[監修済] グルタミン食品の上手な摂り方をマスターしよう

グルタミン

[監修済] グルタミン食品の上手な摂り方をマスターしよう　

グルタミンは、蛋白質に富んでいるものに多く含まれていますので、摂り方によっては効率的に摂取する事も可能です。ただし栄養素というものは、バランスが大事なのでそうした食事を心がけます。

グルタミンと筋肉の関係

人間が体内に蓄えているアミノ酸は、細胞単位で人間の体と密接な関係があります、神経に情報を伝えるのもアミノ酸で細胞を作り出すのもアミノ酸です。また、筋肉のエネルギーを作り出しているのもアミノ酸で、グルタミンの量はそのアミノ酸の中でも、その6割を占めていると言われています。その理由として挙げられるのが、人間の代謝に関わっているせいだとわかって来ています。人間のエネルギー代謝には、様々な臓器も関わっていますが、人間の体には一定のエネルギー代謝を行うメカニズムがあります。肝臓は血糖値を司っている臓器ですが、血糖値を左右しているのは炭水化物食品です。炭水化物食品の摂り方に応じてこの肝臓内で一度「グリコーゲン」という物質に変わって蓄えられています。グリコーゲンは蓄えられた後に、分解されグリコースとしてエネルギー供給しますので、急激に血糖値が上がる事はないのです。そして、筋肉もエネルギーを蓄える事のできる器官と言えます。筋肉には人間の体の4割以上を占めている器官ですが、この中にグルタミンがエネルギー源として蓄えられており、必要に応じて使われて行きます。

体内にあるアミノ酸たち

人間に体内には、20種類のアミノ酸が働いており、そのすべてがタンパク質を構成するアミノ酸として使われています。この20種類あるアミノ酸のうち、11種類は人間の体内で他のアミノ酸や中間代謝物で、作り出されるもので、残りの9種類のアミノ酸は食品の摂り方に応じて、作り出されるものですので、この9種類のアミノ酸の事を、「必須アミノ酸」と呼んでおり、人間が意識した摂り方で摂取しなければ、不足してしまうものなのです。必須アミノ酸にはヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、セレノシステイン、ピロリシンで、「非必須アミノ酸」には、アルギニン、グリシン、アラニン、セリン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸があり、この非必須アミノ酸は他のアミノ酸や中間代謝物から作り出す事ができるのですが、特にグルタミンはこれらのアミノ酸の総量の、60％の割合を占めているものですので、激しい運動を行ったりすると急激に失われる為、補給する必要があるのです。

なぜ大量のグルタミンが必要なのか

人間の主なエネルギー源は、グリコースですが、グルタミンを必要なエネルギー源とする組織は筋肉以外の場所にもあり、免疫細胞や消化管の粘膜の細胞で、特に免疫細胞においては病気や怪我を早急に直さなければなりませんので、それだけ大量のグルタミンを蓄えておく必要性があるわけです。また消化管の粘膜などは、人間の体の中でも摂取した食物などと頻繁に接触している箇所でもあり、面積もかなり大きいものです。細胞分裂も活発に行われているので、4日に1度の割合で粘膜細胞は生まれ変わっていると言われており、これらの修復にも多くのグルタミンが必要になって来るわけです。こうして代謝転換と言われる「ターンオーバー」の速い細胞のエネルギー源として使われていると同時に、肝臓で作られるグリコースの材料にもなっています。つまり、人間のエネルギーの源は、このグルタミンがつかさどっている事になりますので、人間に体にとっては最重要の栄養素と言えるのがお判りでしょう。非必須アミノ酸ですが、人間の体内においては大変重要な役割を担っているのです。

グルタミン食品を使いこなそう

食品の摂り方で、十分な栄養素を取るには、その食品がどの様な栄養素を持っているかが重要となります。特に特定の食品から必要な栄養素だけを摂ろうとすると、不必要なものまで取ってしまう可能性も考えられます。栄養には何事もバランスが大事で、TVなどで特定のものが体に良いからと言って、そればかりを取り続けると、栄養のバランスが崩れてかえって病気に繋がる事もあります。また摂取のし過ぎでエネルギー過多に陥り、肥満や生活習慣病の原因にもつながるのです。その中でも、筋肉の重要性は誰でも知るところで、宇宙で長期滞在から帰ってきた宇宙飛行士が、地球に降りてもすぐに立てない事も知っている方は多いかと思います。これは老化と似ている現象で、宇宙の無重力状態では、ほとんど筋肉を動かす必要がない為に、筋力が衰えて来る現象が起こるのです。老化もこのメカニズムと似ており、お年寄りが体を素早く動かせなくなるなど、身体的な衰えは筋肉が影響している事が多いのです。また、加齢とともに歯も弱り食も細くなっていきますので、こうした場合はサプリをうまく活用する事を考えましょう。