ペパーミントは、ハーブの一種として良く知られています。メントールを含んでいるので、スーっとした香りが特徴です。ハーブティーとしてもミントの爽快感とクセのない味が飲みやすいと人気ですが、アレルギー症状を緩和させる作用がある事から、花粉症対策にも取り入れる事ができます。ペパーミントの効果や摂り方を紹介します。
ペパーミントってどんな成分?
ペパーミントはシソ科の植物で、日本ではセイヨウハッカとも言います。スーっとした爽快感がある事でも知られています。この爽快感は、メントールという成分の作用ですが、ガムやキャンディ、お菓子や歯磨き粉、ハーブティーなど幅広く使われています。ハーブティーとして飲む場合も、あまりクセはなく、爽快感が気持ちをリフレッシュさせてくれますので、ハーブティー初心者にもおすすめです。
ペパーミントは古代ギリシャの時代から人々の生活に取り入れられてきました。とても生命力が強い植物なので栽培しやすい事も人気の理由となり、原産国のヨーロッパをはじめ世界中で栽培されています。湿気があるところを好む性質があるため、日本も栽培に適していますが、最も適しているのがイギリスだと言われています。このためイギリス産のペパーミントは高品質な事で有名です。
ペパーミントに含まれる成分や効果と種類について
ペパーミントには、爽快感のあるメントール、アロマに使われる精油のほかにも、
- フラボノイド
- タンニン
- ルテリオン
- カロチノイド
などのポリフェノールも豊富に含まれています。
特にミントポリフェノールは、数あるミントの中でも一番多く含まれています。
ミントにはペパーミントの他にもたくさんの種類があって、種類ごとに成分や特徴が違っています。原種としては40種類程度だと言われていますが、品種改良しやすい事から、変種などを含めるとその数は3,000種類以上にもなると言われています。
スペアミントは、ペパーミントよりもポピュラーで、ケーキに添えたり、ガムや歯磨き粉に配合されたりと意外と身近なミントです。ペパーミントは、スペアミントを元に作られた変種ですが、栽培しやすい事からプランターで育てた自家製ミントを使う事もできます。
スペアミント系では
- カーリーミント
- アップルミント
- ペニーロイヤルミント
などがあります。
ペパーミント系では
- オーデコロンミント
- ブラックペパーミント
- ハッカ
などが有名です。
そもそもポリフェノールとは?
最近耳にすることの多いポリフェノールですが、このポリフェノールとは
ほとんどすべての植物に含まれる、植物特有の色素や苦み・渋み成分
を総称したものです。その種類は5000を超えるともいわれています。
ポリフェノールにはこんなにもの種類が!⇒ポリフェノールの驚きの種類!
花粉症対策にペパーミントがいいと言われる理由
ペパーミントは花粉症対策に役立つ事でも注目されています。鼻が詰まった時にミントのスーっとした香りを嗅ぐと、鼻が通り気分が良くなる事がありますが、これはメントールの爽快感と、ミントポリフェノールの作用です。ミントポリフェノールには、ポリフェノールとしての抗酸化作用の他に、アレルギーの原因となるヒスタミンを抑制する働きがあり、さらに抗炎症作用が花粉症の症状であるくしゃみや鼻水を軽減させる効果が期待できます。
ペパーミントの爽やかな香りを嗅ぐだけでも、鼻が楽になりますが、これにはちゃんとした理由があったのです。花粉症対策は花粉が飛散し始める前から取り入れたり、予防効果を高めるため年間を通して続けたりしますが、ペパーミントは症状が出た時に使っても効果的です。
ペパーミントの摂り方と注意点
ペパーミントに含まれるミントポリフェノールは花粉症対策にピッタリです。花粉症対策に取り入れる場合は、ミントポリフェノールが水溶性である事を利用して、成分が溶け出しても丸ごと摂取できるミントティーがおすすめです。ミントティーとして飲む事で、ほかの成分も丸ごと摂取できるので一番いい方法です。
ミントにはいくつか種類がありますが、有効成分のミントポリフェノールを多く含むのはペパーミントなので、ほかのミントよりも高い効果が期待できます。ただしミントポリフェノールの摂取量は1日に300mgが目安となっていますので、過剰摂取しないように注意してください。
過剰摂取をすると、粘膜に炎症を起こす可能性があります。
花粉症対策に有効な事やハーブティーとしても飲みやすい事から、ついたくさん飲みたくなりますが、がぶ飲みはおすすめできません。1日にティーカップ2杯~3杯程度にしておきましょう。
また、妊婦や幼児はミントティーを控えた方がいいと言われていますので、注意が必要です。
花粉症対策にはミントティーも有効ですが、鼻づまりがひどい時はマスクにペパーミントのアロマオイルを垂らしておくと、それだけでも気分が良くなります。ミントティーとして飲む場合はほかのハーブとのブレンドも楽しめますので、花粉症にいいと言われる、シソやカモミール、ローズマリーなども試してみてください。
カモミールについて詳しくはこちら⇒カモミールのリラックス効果!
ペパーミントは花粉症に効果がある【効果的な摂取方法】のまとめ
ペパーミントはハーブの一種ですが、ガムやキャンディ、歯磨き粉などにも使用されているので、身近に感じます。スーっとした香りには爽快感があって、適度な刺激が気分をリフレッシュさせてくれます。ペパーミントには、アレルギー症状を抑える働きもあって、花粉症対策にも取り入れられています。