プラセンタは胎盤の事です。ただし胎盤をそのまま使うのではなく、抽出したエキスをプラセンタとして使います。高級美容成分というイメージが強いですが、実はアトピーを改善する効果も期待されています。プラセンタがどのようにアトピー改善に役立てられているのかを紹介します。
プラセンタに期待できる効果
プラセンタは、胎盤の事です。胎盤は母親と赤ちゃんを物で、へその緒を通して赤ちゃんの成長に必要な栄養を送り届けています。赤ちゃんが成長するために必要な栄養を豊富に含んでおり、それが美容や健康維持に役立つ事から化粧品やサプリメントに使用されています。
プラセンタには、三大栄養素、ビタミンやミネラル、アミノ酸、酵素や核酸などが含まれていますが、一番注目すべきは成長因子です。赤ちゃんが成長するためには、細胞分裂を繰り返して行く必要があります。成長因子は細胞分裂がスムーズに、且つ活発に行えるようサポートします。成長因子によるサポート効果は、肌のターンオーバーを活性化させたり、細胞を活性化させたりする時にも役立ちます。
豊富でバランスが整った成分を一度に摂取できるのもプラセンタの魅力ですが、プラセンタには治癒力を高める、抗炎症作用や免疫力を高める作用、アレルギーを抑える作用もあるため、アトピー治療にも取り入れられています。
プラセンタがアトピーにいいと言われる理由
プラセンタがアトピーにいいと言われるのは、プラセンタが持っている抗炎症作用やアレルギーを抑える作用があるからです。免疫力を高める作用もあるため、アトピーのようなアレルギーにも有効であり、実際に治療にも取り入れられています。
アレルギー体質の方は、免疫が低い傾向があり、アレルゲンを摂取したり、触れたりする事で、受けるダメージが大きくなってしまいます。免疫力の低下は、肌のバリア機能も低下させますから、炎症もひどくなってしまいがちです。
アトピーにも症状に個人差がありますが、掻きむしってしまい炎症がひどくなっているような場合は、ステロイドを使用する事もあります。ステロイドにも種類があるので、症状に合った物を選べば高い治療効果が期待できます。しかしステロイドは長期使用には不向きなためずっとは使えません。こういう時にプラセンタが持つ、線維芽細胞増殖因子が、肌の奥の炎症を抑え、回復をサポートしてくれるのです。
プラセンタが持つ、免疫力を高める働きは、肌のバリア機能を高める効果も期待できるので、アトピーの炎症を改善するのに役立つと言われています。
プラセンタの取り入れ方
アトピー治療にプラセンタを取り入れる場合は、プラセンタ注射という形で取り入れます。クリニックにより治療方針なども異なるので、プラセンタ注射だけでなく、サプリメントを併用する事もあります。アトピーの治療が目的の場合は、通常の治療も併用します。
アトピー治療にプラセンタ注射を取り入れる場合は、週に1回か2回の治療を、約3ヶ月続けます。これは症状により個人差がありますが、アトピー治療目的のプラセンタ注射は、1回や2回では効果が出ないため、少し続けないといけません。治療プランは相談もできますし、炎症を抑えるという面では高い効果が期待できます。
プラセンタ注射をする事で、肌に必要なヒアルロン酸やコラーゲンといった美容成分も摂取できます。免疫力高める以外にも、美容成分が肌のバリア機能を高めるのをサポートしてくれるので、美肌効果も期待できます。
プラセンタ注射を受ける時の注意点
アトピー治療でプラセンタ注射を受けるには、いくつか注意したいポイントがあります。プラセンタ注射ができる皮膚科やクリニックは限られていて、どこでも治療が受けられるとは限りません。まずはプラセンタ注射が受けられるかどうかを確認しておきましょう。
プラセンタにはいくつか種類があって、何由来かによっても効果は変わってきます。プラセンタサプリメントでは、ブタ由来、ウマ由来、ヒツジ由来の物が使われますが、注射の場合はヒト由来のプラセンタを使用します。プラセンタ注射は健康保険が適用されませんので、自費治療になります。クリニックによる違いもありますが、1回2,000円~3,000円程度です。
副作用が出るのは稀だと言われていますが、プラセンタ注射には副作用などもあるため、事前に説明があります。さらに同意書にサインが必要です。注射以外にも点滴という方法がありますが、どちらも副作用のリスクはあります。問題なければその後も数回注射を続けていきます。プラセンタは1度でも受けると、献血ができなくなります。献血をする予定がある場合は、医師と良く相談の上決めてください。
「プラセンタがアトピー改善に役立つと言われる理由」のまとめ
プラセンタは美容成分としてだけでなく、様々な治療にも取り入れられています。プラセンタには、アレルギー症状を抑える働きがある事がわかってきていて、アトピー治療にも取り入れられています。