分な睡眠をとり、お酒は控えましょう。お酒は筋肉を分解してしまうコルチゾールという物質が分解されるからです。しかしながら、手っ取り早くテストステロンの量を増やすなら、定期的にサプリメントを摂取することが推奨されます。サプリメントでテストステロンの量がある程度増えたところで筋肉トレーニングを行うと、より効果がみられるからです。最近では、男性の更年期とも呼ばれる現象、中高年の男性が疲れてしまったりネガティブになったり、何もしていなくても意欲が感じられない、という人も少なくありません。ですので、テストステロンを補うことで、メタボリックシンドロームや動脈硬化などを予防し、いつまでも若々しく前向きでいることができるでしょう。
「男性ホルモン、テストステロンを増やして意欲的な生活を送ろう」のまとめ
テストステロンは男性らしさをつかさどるホルモンとして有名ですが、加齢により減少してしまいます。テストステロンには筋肉を丈夫に作り出すだけでなく、前向きになれるなど精神的に安定するといううれしい効果もあります。筋肉トレーニングなどでテストステロンを増やすこともできますが、サプリメントなどで継続的に摂取することもできます。