ソルビトールは、糖アルコールの一つであり食品添加物の中では安全性の高いものです。そのため食品には幅広く含まれています。ソルビトールには柔軟性や吸湿性もあり、便に適度な水分を与えることができるため排便を促すこともできます。加えて低カロリーですのでダイエット食品にも使用されるなどその用途は幅広いです。ですが、大量に取ると下痢を誘発しますのでその摂り方には気をつけたほうが良いでしょう。
ソルビトールはどんな食品に含まれているの?
ソルビトールは、糖アルコールの一種であり、ほのかな甘みがあります。サクランボやプルーン、梨などに含まれています。特にさくらんぼの含有量が多く、100グラムあたり2.3グラムもあります。食品に含まれているソルビトールはそこまで有名ではありませんが、人工甘味料としては多く使われています。甘みだけでなく柔軟性や吸湿性があり口の中で溶けるときの吸熱によってさわやかな冷感があるため食品添加物として多く用いられます。使われている範囲は多く、キャンディー類やチョコレート、生菓子やカステラ、まんじゅう、ハムなどといった食品です。食べても無害でありローカロリーであることや、虫歯の発生原因とならないことから、多くの食品に使われています。
ソルビトールを摂取するメリットとは?
ソルビトールは、難消化性糖質(糖アルコール)であり、便のpHを下げる働きや便に適度な水分を与えるといった働きがあります。そのため、便通を改善することができますので便秘に悩んでいる人には効果があります。さらには、体内の老廃物を排出しますので、むくみも改善するといううれしい働きがあります。特にソルビトールは砂糖の60%ほどの甘味がある一方でカロリーが低いためたくさん摂取してもカロリーを気にすることがありませんし糖尿病の人の食事にも利用されているくらいです。適量摂取すると便秘やむくみを改善させられますし、ダイエット中でも甘いものを我慢することはありません。甘味料として食品に利用されているその歴史は古く、約100年前に発見されてから現在まで甘味料として多く利用されてきました。食品添加物としてはトウモロコシやジャガイモのでんぷんをもとに作られています。自然なものを利用しますので、食品添加物の中でも安全性は高いとされています。
ソルビトールの摂り方に注意、副作用とは?
ソルビトールには副作用がありますので摂り方には注意しましょう。ソルビトールは食品添加物の中では安全性も高く発がん性物質もないことが動物実験などから確認されています。しかしながら、便に適度な水分を与えるという働きがありますので、一度にたくさんのソルビトールを摂取するとおなかが緩くなり下痢を起こしやすくなります。人工甘味料を含むお菓子の注意事項に摂り過ぎるとおなかがゆるくなりますと書いているのはそのためです。特にダイエットを目指している人が、痩せたいと思って急に摂取してしまうとおなかの調子を崩してしまいます。サクランボやナシなどといったくだものに含まれている分を食品として摂取する分には問題ないのですが、サプリメントやダイエット食品として利用する場合は、一度に摂取しない、少しずつ摂取するなどといった摂り方に注意しましょう。
ソルビトールの効果的な摂り方について
ソルビトールは砂糖などと比べてカロリーが低く血糖値の上昇が緩いことから、糖尿病患者の甘味料として使用されています。ですが、血糖値が上がらないわけではないですし糖分として依存性が高いです。そのため、糖分をやめられない状態になる人もいます。砂糖や甘味料などの直接糖を摂取することはそもそもダイエット中や糖尿病の人にはおすすめできません。そして、虫歯になりにくい甘味料ではありますが、口腔内のpHは上がりますので、砂糖と同じように口腔内をケアすることが必要になります。とはいえ、砂糖に比べて有害ではありませんし、少しずつ摂取するなどの適切な摂り方をしておけば便通の改善なむくみの解消など効果が生まれます。ダイエットなどのために人工甘味料を考えたとき、ソルビトールは有害性もなく砂糖よりもカロリーが低い優秀な甘味料です。そして、さわやかな清涼感を得られますので、胃腸がすっきりしない時にもおすすめです。
「食品に多く含まれているソルビトールは摂り方に注意」のまとめ
ソルビトールは、サクランボやナシなどに含まれる糖アルコールの一種であり、特に人工甘味料として多くの食品やお菓子に利用されています。ソルビトールは、便に適度な水分を与えることでやわらかくして適度な便通を促します。さらには吸湿性に優れていますのでお菓子の口当たりをやわらかくして食べやすくなります。ソルビトールの副作用としては一度に大量摂取するとおなかがゆるくなりますので、ダイエット食品として利用する場合は、むやみに食べるのはやめ、少しずつ摂取していくなど、ソルビトールの摂り方に注意するとよいでしょう。