コエンザイムQ10

[監修済] 老化防止にコエンザイムQ10が良いと言われる理由とは

コエンザイムQ10と聞くと美容にいいというイメージがあると思います。しかしコエンザイムQ10は美容に関心のある人だけではなく、私たちすべてが直面する老化という問題にも役立つ成分だと言われています。今回はコエンザイムQ10が老化防止にどうしていいと言われるのか、その摂り方とともに紹介します。

人を億劫にならせる老化

前より階段を上るのがしんどい。前は見えていた遠くの看板がかすんで見える。いったん座ると次立ち上がるのに体が重く感じられ、すっと立てない。忘れ物が多くなった。など前はさほど気にならなかった体の不調が年齢を重ねるとだんだんと強く感じられるのが老化の悲しいところです。これらは老化現象のほんの一例にすぎませんが、体が以前よりいうことを聞かなくなると、気持ちの面まで沈んでいくこともあります。

また老化現象というのは体の中だけでなく、表面にも出てきます。髪の頭頂部などのボリュームが薄くなってきてヘアスタイルがさびしく感じられたり、シミが年々濃くなってコンシーラーでも隠しにくくなったり、口元や目元のしわが深くなってきたりなど、見た目に大きく影響を与えるのです。このように老化現象は体のいたるところに現れ、人によっては昔ほど出かけるのが好きではなくなったり、なにかをするのも面倒に感じさせたりしてしまいます。そのような老化と戦い少しでも防止するためにコエンザイムQ10の働きが注目されています。

老化防止に欠かせないコエンザイムQ10の働き

コエンザイムQ10という成分はもともと私たちの体内に存在しています。私たちの体は細胞によって構成されていますが、その細胞の中にはエネルギーを作り出す工場のような役目をもつミトコンドリアという小器官があります。私たちが必要とするエネルギーの9割以上がミトコンドリアで作られています。コエンザイムQ10はそのミトコンドリアの中に多くあり、エネルギーがスムーズに作られるよう補酵素として働いています。

エネルギーは私たちの体を動かすのに不可欠です。体温を保ったり、脳の機能を正常に働かせるためにも必要です。何も動かなくても、息をしたり臓器を動かすために必要なエネルギーを基礎代謝と言いますがそのエネルギーだけでも、男性では一日約1,500キロカロリー、女性なら約1,150キロカロリーは必要だと言われています。もしコエンザイムQ10が不足してしまうとエネルギーを作る効率が悪くなります。そうなるとちょっとした事で疲れやすくなってしまいます。また体の各臓器がエネルギー不足だと正常に活動できないので、体内部の老化を早めてしまいます。

コエンザイムQ10は、肌の細胞が順調に生まれ変わっていくサイクルを整えるのにも必要とされています。更に肌の弾力を保つコラーゲンを作る細胞を活性させるという働きもあるそうです。コエンザイムQ10は見た目の若々しさにも大きくかかわってくると言えます。

老化を招く活性酸素を除去するコエンザイムQ10

老化の原因として昨今注目されているのが活性酸素です。私たちは呼吸して酸素を体の中に取り込んでいます。その酸素はエネルギーを作る際に使われますが、その際発生するのが活性酸素です。つまり生きていれば活性酸素は誰の体にも存在しているという事です。活性酸素は殺菌力が強く、私たちの体に入るウイルスなどを消していってくれる働きを持っているのですが、増えすぎると逆に私たちを傷つける元凶になってしまいます。増えた活性酸素は細胞を傷つけてしまいます。そのため栄養や老廃物を出し入れする機能が低下し、細胞レベルで老化していくことになります。その影響は顔ならばシワやくすみ、たるみ、頭ならば髪が抜けやすくなったり、薄くなるなどの目に見える形で表れてくるでしょう。

また、活性酸素は体内の悪玉コレステロールを超悪玉コレステロールへと変えてしまうと言われています。超悪玉になったコレステロールは血管の壁に潜り込みやすくなり、血管の壁を傷つけたり血液の流れを悪くしたりします。体の中で起こるそうした悪い変化も、様々な老化現象となって私たちの普段の生活に影響を及ぼしてしまうのです。

コエンザイムQ10はそうした老化を招いている活性酸素を抑える働きを持っています。また抗酸化作用のあるビタミンEの働きを助けるとも言われています。ですから、コエンザイムQ10を摂ることで活性酸素による老化を防止する作用を期待できます。

コエンザイムQ10の摂り方

コエンザイムQ10は成人する頃くらいから徐々に体内に在る量が減ってきてしまうと言われているので、外から補う必要があります。コエンザイムQ10が含まれている食品には、牛肉や豚肉やレバー、サーモンやウナギやイワシ、ほうれん草やキャベツ、大豆、チーズなどがあります。いろいろな食品に含まれていますが、食事から一日に必要な量のコエンザイムQ10を摂るのは至難の業です。

一日に摂ると良いと言われているコエンザイムQ10の量は目的によって変わり約50mg~300mgになります。牛肉に含まれているコエンザイムQ10の量は100gあたり約3.1mg、イワシなら6.4mg、ほうれん草は1mgと、100mgまで到達するにはかなりの量を食べる必要があります。もちろんコエンザイムQ10の含まれている食品を普段の生活に取り入れるに越したことはありませんが、一日の必要な量を摂ろうと思うならばとサプリメントで補うのが良いと言えます。

「老化防止にコエンザイムQ10が良いと言われる理由とは」のまとめ

コエンザイムQ10は私たちが元気に活動するのに必要なエネルギーを作ることに貢献し、肌の新陳代謝やコラーゲンを作ることにも関わっています。また老化現象を招く活性酸素を抑える働きもするということから、日々の老化防止対策に役立てることができます。コエンザイムQ10は様々な食品に含まれていますが、一日の必要量を摂るにはサプリメントも活用すると良いでしょう。

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