キトサン

[監修済] キトサンで血糖値をコントロールして成人病を予防しよう!

高血圧、メタボリックシンドローム。糖尿病のみならず生活習慣病のは高血糖が引き起こすことが多いのです。最近話題のキトサンは血糖値コントロールに効果が本当にあるのでしょうか?

低血糖と高血糖

人体でいちばん重要なのは脳です。脳に糖分が供給されなくなると本来精密にコントロールされている身体がコントロールされなくなり最悪死に至ってしまいますので、人体には低血糖を防止する仕組みが何重にも備えられています。逆に、高血糖に対しては脾臓で作られるインスリン以外の防護機構がありません。2リットルの清涼飲料水を飲み干しただけでも一時的な糖尿病になってしまうこの仕組みは、栄養過多気味がデフォルトである現代人にとって致命傷ともなりかねません。それゆえに、血糖値を下げる方法はたくさん研究され、たくさんの健康食品やサプリメントが開発されてきました。「キトサン」もそのひとつです。

キトサンの効果

「キトサン」は英語でも「chitosan」、つまり「キト酸」ではなく、直接身体によくないものを分解する酸などではありません。キトサンは、カニなど甲殻類の「殻」から抽出した食物繊維です。キトサンは酸に溶けるため、経口摂取した場合胃液で溶け、ネバネバしたゲル状になり糖を吸着します。酸には溶けますが消化吸収はあまりされないため、糖を吸着したまま体外に排出されることになります。この糖の吸収を阻害するのがキトサンの「血糖値を上げない」効果です。また、キトサンは脂肪分解酵素(リパーゼ)の働きも阻害するため、脂肪の吸収も妨げられ、結果血液はサラサラになり、血中のインスリンの働きが効率よくなります。インスリンがうまく働くということは、血糖値の抑制が効くということですので、ここでもキトサンは高血糖防止のために一役買っているのです。

血糖値とコレステロール

メタボ診断などで医師に指摘される場合、血糖値とコレステロールの値がペアで高いことが多いので、このふたつには密接な関係があると思いがちですが、実はあまり関係はありません。糖分の過剰摂取が高血糖、脂質の過剰摂取がコレステロール過多につながります。どちらも栄養分の過剰摂取、すなわち食生活の乱れが原因ですので、併発することが多いということです。とは言え、コレステロールの過多症状は血管壁に余分な脂質を吸着させたり赤血球に余分な脂質を運ばせたりして血液の流れを妨げる方向に進みますから、血糖値のコントロールには百害あって一利なしということには代わりありません。キトサンには血中コレステロールの吸着作用もあり、余剰の糖分と同じように体外へ排出されることになり、間接的に高血糖防止に役立っています。コレステロールのコントロールに効果があるトクホ指定された健康食品なども、回り回って血糖値のコントロールに役立つことになります。

血糖値スパイクとキトサン

最近よく見かける食べ物に関する数値に「GI値」というものがあります。Glycemic Index(グリセミック・インデックス)は、その食べ物を食べたあとに血糖値がどれだけ上がるかという指標です。ご飯やじゃがいもなどの炭水化物は高めで、豆類などは低めです。そもそも食事というのは栄養の補給ですので、血糖値は上がってもらわなければ困るわけですが、度を超えた急激な上昇はインスリンの供給システムが正常に動作していないのではないかと疑われます。食具血糖値の急激な上昇―血糖値スパイク―は2型糖尿病の入り口とも言われています。反対に、インスリンの供給システムが正常でも、GI値の高いものばかり摂取していると血糖値スパイクが異常な状態と脳が認識しなくなり、インスリン供給系に異常をきたすケースもあります。人体は、低血糖抑止系と高血糖抑止系の微妙な駆け引きによってごく狭い範囲の「正常値」に血糖値をとどめているのですから、なるべくならGI値の緩やかなほうが影響も少ないわけです。そこでキトサンの登場です。キトサンの糖分吸着作用によって「スパイク」を緩やかにすることが期待できます。

血糖値と血圧

血圧は血液の流れの圧力ですから、前述の高コレステロール状態で血管が狭くなっていたりなんかすると血圧は高くなります。それとは別に高血糖が引き起こす高血圧もあります。血糖値が高い状態では、血糖値を下げようとインスリンが大量に血液中に放出されます。血液にインスリンが多く含まれる状態が続くと、血液中には水が溜まりやすくなり、今度は腎臓に負担がかかるようになって高血圧の要因になります。高血糖と高血圧も一見関係があまりないようですが、高血糖はここでもトリガーを引きかねないということです。血糖値のコントロールの重要性はいくら強調しても強調しすぎるということがないようです、

「キトサンで血糖値をコントロールして成人病を予防しよう!」のまとめ

キトサンは血糖値のコントロールにおいてひとり何役もこなします。キトサンの入手はトクホを探すよりも、サプリメントが手軽で確かです。キトサンを上手に活用して成人病を回避しましょう。

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