ホエイたんぱく質

[監修済] 優れた乳製品のホエイたんぱく質は便利な健康食 

最近耳にするようになったホエイは、乳製品を作る工程で得られるもので、ホエイたんぱく質には、優れた栄養価がある事が知られています。ホエイたんぱく質にはどの様な栄養素と効能があるのか見ていきます。

ホエイとはいったい何?

ホエイとは日本語では「乳清」や「乳漿」と呼ばれているもので、乳牛から取れる牛乳より脂肪とカゼインを取り除いた液体の名称で、カゼインとはリン蛋白質の事を言います。乳からチーズを作る過程で、必ず出るもので、ヨーグルトができる際に出る透明な液体もホエイと呼ばれています。チーズ作りに欠かせないものが、「レンネット」と言われる乳を凝固させる液体で、焼き肉などでも食べられる「ギアラ」という部分で、牛の第4胃袋の胃液の成分です。ただし、どの牛からも取れるものではなく、授乳期間中の幼牛からしかとる事は出来ません。偶蹄目の動物から同じように取る事ができ、ヒツジやヤギなども授乳期間中の子供であれば採る事ができます。ですが、屠殺によってしか集める事ができませんので、伝統的なチーズ作りを行っている所か、こだわりを持ってチーズ作りを行っている場所でしか使われないようです。現在はカビなどの微生物から作られた「植物性レンネット」や、遺伝子組み換えによって作られたレンネットが使用されている模様です。

家庭で作れる簡単チーズ

実はチーズ作りは簡単なもので、牛乳とレンネットがあれば、誰でも簡単に作れるものです。しかし、レンネットは簡単に手に入るものではありませんので、代用品を使います。代用品としては、酢やレモン、ヨーグルトから取り出す事のできるホエイを使います。牛乳を使いますが、加工されていない自然の牛乳がベストでしょう。こうしたチーズはフレッシュチーズというもので、熟成したチーズとは別物であり、速めに食べ切らないといけません。フレッシュチーズには、フロマージュブランチーズやカッテージチーズ、リコッタチーズにモツァレラといったものが挙げられますが、ほとんどがサラダやパンに乗せてそのまま食べるものです。牛乳を温めて酢やホエイを入れて、混ぜるだけで固まってきますが、温度を上げる過ぎると変性を起こして不味くなります。ホエイは生きていますので、温度は60度程度までにします。後はざるに細かい布か丈夫なキッチンペーパーで濾してある程度水分が抜けたら、蓋をして重しをかければ出来上がりです。

ホエイたんぱく質の栄養素と効能

ホエイたんぱく質とは、蛋白質凝固作用のあるレンネットの力によって、液体であるホエイとカゼインを分離したもので、カゼインとはホエイたんぱく質の事を意味し、無発酵チーズと同じものです。チーズ作りのプロセスでは、出来たばかりのチーズは無発酵チーズと呼ばれており、蛋白質と脂肪の塊ですので、栄養価に優れています。牛乳に含まれるタンパク質の20%が乳清タンパク質で、残りの80%がカゼインという事になり、この乳清タンパク質をアミノ酸源として用いる事で、心臓病や癌に糖尿病などの予防に効果があるのでないかと研究もされています。乳清タンパク質にはアミノ酸が豊富に含まれており、その中に含まれているロイシンは、タンパク質合成を促進する事が知られており、疲労回復が速まったり、運動ストレスに対処する効果があるのです。また、グルタチオンという成分は、体をフリーラジカルや体内毒による損傷から身を守る抗酸化物質でもある為、がんの予防効果があるのではないかと言われている物質です。ただし、乳製品にはアレルギー問題も付きまとっており、そうしたアレルギーを持つ方は摂取しないでください。

ホエイたんぱく質と健康

ホエイたんぱく質はホエイプロテインとも呼ばれており、サプリメントでも販売しています。現在の研究では、筋力の衰えたお年寄りに、サプリメントを摂取する実験で、筋肉の増強の効果があったことが報告されています。牛乳を飲むと、腸がゆるくなるというのは実際にある話で、これは遺伝子に起因するものとされており「乳糖不耐症」と呼ばれるものです。しかし、日本人には少なく、普段そうした症状に悩まされる方は、腸内細菌が上手く働いていない傾向が高いと思われます。実際に「乳糖不耐症」の方は温めた牛乳でも症状があり、放屁や腫脹感に腹痛や疲れをともなう倦怠感や頭痛に刺激痛とした症状が起こるもので、温めた牛乳が大丈夫な方は、腸内が弱っていると思いましょう。腸内を丈夫にするには乳酸菌を上手く摂取する事で、そうした努力を行うことで丈夫な胃腸を取り戻す事ができます。ホエイプロテインは、液体の牛乳ではありませんので、怖がらずに摂取できるサプリですので、こうしたものを摂りいれるのも選択肢の一つと言えるでしょう。

「優れた乳製品のホエイたんぱく質は便利な健康食」のまとめ

ホエイたんぱく質には、多くのアミノ酸が含まれており、簡単に蛋白質をとる事ができます。しかし、まだ研究ですべてが判明しているものではありませんので、牛乳を摂取している感覚で摂る事をお勧めします。

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