ココアの効果には便秘解消といったものがありますが、最も有名なものはリラックス効果でしょう。そこで、今回はココアのリラックス効果について詳しく解説します。
ココアのリラックス効果があるのは何故?
ココアのリラックス効果には、ココアにしか含まれていないと言われているデオブロミンという成分が大きく関与しています。デオブロミンは有機化合物アルカロイドの一種という認識になっています。独自な成分であるため聞いたことがある人も少ないですが、セロトニンに作用する働きがあるためリラックスすることができるようになるのです。また、セロトニンに作用するのでストレス解消効果もあるので精神的に落ち着きやすくなるのでしょう。
また、ココアの香りだけでも緊張がほぐれやすいので、例え飲まなかったとしても香りだけである程度のリラックス効果も期待できます。また、ココアにはポリフェノールの1種カカオポリフェノールが含まれています。そのため、ストレス反応が軽減されるのでその作用によってホルモンが増えてしまうことを防ぐことができます。その作用も大きいのでしょう。
それ以外にもマグネシウム・カルシウム・カリウム・鉄分・銅・亜鉛などのミネラルが含まれているのでミネラルによる抗ストレス作用も期待できます。このように様々な成分が含まれていますが、ストレスに効果があるものも多くリラックスしやすい状況を作るのがココアは得意だということが分かってくるでしょう。
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そもそもポリフェノールとは?
最近耳にすることの多いポリフェノールですが、このポリフェノールとは
ほとんどすべての植物に含まれる、植物特有の色素や苦み・渋み成分
を総称したものです。その種類は5000を超えるともいわれています。
ポリフェノールにはこんなにもの種類が!⇒ポリフェノールの驚きの種類!
ココアのデオブロミンによるリラックス効果を解説!
ココアに含まれている成分はリラックス効果をもたらすものが多いのですが、その中でも特徴的なのはやっぱりデオブロミンになります。天然の成分としてはカカオのみに含まれている成分なので、ある意味注目度が最も高いと言えます。このテオブロミンはコーヒーや緑茶などに含まれるカフェインと似た物質となっており同じような作用があるのですが、カフェインよりも緩やかに成分が吸収されるのでちょっとした違いはあります。
カフェインの驚きの効能についてはこちら⇒カフェインの認知症予防効果!
また、このデオブロミンによる肝心なリラックス効果はセロトニンに作用することと言われておりますが、セロトニンは精神の安定と意欲をつかさどっているのです。ドーパミンには喜びとか快感といった作用のほかに、攻撃性といったものもありますし、ノルアドレナリンには怒りや不安といった作用があります。セロトニンはいわゆるこの怒りや攻撃的になる気持ちを抑える作用もあるのです。
人間は
- 「ドーパミン」
- 「ノルアドレナリン」
- 「セロトニン」
の分泌のバランスが非常に大切で、このバランスが整っていれば感情もきちんと抑制できるようになるのですが、セロトニンが不足していると不安や怒りといった感情を抑制できなくなります。逆にセロトニンがしっかり働いていればリラックスできる確率も上がるということなのです。
要するに、夕方の時間帯にココアを摂取してセロトニンの分泌を促すと、リラックスした気持ちになってそのまま心地よい睡眠を手に入れることもできるということですね。なので、このリラックスした状態を寝るときまで活かすならココアが最適ということになります。ただし、カフェインが含まれているので寝る直前に摂取するのはお勧めできません。できる限り夕方くらいに飲むようにしましょう。
ココアに含まれる他の成分におけるリラックス効果について
ココアにはカカオポリフェノールが含まれていますが、このカカオポリフェノールを摂取することでストレスホルモンの分泌を抑えることができます。実際に動物を用いた実験で血液に含まれているストレスホルモンの量を比較した結果はっきりとした結果が出ているのです。ストレスが溜まれば溜まるほど人間はイライラしやすくなって不安定な精神状態になりやすくなるのですが、ストレスを感じる場面に遭遇してもストレスホルモンが分泌されにくくなるのは大きいです。
また、ミネラルとストレスも関係があってカルシウムが不足することでイライラするようにもなりますし、マグネシウムが不足しても集中力が低下してイライラする確率が上昇します。逆にこれらのミネラルが充足していれば神経の興奮をしずめやすくなるのでストレス状態になりにくくなることでしょう。
ココアのリラックス効果は大量摂取すると効果が上がる?
ココアはリラックス効果が非常にあるので、ついつい飲み過ぎてしまう傾向にありますが、ココアを飲み過ぎるとカロリーオーバーになってしまうのでお勧めできません。飲んだとしても1日2杯程度に抑えるようにしましょう。また、ココアにはカフェインも含まれているため、大量に摂取するのはお勧めできません。ココアに含まれているカフェイン量はコーヒーと比べたらかなり少ないほうですが、カロリーの事を考えて過剰摂取するのは控えたほうがいいでしょう。
セロトニンとの兼ね合いを考えた場合は夜に飲むのも有効なのですが、カフェインが少量ですが含まれているので飲むのは朝と夕方がいでしょうね。夜寝る前は飲まないほうがいいでしょう。
ココアを飲んでリラックス!【ストレスの解消に】のまとめ
ココアは間違いなくリラックス効果がありますが摂取しすぎはカロリーオーバーに繋がるので、1日2杯程度に抑えるようにしましょう。美味しいからと言って飲みすぎは厳禁です。