烏骨鶏は鶏の一種ですが、見た目はポピュラーな鶏と少し違っています。皮膚や骨、鶏冠が黒いのも烏骨鶏の特徴ですが、羽は真っ白です。羽は全体的にふわふわとしていて、見た目の可愛さから愛玩用として飼育する方も増えています。烏骨鶏の特徴をさらに詳しく紹介します。
烏骨鶏ってどんな鳥?
烏骨鶏は鶏の仲間ですが、私たちがよく知っている鶏とは少し違います。鶏は白い羽に赤い鶏冠がトレードマークです。烏骨鶏は白い羽に黒い鶏冠で、皮膚も肉も黒い色をしています。羽は白いというところは共通していますが、鶏のような羽ではなく、ふわふわとした毛に全身を覆われています。鶏のヒヨコは毛がふわふわですが、毛を白くしてサイズを大きくしたのが烏骨鶏のイメージです。ただしヒヨコの時期は烏骨鶏も黄色く、鶏のヒヨコとよく似ています。
烏骨鶏は真っ白い羽に黒い鶏冠がトレードマークですが、羽が黒い種類もいます。羽が黒い烏骨鶏はヒヨコの時から黒く、皮膚や肉が黒いのも共通しています。どちらも鶏と名が付きますが、足の指の数にも違いがあります。鶏は前に向いた3本の指と踵に1本の4本指です。烏骨鶏は前向きに4本、踵に1本の5本指をしています。
鶏肉として見た場合も、鶏と烏骨鶏では全然違います。鶏は肉がピンク色なのに対し、烏骨鶏は肉も真っ黒です。烏骨鶏は天然記念物に指定されている一方で、肉は栄養価が高く薬用として食べられることもあります。天然記念物なのに食べてもいいのか?と疑問に思いますが、食用に飼育されている場合は食べてもOKなのだそうです。
烏骨鶏の卵が人気の理由
烏骨鶏は可愛い姿も人気ですが、卵は栄養価が高いとして特に人気があります。しかし1羽の鶏が1年間に産む卵が約300個なのに対し、烏骨鶏は1羽が産む卵の数は年間50個と言われています。数が少ない分希少価値が高いところもポイントです。烏骨鶏の卵は販売されている物もありますが、数が少ない分価格は一般的な鶏卵よりも高めです。また大きさも鶏卵と比べると一回り小さいです。烏骨鶏は卵が小さい分、成長しても烏骨鶏は鶏より体のサイズが一回り小さいです。烏骨鶏は年間に産む卵の数が鶏よりも少ないため、1個ずつの卵に含まれる栄養は豊富だと言われています。
烏骨鶏の卵には、
- ビタミン
- ミネラル
の他に、
- アミノ酸
- 必須不飽和脂肪酸
が含まれています。
烏骨鶏の卵に含まれている栄養は、他の食材と比べるとその違いがよくわかります。
烏骨鶏の卵に含まれる栄養素は
- ビタミンAはうなぎの約10倍
- ビタミンBは牛レバーの約1.8倍
- 鉄分はほうれん草の約10倍
- 亜鉛は大豆の約3倍
と1個の卵の中にこれだけ豊富な栄養が詰まっています。
烏骨鶏に期待できる効果
烏骨鶏は天然記念物に指定されていますが、食用として肉も販売されています。しかし肉はあまり一般家庭では食べる機会がないので、卵の栄養に期待できる効果を紹介します。
烏骨鶏の卵は黄身が濃厚な分、豊富な栄養素が詰まっています。これらの栄養素には
- 動脈硬化予防
- コレステロール抑制
- 血流改善
- 美肌
- 認知症予防
など様々な効果が期待できます。
中国では昔から漢方薬としても使われてきましたし、烏骨鶏の卵を食べたことで健康効果を実感しているケースは少なくありません。
烏骨鶏の卵は栄養価が高いことから、滋養強壮にもいいと言われています。女性特有の症状を改善する効果も期待されています。
烏骨鶏は愛玩用としても人気
烏骨鶏は見た目が可愛く、鶏よりも体が一回り小さいく、飼育費用もそれほどかからないことから愛玩用としても人気があります。メスの烏骨鶏は卵を産むので、自宅で飼育すれば産みたての新鮮な烏骨鶏の卵が食べられるというメリットもあります。雄と雌のつがいで飼えば、卵を産んでひながかえると可愛い烏骨鶏が増えるので、数羽で飼育することもできます。
毛が白い種と、黒い種がいますが、毛がふわふわとして美しいことから品評会に出品させることもできます。烏骨鶏は寿命が10年から15年と言われているので、小型犬と同じくらい生きます。犬も寿命が延びているように、中には20年以上生きる個体もいるそうです。
烏骨鶏を飼う場合は、
- 室内では大きめの鳥かごか通気性のいいケージ
- 屋外では小屋を作る
必要があります。狭いケージに入れたままではストレスがたまるので、ある程度の広さが必要です。庭があれば放し飼いもできますが、トイレは好きなところにしてしまうので注意が必要です。餌は鶏用の餌でもOKですし、常に清潔な水を置いておき、時々野菜や果物をあげると喜んで食べてくれます。
烏骨鶏の健康効果【ペットにもおススメ】のまとめ
烏骨鶏は全身を白くてふわふわとした羽に覆われていますが、皮膚や鶏冠、骨や肉まで黒いのが特徴です。鶏の一種ですが、見た目も大きくて真っ白なヒヨコのようです。国の天然記念物に指定されていて、全身の羽が黒い種もいます。