マテ(マテ茶)には飲むサラダと言われるほど、たくさんの栄養が含まれています。そのマテ(マテ茶)に含まれている成分が認知機能を良好に保つのに役立つと言われています。今回は認知機能とは何か、マテ(マテ茶)に含まれる成分がどうして役に立つと言われているのかについてご紹介します。
認知機能とその低下を招く原因
- 冷蔵庫の中を見ながら「今日の晩御飯は何にしようか」と考え、足りない食材があるからスーパまで買い出しに行く
- 「そういえばあの道は工事中で通れなかったから、今日はこっちの道を通っていこう。」と考えルートを変える
- スーパーでは必要な食材をかごに入れお会計をする……
これらの行動は主婦であれば当たり前のようにこなしていることですが、これらは全て認知機能が正しく働いているからできることと言えます。
認知機能とは、
- 物事を正しく理解しそれに沿って判断を下し実行すること
- 計算する能力
- 記憶する能力
などで、私たちが生きていくうえで欠かせない能力です。
この認知機能が低下する原因は様々あります。例えば
- 脳の中の細胞が少なくなってしまうこと
- ストレスがどんどん溜まっていってしまうこと
- バランスの良い食事がとれていない場合
- 睡眠不足
- 薬の影響
- 脳の炎症
- 血流が悪いこと
などです。
マテ(マテ茶)には私たちの健康的な生活に欠かせない認知機能が正しく働くように役立つと言われています。
マテ(マテ茶)のアデノシンを阻害する作用
マテ(マテ茶)が認知機能をきちんと働かせると言われる理由の一つに、ラットを使った研究結果があります。マテの成分を与えられたラットには学習と記憶力の能力が改善されたという報告があります。
これはアデノシン受容体の作用を阻害する働きによるのではないかと言われています。
脳の細胞が傷つくとアデノシンという物質が分泌されますが、このアデノシンが働くと脳に炎症を起こす物質も作られやすくなります。ある研究によると特に脳の中脳などに炎症が起こると認知機能が低下しやすくなると報告されていました。
というわけで、認知機能の低下を防ぐには脳の炎症を起こさないようにすることが大切であると言えます。
そのために役立つ成分の一つに挙げられているのが、マテ(マテ茶)にも含まれているカフェインです。カフェインには炎症を引き起こす原因の一つである、アデノシンの働きを阻止する作用があると言われています。
カフェインと認知機能との関係⇒カフェインの認知症予防効果!
マテ(マテ茶)にはカフェインや、カフェインに似た作用があるマテインという成分が含まれています。
マテ(マテ茶)に含まれる認知機能に役立つ成分
ビタミン類
認知機能の働きを悪くしてしまう原因にはビタミンが不足していることも挙げられています。特にビタミンB群が不足しないように気をつける必要があります。
「飲むサラダ」と言われているマテ(マテ茶)にはビタミンAとともに、ビタミンB群も豊富に含まれています。
ミネラル
また、認知機能に良くないと言われているのがストレスです。マテにはミネラルが豊富に含まれており、
- カルシウムは100gあたり約790mg
- マグネシウムが約340mg
含まれています。
カルシウムには神経の異常興奮や緊張を抑えてストレスを緩和する働きがあると言われています。また自律神経の安定にも役立ちます。
同じく、マグネシウムにも神経が興奮するのを抑える働きがあり、イライラやストレスを緩和してくれる効果を期待できます。カルシウムとマグネシウムはお互いに協力し合って効果を発揮するものなのでどちらも欠かすことはできませんが、マテ(マテ茶)にはそのどちらもが含まれています。
マテイン
他にも認知機能の働きを悪くする原因としては、血流の悪さがあります。脳にも血液が流れていますが、この血液には脳の細胞に酸素や栄養を届けるという大切な役目があります。しかし、この血液の流れが悪くなってしまうと、脳の細胞にも酸素や栄養がうまくいきわたらなくなってしまうので、細胞の元気がなくなり減少していき、それが認知機能にも悪い影響を及ぼす場合があります。
マテ(マテ茶)に含まれるマテインという成分には、認知機能を健康に働かせるためにも大切な、血液の流れを良くする働きがあると言われています。
マテ(マテ茶)を摂取する時の注意点
マテには認知機能の健康に役立つ成分が沢山含まれていることがわかります。認知機能は健康的な生活を送るためには不可欠なのでマテ(マテ茶)を生活の中に取り入れていくことができますが、その場合いくつか注意するべきこともあるようです。
まず、マテにはコーヒーよりは少ないというものの、カフェインが含まれています。ですから、何らかの理由でカフェインの摂取を控えなければならない方や、妊婦さんや授乳中の方は控えたほうが良いという意見もあります。
また、長期間アルコールと一緒に摂っていると体に害をもたらすとも言われています。他にも薬によっては相互作用を起こすものもあるということなので、薬をもらって飲んでいる場合は、マテ(マテ茶)を摂取する前に医師に確認してみるほうが良いと言えます。
マテ(マテ茶)で認知機能の改善!【豊富な栄養成分がその秘密】のまとめ
認知機能を改善したり、その機能を保護したりするために、マテ(マテ茶)に含まれるカフェインやマテインやビタミン、ミネラル類などの成分の効果を期待できることがわかります。中にはマテをお茶として飲むのは苦手だという方もおられるかもしれませんが、その場合はマテのサプリメントを活用することもできます。カフェインなどを摂り入れても大丈夫か確かめて、自分の体に合った方法でマテ(マテ茶)を摂取することができます。