いちじく

[監修済] いちじく食品の効果的な摂り方をマスターしよう 

いちじくを使用した食品も、最近は多く出回るようになってきました。その摂り方も各国様々で、料理にして食べたりお菓子やケーキなどに利用したりと、国によっては様々な利用法があるのです。

いちじくとその文化

いちじくは食べてとても美味しい果実ですが、日本では食べ物のと共に別なイメージでのいちじくが作られました。日本の浣腸と言える「いちじく浣腸」は日本独自なもので、まだ医療が完全では無い時代には、大いにもてはやされた治療薬です。このいちじく浣腸には、いちじくの成分が入っているわけではありませんが、その形状がいちじくに似ている事から名付けられたようです。しかし、似ているだけではなく、いちじくの効能には元々緩下作用というものがあり、食べる摂り方でお通じを快適にするだけではなく、果実や葉に含まれている乳白色の粘った汁が、いぼ痔の治療に使われていた事もあり、いちじく浣腸のイメージにはふさわしかったのでしょう。もともと開発された経緯は、家庭でも簡単に浣腸ができないかという事で開発されました。浣腸は、腸内に溜まっている毒素を押し出す効果があり、発熱にも有効な手段でしたので、小さなお子さんが夜中などにひきつけを起こすなどの対処法として、当時は有効な手段として浣腸が行われていました。現在でも売られており、便秘解消には非常に有効な方法として活用されています。

いちじくの栄養価

いちじくの栄養価はかなり高く、健康的な食品としてもかなり美味な部類に上げられます。摂り方も至って簡単で、皮をむいて食べるだけなので、ナイフなども要らずに手軽に食べられる食品と言えるでしょう。いちじくの栄養素には、たんぱく質を始め、脂質や炭水化物に灰分が含まれているほか、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸、コレステロールに食物繊維が含まれています。ビタミンも多く含まれており、カロテンを始め、ビタミンEやビタミンB1、ビタミンB2やビタミンB6、ビタミンCという有効な成分があるほか、ナイアシンや葉酸、パントテン酸などが含まれています。また重要なミネラルが多く、特にカリウムを多く含んでいる事でも知られており、他にもナトリウムやカルシウムを始め、マグネシウムやリン、鉄といった有力なミネラルを多く含んでいるのがその特徴です。これらの栄養素の特徴は、それぞれありますが、特筆すべき効能が多く、高血圧予防や便秘予防効果があるほか、血や骨の素となるミネラル分を、多く含んでいる事にあるでしょう。

いちじく保存法

いちじくはある意味、非常に繊細な果実食品と言えるでしょう。実を収穫した後でも、時間が経つごとに熟していきますので、直ぐに食べない場合でもなるべく冷たい場所に保管しておく事が、保存方法としては適しています。いちじくの摂り方によっても、その選び方を変える必要があり、直ぐに食べる場合はなるべく熟しているものを選ぶことも、大切な事と言えるでしょう。選び方は多くの果実と同様に、張りのある鮮度の高いものを選びますが、皮に張りがあり、外皮が色づいている事、それに香りも重要です。熟しているものほど甘い芳香を漂わせていますが、これは熟成度によってお尻の部分が裂ける事でも、見た目で判断は出来ます。しかし、いちじくの種類によっては、ほとんど裂けない品種も存在していますので、詳しくはお店の方に尋ねると良いでしょう。保存する場合には、熟成度によって選別をします。お尻の割れで判断しますが、我が小さなものは比較的日持ちのするものです。お尻の部分が非常に柔らかいので、クッションになるものを下に敷いておくと良いでしょう。

いちじくを使った食品

いちじくの摂り方は、そのまま食べるだけではなく、食品としても立派な逸品料理に仕上げる事が可能です。ユネスコ世界遺産としても、認定されている日本の和食では、昔からいちじくを使った料理が、懐石料理の一品として使われています。和食での調理方法では、基本的に少し若いいちじくの実を利用します。これはあまり熟しすぎていると、柔らかすぎて食感が堪能できない事と、柔らかい事で熱を通すととろけてしまうからです。従って、弾けの少ない若いいちじくの実を利用して調理しますが、調理法としては至って簡単な調理法にします。和食においては素材の持ち味を、最大限に生かす事が目的なので、あまり弄り回さない事を旨として調理を行います。まず熱湯に軽く通して皮をむきますが、終始身に傷を入れないようにします。次に芳醇な鰹出しで取った吸い出汁でさっと炊きますが、ほんの2,3分程度で後は鍋ごと冷やしておきます。イチジクには濃厚な味噌で練った、田楽味噌の甘めの鳥肉味噌が良く合いますので、これを掛けて召し上がると上品な一品になります。また、生の状態でてんぷらにもしますが、揚がりにくいので小粒なものを選別しましょう。

「いちじく食品の効果的な摂り方をマスターしよう 」のまとめ

いちじくは料理として扱う時には、あまり火を入れない事が美味しい食感を残すコツです。余熱で中まで火が入りますので、氷水などで鍋ごと冷やすのが、手際位の良いやり方です。

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