現在プラセンタは狂牛病との兼ね合いもあり、馬や豚などの比較的安全と言われている動物たちの成分で作られています。近年は、更年期障害にも効果があると言われており、その副作用や効果が気になる方も多いといいます。
男性の更年期障害はこんな症状
更年期障害とは、ホルモンバランスの崩れが原因で起こる症状で、一般的には病気で誘発されるものではなく、加齢によるホルモンの減少で、ホルモンバランスが崩れた事に起因して起こる症状です。女性に多く表れる症状ですが、一概に女性だけの症状とは言えず男性にもこの症状が現れます。男性の場合は、男性ホルモンである「テストステロン」の減少が起因しています。しかし、女性の場合のように閉経といった形が無く、わかりづらいのが難点で長期間知らずに更年期障害で悩まされるといったことが多いのがその特徴と言えます。
「LOH症候群」とも呼ばれますがその症状には、性欲の減退や勃起能力の低下がみられ、特に夜間睡眠時勃起の減退があります。また、知的活動や認知力に見当識の低下がみられ、疲労感や抑うつに短気など気分が変わり易い状態になり、睡眠障害や筋力量と筋力低下による体重の減少や内臓脂肪の増加がみられます。体毛や皮膚の変化にも表れ、検査においては骨減少症と骨粗鬆症に伴った骨塩量の低下や骨折のリスクも増大すると言われています。
女性の更年期障害はこんな症状
更年期障害は男女差があり、その原因が異なっている為に各々症状にも違いがあります。女性の場合には、女性ホルモンであるエストロゲンに起因しており、閉経により生理があがるなどのきっかけで、その症状が起こる為に比較的理由が、はっきりとしている事が挙げられるでしょう。男性と比べると症状が重くなる事も多く、女性の2割から3割がこの症状に悩まされるといいます。症状としては、自律神経失調症様の症状が多く見られ、頻脈が起きやすくなり動悸が起こりやすくなり、血圧が激しく上下する事があります。
腹痛をともなった微熱が続くのが特徴で、「ホットフラッシュ」と言われるほてりやのぼせの症状で、多汗や頭痛にめまいや耳鳴りなどが起きやすくなります。さらに身体的症状には、肩こりや不眠に疲労感が起こり、慢性的な口の渇きやのどのつかえに息切れも起こしやすくなります。また、下痢や便秘とともに腰痛に悩まされる事も多く、しびれや知覚過敏に関節痛や筋肉痛、性交痛や生理不順などもよく起きる症状です。情緒不安定になる事も多く、ヒステリーや抑うつ状態が続き、精神的に悩まされる事も多いといいます。
プラセンタの更年期障害改善効果
最近の研究では、プラセンタがこうした更年期障害に、男女問わず一定の効果がある事がわかってきました。女性の更年期障害は、一般的には閉経後の10年まで続くと言われています。病気ではありませんが、重い症状が起こる事で通常の病よりも、ひどい症状に長年煩わされる事になります。女性の場合には精神疾患を伴う事も多く、家族や社会での理解度も低いという事もあり、通年性で悩まされる症状にはおよそ他人に、理解できるものではないとさえ言われます。
更年期障害のほか、乳汁分泌不全や慢性肝炎などの症状にも効くとされており、処方箋医薬品やサプリメントでその症状を改善できます。主成分は、リジンやアラニンにアスパラギン酸などのアミノ酸が含まれており、ホルモンやタンパク質などは、精製時に取り除かれています。その効能のほどは、狂いの生じたホルモンのバランスを整えると共に、自律神経に直接働きかける作用があり、自律神経の働きを正常にする事で、体調不良を改善しようとするものです。男女問わず効果があるとされていますので、その効果が期待できるでしょう。
プラセンタの副作用
プラセンタの副作用は、わずかですが報告されている事も事実です。ヒト由来のものではあまり副作用が無いと言われていますが、健康食品やサプリメントなどでは、薬剤性肝炎や薬剤性肺炎が起こったという例もあり、接触皮膚炎や全身性斑状強皮症を起こしてしまったなどと、特定の商品で健康被害報告もなされています。またエキス配合のサプリメントや健康食品で、アトピー性皮膚炎の悪化や、アレルギーの発症などが現れた例も報告されていますので、過信は禁物と言えるでしょう。
また、最近では魚類の卵巣膜の成分を抽出した製品も出回っており、この成分を含む製品で「海洋性プラセンタ」や「マリンプラセンタ」といった製品が出回っています。また、メロンなどの植物の胎座の抽出成分を「植物性プラセンタ」といいますが、動物性の胎盤とは全く関係無い別の食品であり、同じ効果は期待できないと思った方が良いでしょう。そもそも全く別な食品と言えます。最近は通販などで、手軽に利用できるサプリメントや健康食品ですが、一部健康被害の報告例などもあり、利用には細心の注意が必要でしょう。
「プラセンタと加齢による更年期障害の改善法」のまとめ
プラセンタは更年期障害にも利用されるほど、その効き目があるとされているものです。しかし、症状にもよる事が多く、重度の場合には病院での医師の相談の元に、投与やサプリメントなどの利用を行いましょう。