[監修済] フルーツの一種でもあるプルーンに含まれる成分の働きや効能について

プルーン

[監修済] フルーツの一種でもあるプルーンに含まれる成分の働きや効能について

フルーツの一種であるプルーンには高い抗酸化作用があるとともに便秘や貧血に効果があるといわれています。プルーンに含まれる栄養成分にどのような働きや効能があるのかについて考えます。

便秘への効能

便秘に悩む女性は多く、牛乳やヨーグルトなどを積極的に摂取したり、適度な運動を心がけたりしてもなかなか改善することができないこともあります。長く便秘が続くと腹痛や吐き気などの症状がでて吹き出物などで肌荒れを起こすこともあります。プルーンには豊富な食物繊維が含まれていて便の量を増やすとともに大腸の動きを活発にしてくれる効能があるといわれています。便秘にはいくつかの種類があり、運動や水分、食物繊維の不足や過度なダイエットによって体調の運動が正常にできなくなるものもあります。

食物繊維には、食べ物の水分を抱え込んで便を軟らかくしてくれる水溶性食物繊維と食べ物の水分を吸収して便の量を増やしてくれる非水溶性食物繊維があり、お通じをよくするためにはこれら2種類の食物繊維をバランスよく摂取することが必要となります。プルーンは異なる性質をもつ2種類の食物繊維を含んでおり、ソルビトールという物質は便を軟らかくするとともに量も増やしてくれる働きがあり便秘に効能があるといわれています。

高い抗酸化力と豊富な栄養成分

プルーンにはブルーベリーよりも優れた抗酸化作用があるといわれており、細胞膜を保護するマンガンや鉄、植物フェノールも多く含んでいます。同時に骨をつくる成分として知られているカルシウムやマグネシウムも含んでおり、歯や骨の健康を維持する働きがあるとともに閉経後の女性が発症しがちな骨粗鬆症の予防にも効能が期待できます。貧血も女性に多く表れる症状のひとつですが貧血によいとされる鉄分補給では摂取した鉄分の10％ほどしか吸収されない成分の性質があるため思うように補充できないことがあります。

プルーンはミネラルとビタミンがバランスよく含まれている為、食べにくいレバーなどから無理して鉄分を摂取することなく果物感覚で摂取することができます。鉄分と造血に必要な成分であるビタミンB群を同時に摂取することができるため貧血の予防にはピッタリのものといえるでしょう。1日に10個のプルーンを摂取すれば2ヵ月程度で貧血が改善されたというデータもあり、欧米の病院では妊婦や手術後の患者にも積極的に摂取させているところもあるようです。鉄分の欠乏は髪の毛の乾燥や変色、脱毛にもつながることがあり、健やかな髪のためにもプルーンが有効です。

免疫力や自然治癒力をアップ

プルーンにはネオクロロゲン酸という成分が含まれており体内の悪玉コレステロールを減少させてくれる働きがあるともいわれています。また、カリウムも豊富に含んでおり、心機能や神経系機能の維持や血圧を下げる効果などが期待されるとともに、体内の余分な水分を排出しながら顔や脚のむくみを軽減してくれる効能もあるとされています。また、プルーンの色を見ればすぐわかるようにポリフェノールを多く含んでいるため動脈硬化などの生活習慣病の多原因となる活性酸素の除去にも効能があるといえます。

高い抗酸化力をもつということは免疫力や自然治癒力をアップしてくれる働きがあるということにもつながり、風邪をひきにくくしたり、最近やウイルスの侵入から体を守ってくれたりして様々な感染症を予防する効能にも期待がもてます。免疫力や自然治癒力をあげるには体を温めるのがいいともいわれますが、プルーンにはネギやショウガと同様に体を内側から温めてくれる働きがあるため冷え症の方にもピッタリといえるでしょう。しっかりと体の中が暖められれば病気の回復も早くなります。

プルーンの様々な効能

プルーンには、カロテンやビタミンC、葉酸やカリウム、鉄分やアントシアニンなど多種多様な栄養成分が豊富に含まれています。アントシアニンはビタミンAとともに目の疲れや視力回復に効能があるとされていて、目の健康には欠かすことができない成分となっています。夜盲症やドライアイなどにも効果が期待されているため眼が疲れやすい人やパソコンなどで一日中酷使する人は積極的に摂取するといいでしょう。

豊富なミネラルやビタミンは美肌効果や体質改善にも効能があるといえアンチエイジングや老化防止に継続的に摂取すると効果が表れやすいでしょう。とにかく多種多様な栄養成分がギュッと凝縮されてひとつのプルーンのなかに豊富に含まれている魅力的な果実です。女性でも気軽に摂取することができて健康で若々しく毎日を過ごすことができます。特に便秘気味でダイエットが思うように成功しない方は一度試してみる価値があるといえるでしょう。