プラズマローゲン

[監修済] プラズマローゲンとはどういった効果があるのか

ほとんど聞いた事が無い方が多い、プラズマローゲンですがこの名称が話題になったのは、つい最近の事なので致し方のない事でしょう。プラズマローゲンとはいったい何なのか、突き詰めて調べてみましょう。

脂質の分類

まず脂質の定義についてですが水溶性でないという事が挙げられます。油は水に対しては不可性を示すもので、諺にもあるように水と油は絶対に混じり合わないものして、世間に認知されています。脂質はその中でも栄養素として、重要な位置を占めるものとしても理解されており、脂質は大まかに脂肪酸のエステルやエチルアルコールの単純脂質があります。単純脂質には、体内で中性脂肪としての作用を行っている「アシルグリセロール」やセラミド、ワックスとして蝋成分があげられます。

次に複合脂質としては、「リン脂質」であるスフィンゴリン脂質やグリセロリン脂質があり、「糖脂質」にはスフィンゴ糖脂質やグリセロ糖脂質があり、リポタンパク質やスルホ脂質も複合脂質に分類されています。最後に誘導脂質というものがあり、これは単純脂質や複合脂質から、加水分解によって生成されるもので、脂肪酸やテルペノイドがこれに当てはまり、ステロイドやカロテノイドもこの誘導脂質になるものです。また体内で生合成されるイソプレノイドも誘導脂質の仲間となります。

プラズマローゲンとは

プラズマローゲンとは複合脂質であるリン脂質の一種で、抗酸化作用を持ったグリセロリン脂質の一つで、多くの生物に含まれる成分と言えるでしょう。グリセロリン脂質はグリセロリン脂質群という言葉でも言い表せますが、リン脂質は脂肪酸とアルコールにリン酸や、その他の物質が繋がった化合物で出来ています。通常はワックス上の固形物で、特に生物では生体膜などの被膜を構成しており、ここで脂肪酸の運搬を行っているのです。

リン脂質の特徴としては油ですが、親水性と疎水性の両方の特性を持っており、マヨネーズのように乳化性を持っているのです。つまり血液中でとても移動しやすい構造ですので、肝臓での脂質代謝や脂質の運搬を行い、リン酸基の供給源などの役割を担っているわけなのです。プラズマローゲンは、このリン脂質の約2割を占めており、血漿中に存在する事で、脳神経細胞や心筋にリンパ球やマクロファージなどに多く存在している物質と言えるでしょう。プラズマローゲンは、多くの種類の脂肪酸を抱え、エネルギー供給を体内に送り出しているのです。

アルツハイマーの真実

アルツハイマーとはアルツハイマー症を指しており、認知症の一種です。認知症にも原因がいくつかあり、その種類に応じて名称がつけられています。人に多いのがこのアルツハイマー型の認知症で、特に加齢によってその危険率が増していくと言われています。その原因も100%完全に解明されているわけではありませんが、どのようなメカニズムで起こるものなのか、ほぼ断定されている状態で、「βアミロイド」が脳にある海馬体に蓄積して、それが沈着する事で海馬の萎縮が始まり、痴呆症に展開していくと考えられています。

βアミロイドは水に溶けない蛋白質で、人間にあらゆる機関に沈着蓄積しており、この異常蓄積が起こる事でアミロイド症などの神経変性疾患の原因になる事がわかっています。アミロイドは、人体のどの部分にでも沈着する事がわかっており、水に溶けない為中々排出される事が無く、細胞外に沈着が進むと機能不全を起こす事で知られています。しかもβアミロイドには毒性はありませんが、2つ以上繋がる事で神経細胞に対して毒性を示す事もわかっています。

アルツハイマー型認知症の予防効果

プラズマローゲンは、抗酸化作用のある成分で、細胞が酸化作用を受け攻撃されると、その防御機能で対抗してくれる作用があるとされている成分です。細胞膜においてもイオン運搬に関係しているとされ、脳内でも重要な役割を果たしているとされているものです。またコレステロールを排出する機能や、神経伝達物質のサポートも行っているのです。アルツハイマー型認知症にかかった患者の脳内では、他のリン酸脂質が減少していないにもかかわらず、このプラズマローゲンが減少している事もわかっています。

また生体実験においては、プラズマローゲン投与によって、アルツハイマー型認知症が改善したとのデータも、得られているのです。また認知症は糖尿病とも、深い関連性がある事が裏付けられており、2型糖尿病の方は一般と比べると、認知症のリスクが2倍になると考えられています。糖尿病は、インシュリンの減少が起因して起こる病気ですので、甘い物の食べ過ぎや、炭水化物のダブル摂取によって、その危険率が倍増します。運動不足も影響しますので、有酸素運動など理想的な体作りも必要でしょう。

「プラズマローゲンとはどういった効果があるのか」のまとめ

プラズマローゲンが、アルツハイマー型認知症に深いかかわり合いがある事がわかっており、現象によって罹患率も高くなってしまいます。食品中には野菜類に多く含まれますが、近年はサプリメントが販売されています。

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