[監修済] 料理にも使えるココナッツオイルが免疫力のアップに貢献する理由について

ココナッツオイル

[監修済] 料理にも使えるココナッツオイルが免疫力のアップに貢献する理由について

健康や美容にいいと話題になっているココナッツオイルは免疫力をアップさせるのにも大きな効果があるといわれています。その理由とどのように摂取すればいいのかについて考えてみましょう。

ココナッツオイルはなぜ免疫力をアップさせてくれるのか

ココナッツというと南の島をイメージしますが、アジア、アフリカ、中南米などの熱帯地方に自生したり栽培されたりしているヤシの実のことで、古代から主食や飲み物として現地住民の大切なエネルギー源となっていたものです。このココナッツの実から抽出されるのがココナッツオイルでココナッツを多く摂る人々は、健康的で生活習慣病にかかることも少ないといわれ「生命の木」とも呼ばれるほどです。

ココナッツオイルの一番の特徴は、その90%以上が飽和脂肪酸でありまた中鎖脂肪酸で構成されているということです。他の資質と比べてカロリーが低く代謝作用を高めてより多くのカロリーを燃焼させてくれます。代謝が上がり細胞の機能も活発になるため健康を維持するための免疫力もアップし、強い抗菌作用によって細胞が酸化しにくく体に侵入してくる細菌からも守ってくれています。オイルでありながら脂肪として体内に蓄積されることが少ないこと、免疫と関係の深い腸を整えてくれることも免疫力アップにつながっている理由といえるでしょう。

ココナッツオイルに含まれるラウリン酸

長い期間をお母さんの胎内で過ごして生まれてくる赤ちゃんには病原菌などに対する免疫がほとんどありません。それなのに、生まれてすぐに感染症にかかる赤ちゃんが少ないのはなぜでしょうか。それはお母さんの母乳のなかに含まれているラウリン酸という成分のおかげなのです。ラウリン酸に葉強い抗菌作用があるため病気になることが少ないのですが、この同じ成分がココナッツオイルに含まれています。

ココナッツオイルが免疫力の向上に効果があるといわれるのはこのラウリン酸のためで感染症などにかかりにくい強い体を維持するための大切な栄養素です。一般的に母乳で育った赤ちゃんは風邪を引きにくいといわれるのもこうした所以があるからなのです。ココナッツオイルを摂取するとこのラウリン酸を摂ることができ風邪だけでなくインフルエンザウイルスにも免疫力を発揮するようになるといわれています。また、肌の免疫力も向上させてくれるため、ニキビなどの肌トラブルの改善も期待することができます。

ココナッツオイルを使った料理で免疫力をアップ

様々な料理でおいしく摂取することができるココナッツオイルの最も簡単な食べ方、それはトーストです。バターの代わりにそのまま塗って食べるのが一番簡単ですが、味に変化を持たせたい時にははちみつやバターなどと混ぜるのもおすすめで、お子さんも喜んで食べることでしょう。シナモンをプラスしても相性がよく独特の風味を楽しむことができます。フレンチトーストを焼く際にフライパンにバターの代わりにココナッツオイルを使うとまろやかなコクと香りがより感じられます。

ココナッツオイルはバターとの相性が抜群といわれています。ということはバターを使う料理の食材とココナッツオイルの相性もいいということで何にでも気軽に使えるということになります。野菜のバター炒め、じゃがバター、鶏肉や豚肉のバター焼きなど全てココナッツオイルで代用ができるのでとても簡単においしく食べられます。独特の香りが苦手な方も熱を加えることによって薄くなるので普段使いの油としてどんな料理にも活用できるといえるでしょう。使い続けることによって脳が求めるようになり常習化してしまい健康に害を及ぼす不飽和脂肪酸とは全く異なる健康的なオイルです。

ココナッツオイルの取扱いや摂取上の留意点

体内に吸収されると殺菌作用を発揮しながら免疫力を高めてくれるココナッツオイルは酸化に強いため常温で保存することが可能です。ただ保存している間は雑菌にそれほど強くないため、少量ずつ保管したり早く使いきったりするなどの配慮が必要となります。できるだけフレッシュな状態でパンに塗ったりして食べるためには、保管の仕方や保管期間についても注意をした方がいいでしょう。

ココナッツオイルの成人の一日当たりの摂取量の目安は大さじ3杯程度といわれていますが、初めて口に摂取する際には、強い解毒作用があるため吐き気や下痢、皮膚の発疹などの症状が出ることがあるかもしれません。徐々に体が慣れることもありますが、体に合わない場合もあるので少量から試してみて自分の適量を見つけていった方がいいでしょう。ココナッツオイルへの抵抗が強い場合には、ココナッツミルクから始めてみるのもオススメです。