昔から大豆は、畑のお肉と言われるほど栄養価が高い野菜ですが、大豆に含まれている大豆イソフラボンも生活習慣病予防をするなど、その多彩な効能は多くなサプリメントや健康食品で、生かされているのです。
生活習慣病予防とはいったい何?
生活習慣病は、ひと昔前までは成人病と呼ばれていましたが、近年これが生活習慣による起因が多く、現在では成人病改め「生活習慣病」とされました。生活習慣病には、近年多いと言われている糖尿病を始め、肥満による脂質異常症や、塩分の摂り過ぎが原因とされている高血圧症に、プリン体との関連性の強い高尿酸血症などが挙げられます。この生活習慣というのは、家庭内や外食による食事の内容と、日頃の喫煙や飲酒の習慣が当てはまり、運動不足による運動習慣も含まれています。特に、これらに起因しての肥満は深刻なものがあり、現代の三大死因と言われているがんを始め、脳血管疾患や心臓病も肥満との関連性が高いと言われています。特に肥満は「メタボリックシンドローム」と呼ばれ、様々な病気の原因となりますので、太り過ぎには気を付けなければなりません。特に食生活は大事な項目で、どのような人間でも食事を口にしない方などいません。カロリーの摂り過ぎや偏食などを含めた、アンバランスな食事は免疫作用にも関わりますので、生活習慣病予防に気を配らなければならないのです。
大豆の栄養価と優れた効能
ひと昔前までは、現代人のように贅沢な食生活ではありませんでした。西洋文化が、本格的に入って来たのは戦後しばらくした高度成長期です。江戸時代には、庶民は白米が食べられるようになってきましたが、それは江戸だけの話で、士農工商の身分制度でしたが、実際には農民が最下層の民であったのです。米は当時お金としての価値があり、武士は石高でその身分の上下が決まっていました。農民がそのようなコメを常食できるわけはなく、ひえやあわに麦などが主食でした。しかし、日本食には味噌や梅干しがあり、畑で取れる野菜がありましたので、それだけでも栄養価は何とかなりました。それは、雑穀には栄養価が高い成分が豊富に含まれているので、下級武士よりも栄養価の高いものを食べていたのです。大豆は味噌として庶民でも、規制される事無く作れたもので、重要な蛋白源でもあった事でしょう。特に戦においても梅干しと味噌は兵糧として欠かせないものだったのです。大豆食品は現代でも優れた食品であり、納豆やプロティンなどにも利用されるほど、価値の高いものです。
大豆イソフラボンの効果
大豆の栄養素の中でも、大豆イソフラボンは効能の高い栄養素で、女性ホルモンである「エストロゲン」と似た働きをすることで知られています。イソフラボンは、コレステロール値の上昇を抑える効果があり、体内の骨格内カルシウムが溶け出るのを防ぐと共に、骨粗鬆症の予防や動脈硬化の改善などに大いに役立つ成分なのです。また、更年期障害にも深く関わっており、こうした症状を和らげる作用があるとされています。また、抗酸化作用がありますので、増えすぎると人体に影響のある、活性酸素の排除を行う効果もありますので、肌荒れを防ぎ美肌を守る美容効果や、体内に溜まった有害物質などを除去する作用があります。この効果による、アンチエイジングにも寄与しており、生活習慣病予防などの対策にも、期待が寄せられているのです。過剰摂取による副作用もありませんし、大豆はアミノ酸も多く含みますので、安心して食生活に活用できる事でしょう。
大豆イソフラボンを効果的に摂ろう
生活習慣病予防に、効果のある大豆イソフラボンですが、不足するとカルシウム不足が不足した場合には、骨が溶けだす事もあり、骨粗鬆症の要因となってしまいます。また、コレステロール値の上昇も考えられますので、生活習慣病の格好の標的にされてしまう可能性もあるのです。そうならない為には、こまめに摂取する事が大事で、食生活から改善して行かなければなりません。大豆製品には、味噌を含む醤油もありますが、これらは塩分濃度も高く、頻繁に摂取する訳にはいかないでしょう。そこで、効果的な食品としては、まず納豆が挙げられます。納豆は優れた発酵食品であるだけではなく、腸内細菌の餌となる成分も含まれています。アミノ酸も豊富で、消化や吸収率も良いので毎日食べても安心の一品です。また、大豆製品には黄な粉があり、黄な粉を使ったレシピも沢山あります。パン作りやスムージーに混ぜてもよく、胡麻和えの代用品としても利用できます。黒豆や枝豆も大豆ですので、こうしたものも活用すると、飽きない食事を行う事ができます。
「大豆イソフラボンは生活習慣病予防に優れている」のまとめ
大豆イソフラボンを効率よく摂るには、日々の食事に利用するのが理想的ですが、現在は多くのサプリメントを始め、健康食品も多く出回っており、味も食べやすいものばかりです。こうしたものも、活用していく事も大事でしょう。