マツエキスは名前からも想像できるように、松に含まれている成分を抽出したものです。松にも種類がありますが、マツエキスに使われるのは、主にアカマツ、クロマツ、シナマツなどです。マツ科の植物から抽出したエキスもマツエキスと呼ばれますが、育毛剤や化粧品に使用されるのは西洋アカマツの球果から抽出するマツエキスです。マツエキスの効果や摂り方を紹介します。
マツエキスってどんな成分?
マツエキスはマツ科の植物から抽出したエキスのことです。マツ科の植物にはいくつか種類がありますが、
- アカマツ
- クロマツ
- シナマツ
などのエキスの総称として使われます。マツの種類によりエキスの成分も変わってきますが、一般的には西洋アカマツの球果から抽出したエキスを使用します。
マツエキスは西洋アカマツの球果を水とエタノールを使い抽出します。マツエキスには
が含まれています。マツエキスにはいくつかの成分が含まれていますが、成分の効果によって育毛剤や化粧品に使い分けられます。
マツエキスの効果
頭皮環境の改善
マツエキスに含まれるのは
- アミノ酸
- 多糖類
- ケルセチン
などです。マツエキスは西洋アカマツの球果から抽出したエキスですが、マツエキスには肌を柔らかくしたり、血行を促進したりする効果が期待できます。その他にも保湿や収れん、炎症を抑える作用があるので、頭皮環境の悪化を整えたいときに役立ちます。肌に対する効果が高いことから、化粧品にも使われます。
スキンケア
マツエキスにはアミノ酸やポリフェノールの一種フラボノイドが含まれているので、肌を活性化させる作用は、頭皮や肌のスキンケアにも役立ちます。
マツエキスは育毛剤にも配合されていますが、これはマツエキスに育毛効果があるからではなく、マツエキスの
- 皮膚の炎症を抑える作用
- 血行を促進させる作用
が、頭皮環境の改善に役立ち、抜け毛や薄毛の原因を解消するのに役立つからです。
アトピー・肌荒れの改善
マツエキスは肌の炎症を抑える作用にも優れているので、アトピーや肌荒れの症状を緩和させるときにも使われます。肌の乾燥はアトピーや肌荒れの原因になります。この場合もマツエキスの保湿や、肌を柔らかくする効果が役立ちます。
マツエキスの摂り方
マツエキスは育毛剤や化粧品に使用されているので、目的に合わせて育毛剤や化粧品を選びます。頭皮環境の改善に役立つことから、シャンプーや白髪染めトリートメントなどのヘアケア用品にも使用されています。
抜け毛や薄毛が気になるときは大抵頭皮環境が悪化しています。血行不良により頭皮が冷え固まってしまうと、柔軟性がなくなりゴワゴワとしてきます。乾燥しているのでフケやかゆみも出てきますし、乾燥は肌のバリア機能を低下させるので、紫外線や整髪料などの刺激にも大きなダメージを受けてしまいます。
この場合は頭皮環境を整えないと薄毛も抜け毛も進行していきますので、できるだけ早い段階で対処が必要です。
頭皮環境の改善は比較敵早い段階で可能になりますが、抜け毛がひどく薄毛になっているような場合は毛が生えてくる毛周期が関係しているので、マツエキスの育毛剤やシャンプーを使ってもすぐに毛が生えてくるわけではありません。
ただし、頭皮環境を改善できれば抜け毛は目に見えて減ってくるので、そこから根気よくケアを続けることが大切です。毛髪は毛周期のサイクルが少し長いので、育毛剤の効果を実感できるのは早くても数ヶ月後です。最低でも6ヶ月から1年は使ってみてください。
マツエキスの注意点
マツエキスは元々自然由来の松から抽出したエキスですから、副作用などもほとんどありません。ただし育毛剤や化粧品として取り入れる場合は、マツエキス以外の成分も含まれているので、ほかの成分が肌や体質に合わない場合は、アレルギーや肌荒れが起こる可能性があります。
マツエキスには消臭作用もあるので、頭皮がベタつくときや匂いが気になるときにもおすすめです。育毛剤を使う場合は頭皮環境を改善する目的もありますが、毛穴に皮脂が詰まったままの状態では育毛剤の有効成分が浸透していかないので、あまり意味がありません。
マツエキスには頭皮を清潔にする働きや、血行を促進させる働きがあるので、シャンプーと併用して正しく使えば効果も高まります。毛穴詰まりを解消するにはシャンプーの仕方も重要です。汚れを落としたいからと、ゴシゴシこするとかえって乾燥や肌荒れを悪化させるので注意してください。
シャンプーは添加物等を含まない髪と頭皮に優しい成分の物を選び、指の腹でマッサージするように洗います。
マツエキスの健康効果【おススメの摂り入れ方】のまとめ
マツエキスはマツ科の植物から抽出したエキスのことを言いますが、化粧品や育毛剤にい使われるのは、西洋アカマツの球果から抽出したエキスです。精油としても使えますが、炎症作用や収れん作用があることから、化粧品や育毛剤に適しています。