葉緑素

[監修済] 植物には欠かせない葉緑素は栄養効果も抜群 

植物に欠かせない栄養素が、この葉緑素と呼ばれるものです。クロロフィルともいい、植物が光合成を行うには無くてはならないものですが、そこには隠された効能が効能があり、最近ではサプリメントも販売されています。

葉緑素とは

葉緑素はクロロフィルと言い、太陽光の光によって光合成を行い、そのエネルギーを吸収する機能を持っている化学物質の事です。小学生の理科の授業でも学びましたが、クロロフィルを持っている多くは植物ですが、バクテリアにもこのクロロフィルを持つものがいます。海の中の海藻や川に生えている藻類なども、このクロロフィルを持ち、光合成を行っているのです。これら多くの植物は、光合成と水を吸収する事によって二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出し、炭水化物の合成を行っているわけです。植物の中には赤紫蘇やレッドキャベツ、赤もみじのように、緑色の葉ではない植物も居ますが、これはアントシアニンを含んでいるためで、この色素を持つ事で、太陽光に含まれている有害な紫外線を防ぐとともに、体内に吸収しないようにしているので、クロロフィルを持っていると言うわけです。このクロロフィルは、葉の濃い場所に多くありますが、茎などの色の薄い場所にも含まれており、植物には人間の血液のような働きをしているのです。

葉緑素の栄養価とその効能

クロロフィルの研究は活発に行われており、最近の研究報告では、人間がこのクロロフィルを取り込む事で、染色体異常の発症が抑さえられるという事もわかって来ていますので、発がん防止効果が期待されています。また、クロロフィルがコレステロール値を低下させる事で、血中脂質の正常化に働きかけている事も、国立健康・栄養研究所の研究で発表されているのです。貧血を改善する事でも知られており、成分の中には有機ゲルマニウムが含まれており、体内における作用に酸素を送り届ける効果があることがわかっていますので、クロロフィルを摂取する事で貧血の予防や改善の働きが期待されます。また、解毒効果や整腸効果があるほか、炎症鎮静効果なども認知されています。クロロフィルはデトックス効果もあり、食物繊維の5000分の1のほどの小腸絨毛の奥に、蓄積しているダイオキシンや残留農薬、または有害金属である水銀や鉛を排出してくれる効能もがあります。この効果は非常に重要で、小腸の有害な物質の排出が可能になりますので、有効に活用したいものです。

葉緑素をうまく取り入れる

クロロフィルは、美白や美顔効果の高いビタミンCと相乗効果があり、化粧品などにも使用されています。理由としては、銅と結び付く銅クロロフィルには顔料としての色落ちが少ない作用があり、鉱物顔料などよりも肌に優しい事が知られていますので、メイク用などにに使われるのです。口臭予防にも効果があり、餃子や焼き肉などのニンニク料理食べた後の匂いは、本人よりも周囲に被害を及ぼす事が多く、これに酒やたばこが加われば悪臭以外の何物でもありません。こうした迷惑をかけない為にも、臭いを消す事は大事なことでクロロフィルは消臭の目的で、口臭予防液を始め体臭や口臭予防のサプリメントなどにも利用されていますので、いざという時には強い味方になってくれる事でしょう。また、クロロフィルは油溶性ですので、角質の皮脂層で溶けるということもあり、秀でた抗菌性と殺菌力があります。したがって、ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖を防ぐ事も可能であり、肌の炎症などを抑えますので、美肌対策に大いに貢献してくれると言うわけです。

葉緑素の活用法

実は葉緑素は日本料理にも使われており、緑の濃い葉物から取り出したクロロフィルは、「青寄せ」といって日本料理では欠かせない材料の一つになっています。春先には、木の芽を加えた甘めの酢味噌で木の芽味噌を作り、夏場には豆腐やアユ料理の田楽焼の味噌たれとして使われます。他にも緑を強調した料理やあんにも使われており、和食における冴えた彩の逸品を飾ってくれているのです。家庭で利用するには、葉物のお浸しやあえ物が最適な料理ですが、なべ物やすき焼きで菊菜などを大目に使うと良いでしょう。また朝食の時などには、他の材料と合わせてスムージーが摂取しやすく、気を付けなければならないのは、生では使わない事でしょう。野菜の葉物の多くはシュウ酸を含んでいる為、刻んでよく水に晒すか茹でる作業が必要です。シュウ酸はカルシウムとくっつきやすく、結びついてしまうと極端に吸収されにくくなります。また尿道結石や胆石の原因となりますので、注意しなければならない成分なのです。葉物は茹でて冷凍しておくとそのまま使えますので、氷を入れる必要も無くなります。

「植物には欠かせない葉緑素は栄養効果も抜群」のまとめ

葉緑素は抗酸化作用の効果が期待できるだけに、毎日摂りたいもののひとつです。しかし、医師が恣意サラリーマンやOL、学生など、時間が無い方にはサプリメントがありますので、こうしたものを活用するのも良いでしょう。

ピックアップ記事

カテゴリー

PAGE TOP