アンチエイジング

グレープフルーツに含まれる栄養成分の不足や過剰摂取の影響【薬を服用している場合は要注意】

グレープフルーツ

グレープフルーツは爽やかな香りと独特の甘酸っぱさと苦みが特徴の果物です。デザートとしておなじみの果物ですが、含まれる栄養成分により、抗酸化作用や代謝促進などが期待されています。人体に有益なグレープフルーツの成分の不足や過剰摂取による影響について考えます。

グレープフルーツの特徴

グレープフルーツは西インド諸島のバルバドスを発祥とする柑橘類の一種で、オレンジとブンタンが自然交配してできたものだと言われています。柑橘なのにグレープという名前がつけられているのには、ぶどうのように果実が房なりに実ることによるものとされています。

フレッシュで独特の甘酸っぱさとほろ苦さがクセになると、多くのファンがいるようです。皮が厚く手で剥くことは難しいため半分にカットしてスプーンで食べたり、フレッシュジュースにして飲んだりして楽しまれています。

国内で流通しているグレープフルーツのほとんどは輸入物で、その大半はアメリカ産であると言われています。国内でも鹿児島や熊本などの一部で栽培されていますが、量が圧倒的に少なく市場に出回ることはありません。

輸入物のグレープフルーツは、スーパーなどでも一年中見かけることができるため旬の季節を意識することもありませんが、実際にはアメリカのフロリダで収穫最盛期を迎える4月~5月が旬であると言われています。有名な産地にはカリフォルニアも含まれますが、どちらかというとフロリダ産の方が皮が薄いうえに果汁が多く味のバランスもよいと評価されています。

グレープフルーツはビタミンCが豊富

グレープフルーツには高い抗酸化作用をもつビタミンCが豊富に含まれています。アンチエイジング免疫力アップには欠かすことができない栄養素なので、不足すると風邪をひきやすくなったり、肌荒れをしやすくなったりすることもあります。シミや乾燥肌を気にする女性は積極的に摂取することをおすすめします。

ビタミンCは水溶性ビタミンの一種なので過剰摂取しても必要量以外は尿として排出されます。ビタミンCを含むグレープフルーツを過剰摂取したからといって、一般的にいわれるような副作用などの心配をすることはありません。

ただ、1g以上という極端な量の過剰摂取は

  • 下痢
  • 吐き気

などの症状を引き起こす原因となることもあるので、どんな栄養成分にも言えることですが適量を心がけた方がいいでしょう。

また、ビタミンCを分解する腎臓に負担がかかりすぎると

  • 尿の潜血反応に影響
  • 尿路結石を発症

したりする可能性もあると言われています。海外では、長期間にわたる大量摂取で腎機能に障害が生じたという例もあります。

グレープフルーツに含まれる葉酸

グレープフルーツに豊富に含まれている葉酸は、代謝への関わりが深く細胞の生産や再生を助け、身体の発育を促進するという働きがあり、細胞が生まれ変わるには必須の栄養素として知られています。

赤血球を生成することにも関わっているため、不足すると貧血の症状が出ると言われています。

葉酸は妊娠中に欠かせない栄養素として最近注目を集めていますが、妊娠中に不足すると深刻な状態になるとされているのはなぜでしょうか。

胎児は細胞分裂を繰り返しながら成長していきます。そのために必要となるのが葉酸であるため、お母さんが貧血状態になると胎盤を通して十分な栄養分や酸素が送られなくなるのです。

また、葉酸が不足することで胎児の細胞分裂が抑制されてしまい、

  • 先天性奇形
  • 流産
  • 死産

のリスクが高まると言われています。

妊娠初期つわりなどで食欲がなくなり、十分な栄養が摂れなくなることがあります。ビタミンやミネラルを補給しようと野菜を食べようとしても、なかなか食べられないこともあるでしょう。

そんな時には、

グレープフルーツだけでも食べれば葉酸ビタミンCなどの補給

ができます。酸っぱい物が欲しくなる時期でもあり、香りや味でリフレッシュ効果も得られるのも魅力といえるでしょう。

グレープフルーツの他の効能についてはこちら⇒グレープフルーツは美容に関する成分が豊富!

グレープフルーツの摂取上の注意

果実として普段の食事でも摂取できるグレープフルーツは、生のままで食べるのが一番ですが、葉酸は水溶性であることからフレッシュジュースを飲んでも効果に変わりはないと言えます。独特の苦みがあるので生のまま食べたり、ジュースで飲んだりするのが苦手な方はサプリメントで補うのもおすすめです。妊婦には必須の成分が含まれていますが、それだけでなく受精卵の着床率を上げる効果もあり、不妊の解消ができると期待されています。妊娠を希望する場合は男女を問わず積極的に摂取されてみてはいかがでしょうか。

グレープフルーツにはフラノクマリンという成分が含まれています。この成分は小腸の上皮細胞に存在する代謝酵素を阻害して薬剤の血中濃度を上昇させる作用があります。

薬を服用する際に一緒にグレープフルーツを摂取すると

  • 薬の効きすぎ
  • 副作用

が生じる可能性があると言われています。特に100%ジュースなどの濃縮されたタイプのものには薬と作用しやすいフラノクマリンが多く含まれていますので、薬を常用されている方は注意が必要となります。

グレープフルーツを摂取する上での注意点はこちら⇒グレープフルーツの賢い摂り方

グレープフルーツに含まれる栄養成分の不足や過剰摂取の影響【薬を服用している場合は要注意】のまとめ

グレープフルーツは、ビタミンCや細胞分裂や赤血球の生成に必要となる葉酸などを豊富に含んでいて、不足すると特に妊婦に大きな影響があります。過剰摂取は特に心配ありませんが薬との相互作用に注意が必要です。

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