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乳酸菌不足の悪影響【毎日摂取して健康維持と万病予防】

乳酸菌は腸内の善玉菌を増やすことでお腹の調子を整えて便秘を解消するなど、様々なメリットが期待できる成分です。しかし、乳酸菌が不足すると腸内だけではなく、体全体に悪影響を及ぼします。乳酸菌が不足するとどのような症状の原因になるのか対策を含めて紹介いたします。

乳酸菌不足が肌荒れの原因になる

肌荒れは女性の悩みの上位に挙げられるものですが、原因が個人で突き止められないことが多いです。肌荒れと乳酸菌不足は一見関係ないように思われますが、肌の状態の維持にも乳酸菌は非常に重要な働きしているのです。

乳酸菌が肌荒れの原因になる理由に、乳酸菌の不足が体内のホルモンバランスを乱して肌荒れを助長させるというのがあります。乳酸菌が不足すると腸内で悪玉菌が増えます。悪玉菌の出す毒素は肝臓で分解され無毒になりますが、肝臓は毒素の分解の他に、女性ホルモンの分泌に必要なコレステロールを分泌する働きがあります。

しかし、毒素の分解の負担が大きいと、ホルモンバランス維持に必要なコレステロールの生成がおろそかになり、ホルモンバランスが乱れる原因になります。ホルモンバランスが乱れると、美肌の素ともいわれるコラーゲンの生成を促すことができません。その結果、皮脂が増えて、ニキビ、毛穴の開きができてしまいます。

また、肌が敏感になり、いつもの化粧品が合わなくなるなど、お肌の状態が悪くなる原因となるのです。

乳酸菌不足は免疫力が低下する原因になる

免疫力は健康な体を維持するために必要不可欠です。免疫力の不足の原因として、運動やビタミン不足などを考える方が多いです。しかし、免疫力の低下には乳酸菌の不足が原因である可能性があります。整腸作用のある乳酸菌には腸内の善玉菌を増やす働きがあります。

免疫細胞はその善玉菌によって活性化されるために、体内の免疫力が上がります。逆に、乳酸菌が不足すると、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったり、アレルギー反応の過剰になったり、様々な症状が出やすくなってしまいます。

朝のヨーグルトによって、健康の維持に努力をしている人も多いです。適度な運動や食生活によって免疫力を高める方法がありますが、その生活にヨーグルトを摂取する習慣を取り入れると、それだけでも免疫力を高め、病気にかかりにくくなります。

乳酸菌の不足は腸のぜん動運動が悪くなる原因になる

腸のぜん動運動とは腸が収縮と弛緩を繰り返す運動のことであり、便を体外へ排出する動きです。腸のぜん動運動が悪くなると、腸の便を排泄しにくくなり便秘の原因になります。乳酸菌は腸内運動を活発化させます。

ぜん動運動が働く仕組みですが、腸の働きは自律神経によって管理されています。なので、自身で動かすことができません。腸の働きを管理している自律神経は悪玉菌の増加によって乱されてしまいます。乳酸菌の不足は悪玉菌を増加させます。乳酸菌が不足すると、自律神経のバランスが乱れてぜん動運動が悪くなる原因になります。

ぜん動運動が悪くなると便秘になりやすくなり、腸内に便が長時間滞留します。便は大腸内の水分を吸い上げて固くなり、悪玉菌はさらに便を腐敗させて有害物質を発生させます。有害物質は便と一緒に排出されるものですが、ぜん動運動が不十分であると、有害物質は排出されずに腸から吸収されてしまいます。

吸収されてしまった有害物質は血液を巡って全身に行きわたります。そうすると、各臓器や細胞の機能が低下して体のあちこちに不調がおきます。ぜん動運動の不調は便秘だけではなく、体全体の不調につながる原因になります。ぜん動運動を促進させるためにも乳酸菌の不足を補わなくてはなりません。

乳酸菌不足にならないための乳酸菌の摂取量

乳酸菌の不足が体全体の不調の原因になる事例を紹介しました。ここでポイントとなるのは1日に必要な乳酸菌の摂取量です。では、どのような食材をどの程度摂取すると、健康な体を作るために十分な乳酸菌を摂取できるのでしょうか。

一般的に乳酸菌を含む食材は

  • ヨーグルト
  • チーズ
  • キムチ
  • 味噌
  • 醤油
  • ぬか漬け

などが挙げられます。

この中で、乳酸菌を一番多く含まれている食材はヨーグルトです。プレーンヨーグルト250mlには摂取できる乳酸菌が約20億~30億個含まれています。したがって、奨励されている摂取量としては1日ヨーグルト200g程必要です。これらは1回で食べきるのではなく、朝食と夕食に分けて摂取します。

腸内環境は人それぞれで異なることを留意する必要があります。腸内環境によって乳酸菌の種類との相性や、もともと腸内にある乳酸菌の数は個人によって異なります。というわけで、自分の腸はどの種類の乳酸菌と相性が良いのか、どれくらいが適切か判断するには、1週間かけて同じものを摂取して見極める必要があります。

さらに、食品から摂取した乳酸菌はほとんど体内にとどまらずにすぐに体外に便と一緒に排出されます。したがって、乳酸菌不足にならないためには、毎日摂取し続けることが重要です。ヨーグルトなどを食べ過ぎて、お腹が緩くなる人も中にはいますが、過剰摂取しても副作用の心配はないといわれています。毎日、ヨーグルトを摂取するのが難しいのであればサプリメントを摂取する方法もあります。

乳酸菌不足の悪影響【毎日摂取して健康維持と万病予防】のまとめ

乳酸菌は体の健康を維持するために必要不可欠であり、乳酸菌の不足は万病や体調不良の原因になります。健康を維持するためには自分に合った乳酸菌を含むヨーグルトを1日あたり、200g摂取するのが良いです。乳酸菌不足にならないように、毎日継続して乳酸菌を摂取するようにしましょう。

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