[監修済] 妊娠中に必要になる葉酸は過剰摂取による副作用にも注意が必要

副作用

[監修済] 妊娠中に必要になる葉酸は過剰摂取による副作用にも注意が必要

ビタミンの1種である葉酸は妊娠中が普段よりも多く摂取することが必要になります。お腹の中の赤ちゃんの分もお母さんは葉酸を摂取しなくてはならないからです。お腹の赤ちゃんの中の健やかな成長のために葉酸を摂取することが求められますが、規定量を守っていかないと副作用の心配も出てきてしまいます。このサイトでは安全に副作用の無い形での葉酸の摂取方法について紹介していきます。

妊娠中に特に必要な葉酸の働き

お腹の中に赤ちゃんのいる状態になると赤ちゃんの分の栄養も摂ることが必要になります。特に赤ちゃんの体の中では、体を作るために多くの細胞が作られます。この細胞を作るときに葉酸の働きが必要になります。特に体のコントロールをするために大事な働きをする神経細胞を作り出すとき葉酸不足になってしまうと神経管閉鎖障害が起こってしまい、歩行や排尿が不自由な赤ちゃんが生まれてくる可能性が上がってしまいます。妊婦の方がもっている母子手帳にも葉酸の必要性が記載されています。葉酸が不足した状態になると、お母さんの方は貧血の症状に悩まされることも多くなります。また動脈硬化の危険性が上昇することも起こってきます。葉酸を十分に摂取していると、赤ちゃんがダウン症になる可能性が下がることが示唆されています。また、流産の防止効果も上昇することが示唆されています。

葉酸は子作りを始めた段階から摂取するようにするのが最適ですが、妊娠後からの摂取でも問題にはなりません。また、出産後も母体の回復や母乳の質の維持のために葉酸が使われますので、その期間は葉酸を摂取するようにする方が良いといえます。葉酸は、ホウレンソウやお茶に多く含まれていますので、食品から摂取することも可能となっています。しかしながら、葉酸は熱に弱いということもありますので、食品から十分な量の葉酸を摂取することが難しくなってしまうことも考えられますので、そのような場合にはサプリメントから葉酸を摂取してそれを補う方法も考えられます。

葉酸を含むサプリメントには天然成分由来のものと人工的に合成されたものが市販されていますが、体内への吸収の効率を考えるのであれば、天然由来の成分を用いる方が良いと考えられます。また、天然成分由来の葉酸サプリメントを用いる場合には低温で処理をしているものを選ぶことも必要になります。高温で処理した葉酸サプリメントでは十分な効果が得られなくなってしまうことが多くなります。更には、妊娠の時に摂取することがのぞましくない、ビタミンA、E、D、Kが配合されていない葉酸サプリメントであることも考慮に入れておく必要があります。

葉酸の摂取方法

葉酸は、多くの食品に含まれています。枝豆、モロヘイヤ、ブロッコリー、芽キャベツ、イチゴ、納豆などは妊婦の方にとってお勧めの食品といえます。しかしながら、葉酸は非常に熱に弱いので、摂取量の5割程度の葉酸しか吸収できないと考えておくことも必要になります。また、葉酸は水にも弱いので、調理の際には極力水を使わないようにすることも必要になります。また、葉酸を豊富に含む食材は冷暗所での保存が望ましいといえます。

一方で、葉酸は多く含まれていますが、以下の食品は妊婦の方にお勧めではありません。脂溶性ビタミン（A、D）を多く含むレバーは胎児の奇形の可能性を増加させてしまいます。パセリやセロリに含まれているアピオールは流産の可能性を高めてしまいます。緑茶に含まれているカフェインは赤ちゃんの発達障害のリスクを増してしまいます。

葉酸の過剰摂取による副作用

妊娠中には特に葉酸の摂取が必要になりますが一日あたりの摂取の目安は400μgと考えられています。葉酸が必要なのは言うまでもありませんが、1000μg以上の葉酸を摂取すると副作用の可能性が出てきてしまいます。食欲不振、吐き気、むくみ、不眠症などの症状が葉酸の過剰摂取により母体に現れてくることが多くなります。葉酸の過剰摂取によって、お腹の赤ちゃんが喘息になる可能性が上がるというデータが報告されています。

妊娠中に葉酸と一緒に取った方が良いビタミン

妊娠中に葉酸の摂取は重要なことになりますが。葉酸以外のビタミンとして、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取も赤ちゃんの健康的な成長のためには必須のものとなります。特にビタミンCは赤ちゃんの脳の発達において重要な役割を担っています。ビタミンB6はお母さんのつわりの予防に大きな効果が期待できます。

出来れば葉酸と同様に食品からビタミンを摂取するのが望ましいといえますが、難しい場合にはサプリメントで代用することも可能となります。