[監修済] 手軽に摂る事のできるもろみ酢とアンチエイジング

もろみ酢

[監修済] 手軽に摂る事のできるもろみ酢とアンチエイジング　

もろみ酢に使われているもろみは、酵素で作られているもので、日本の食文化には欠かす事のできないものです。酵素の多くは、人間に有用な効能をもたらしてくれるものが多く、その栄養価値が高いものです。

もろみとは

もろみは作りは、酒造りや醤油造りにおいて欠かす事のできないもので、日本食の基礎となっている醤油や味噌を始め、日本酒やみりんに焼酎を造醸する工程で出来るのものです。酒造りにおいてもろみの状態を酒母と麹に蒸米そして水を入れて発酵させている状態を言い、発酵が進むとどろどろとした「どぶろく」になります。これをこした液体のものが生酒と言い、残った固形物が酒粕です。醤油造りでは同じように材料を仕込んで発酵状態にあるのを、「もろみ」あるいは「ひしを」と呼んでいるものです。どちらとも麹や酵母の力を借りて発酵させるものですが、その造る製品の種類によって麹や酵母の種類も違います。日本酒が蔵元によって味が違う理由は、この麴と酵母の種類が違うせいで、麹菌はでんぷんを糖分に変える作用を持ち、酵母はこの出来た糖分をアルコールに変える作用を持っているのです。甘酒がアルコールが少なく甘みが強いのも、この麹菌が中心で発酵しているからです。酵母はイーストとも言い、パンを作る事も可能ですがビール酵母、パン酵母、ワイン酵母とそれぞれ特徴を持った酵母があります。

もろみ酢の効能

酢造醸酢作りも、日本酒の行程とほとんど似た工程で作りますが、酸味を作り出しているものは酢酸菌です。酢酸菌は酒造りにおいては禁忌のもので、酒造りの行程で混ざってしまうと、酒が全て酢に変わってしまいますので、酒造りには敬遠されているものです。通常の造醸酢では、酢酸菌を使って酢をつくりますが、もろみ酢と販売されているものは、乳酸菌で発酵させているという違いがあります。成分はクエン酸やピログルタミン酸を含み、コハク酸やリンゴ酸といった有機酸を含んでおり、アスパルギン酸やアルギニンを始め、アラニンやロイシンにチロシン、さらにリジンやフェニルアラニンにセリンやグルタミン酸というアミノ酸群を9種類も含んだ乳酸菌飲料になっています。アミノ酸は、体を作り出す大事な組成物質にもなっており、免疫力の向上が見込めるために、ダイエット効果や美肌効果を始め、肝機能の向上や身体機能の正常維持に寄与してくれるほか、運動能力の向上にも役立ってくれます。またクエン酸は、運動に必要なエネルギーの補給と運動後の疲労回復を助ける役割を果たしてくれるのです。

もろみ酢と健康作り

クエン酸にはミネラルの吸収を助ける「キレート作用」があり、活性酸素を防ぐ効果がありますので老化防止にも役立ちます。キレート作用とは、吸収されにくい成分を体内に吸収されやすい形に変えてくれる効果のある事で、ミネラルの吸収に大いに役立ってくれる効果があるわけです。有機酸が4種類も含まれているもろみ酢には、無機酸のミネラルを食事と一緒に摂取することで、ミネラル吸収の効率を高めてくれる側面を持っているのです。これは栄養面だけで無く重要な事柄で、仮に食物などを摂らずに無機酸ミネラルとビタミンCを摂取してしまうと、ミネラルイオンとビタミンCが反応することで、有毒であるフリーラジカルの一種の過酸化水素が体内で発生するという事が起きる可能性があります。その為に安全面からみても有機酸と無機酸ミネラルは食事などと同時に摂取することが大切なのです。お酢の効果は言うまでもなく大切なもので、食事と併用して摂る事で体内の吸収を効率の良いものにするとともに、危険性も回避してくれていると言っても良いでしょう。

もろみ酢を理想的に活用する

酢は体に良いものと知ってはいても、酢の物と聞くだけで敬遠する方も多くいます。これは、今まで食べてきた経験則で嫌がっているもので、酢の物が嫌な方でもお寿司は大好きというギャップを持っていたりする事が多いものです。これは、今まで食べてきた家庭や給食の献立など作る側に問題があり、トラウマになっているものです。お酢というものは、濃度が高いと飲めるものではありません。本来酢の物は、飲める濃度で作るものであり、しっかりした和食専門の料理屋などの酢の物は、そのまま飲めるような濃度の酢で作られています。酸味の効いたドリンクが美味しく感じるのは濃度の問題で、お酢も薄める事で毎日無理なく飲む事ができるようになるわけです。また、砂糖などの甘味料を使う事も飲みやすくする方法で、糖分は脳が働く為の重要な栄養素でもありますので、摂り過ぎなければ問題が起こる事はないのです。もろみ酢を摂取するタイミングは、激しい運動などを行った後が最適で、疲労を軽減してくれます。また、料理に使うのも理にかなっていますので、毎日摂るようにしましょう。