ついイライラしてしまう事は誰にでもありますが、そんな時人から「カルシウムが足りていないのでは?」と言われる事があります。実はこれあながち間違いではなく、カルシウムが不足している事も関係しているのです。カルシウムはストレス緩和作用もあるから、イライラしやすい時に取り入れるのもいいかもしれません。
カルシウムの働きと効果について
カルシウムと聞いた時、骨や歯の健康に欠かせない物と思うでしょう。確かにカルシウムは骨や歯を丈夫にするために必要ですが、他にもいくつかの働きがあります。カルシウムの働きは、骨や歯の健康維持、骨粗しょう症予防、血液凝固予防、ストレス緩和という働きがあります。
中にはカルシウムのイメージとは違う働きもありますが、イライラしている時にカルシウムが足りていないのでは?と思った事はありませんか?これもよく言われる事ですが、実はカルシウム不足によりイライラしてしまうのも、ありえない事ではないのです。これはカルシウムが骨や歯だけでなく、血液にも必要とされているからです。カルシウムはタンパク質と結合して、カルシウムイオンに変わります。血液中にはカルシウムイオンとして存在しています。カルシウムイオンには、興奮や緊張、ストレスを緩和させる働きがあります。これもカルシウムが十分足りていて、骨や歯、血液の分まで足りていれば、興奮や緊張、ストレスなども感じにくくなります。しかしカルシウムが不足すると、カルシウムイオンも不足するので、神経の伝達がスムーズに行かず、体には大きなストレスがかかり、イライラしたり興奮したりしてしまうのです。
カルシウムのストレス緩和作用について
カルシウムは体内でタンパク質と結合し、血液中にカルシウムイオンとして存在しています。カルシウムイオンにはストレス緩和作用があるので、ストレスを感じた時もカルシウムイオンのおかげで平静を保てます。しかしカルシウムが不足すると、カルシウムイオンも不足しますから、神経伝達がスムーズに行かず、ストレスを感じた時に興奮や緊張、イライラを抑えるものがないため、感情となって現れてしまいます。
ストレスを感じると、イライラしやすくなるのは誰にでもある事ですが、カルシウムはストレス解消に役立つ成分としても注目されていますので、イライラしやすいと感じた時は積極的に取り入れてみてください。ストレスは自律神経のバランスにも影響するので、全身に影響が出ます。カルシウムは手軽に摂取できますし、健康維持にも役立ちます。現代人がカルシウム不足の傾向があるので、積極的摂取はメリットも増えます。
イライラした時は牛乳を飲めばいいの?
カルシウムを摂取するといえば牛乳が思い浮かびますが、牛乳以外からもカルシウムは摂取できます。牛乳にはカルシウム以外にも栄養がたっぷり詰まっていますから、毎日飲むのはおすすめです。ただしお腹がゴロゴロするから苦手という方や、アレルギーがある場合は飲めませんので、牛乳以外の食材からカルシウムを摂取していきましょう。牛乳は温めてホットミルクにしても美味しいですし、料理やお菓子作りにも使えます。そのまま飲むのが苦手でも、料理やお菓子作りに使えば美味しくカルシウムを摂る事ができます。ホットミルクやホットココア、ミルクティやカフェオレなど飲み物だけでもバリエーションは豊富ですので、お好きな方法で取り入れてください。
カルシウムの取り入れ方とポイント
カルシウムを摂取する時にオススメな方法を紹介します。カルシウムはマグネシウムとの相性がいいので、両方を一度に摂れるひじきは特におすすめです。ひじき以外の海藻にはカルシウムが多く含まれていますし、海のミネラルも豊富だから、カルシウムとの相性もばっちりです。海苔、わかめ、昆布などいろいろあります。意外なところでは魚肉ソーセージに豊富なカルシウムが含まれています。ただし毎日となると、食べ続けるのは難しいので、サラダに入れたり、そのままおやつにしたりして食べてみてください。ソテーしても美味しいし、サンドイッチの具材にもおすすめです。海の物では海藻だけでなく、頭からしっぽ、骨まで丸ごと食べられる小魚もおすすめです。しらす干しやちりめんじゃこはそのままでも食べられますし、ししゃもやめざしはこんがり焼くと美味しいです。干し桜えびも殻まで食べられるからカルシウムは豊富です。
大豆にも豊富なカルシウムが含まれています。更年期の女性はホルモンバランスの影響から、骨粗しょう症のリスクが高くなります。イライラも増えていくので、大豆はカルシウムの他に、女性ホルモンに似た大豆イソフラボンも摂取できるから積極的に取り入れてください。
「ストレス緩和におすすめなカルシウムの摂り方」のまとめ
カルシウムにはストレス緩和作用があります。骨や歯に必要な成分というイメージが強いのですが、ストレス緩和作用により、イライラが解消されたり、緊張や興奮を和らげたりする効果も期待できます。