[監修済] 健康には欠かせないグルタミンの働きとその効能

グルタミン

[監修済] 健康には欠かせないグルタミンの働きとその効能　

グルタミンという名称は良く効く名前ですが、勘違いが多いのがグルタミン酸とグルタミンで、一般的に調味料として使われるグルタミン酸ナトリウムは、グルタミン酸から作られているものです。

グルタミン酸とグルタミン酸ナトリウム

グルタミン酸は、タンパク質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸ですが、。大量に摂取すると毒性の働きがあるもので、体重50kの者で1kg摂取しないと死に至らない事から、通常の摂取量では問題ないでしょう。食品中に多く含まれており、コンブにチーズや緑茶などに大量に含まれる他、椎茸やトマトに魚介類などにも比較的多く含まれているものです。動物の体内では、受容体を介して神経伝達物質としても機能しているもので、記憶や学習などの脳高次機能に重大な効能を示します。また、神経系統では内因性興奮毒としての側面があり、細胞死やパーキンソン病を始め、抑うつなどの神経症に関わっているのです。また化学調味料である、グルタミン酸ナトリウムの材料にもなっている物質で、日本の大手メーカーでは、サトウキビから取った搾りかすである廃糖蜜から生成する事で、科学的にアミノ酸を作り出しています。うま味成分の一種として調味料やあらゆる食品に、添加物として使用されています。天然のものは、昆布から出るうま味成分の働きで知られており、日本料理の根幹を担っていると言っても良いでしょう。

グルタミンの栄養素とその効能

グルタミンは体内でも合成されていますので、いわゆる必須アミノ酸ではありませんが、たんぱく質を作る上での重要な成分で、運動量やストレスの具合によっては不足するケースもあり、「準必須アミノ酸」または「条件付き必須アミノ酸」としての扱いがなされているものです。身体にもっとも多く含まれるアミノ酸で、栄養効果の高い栄養補助食品やサプリメントでも販売されており、飲料としても各メーカーから売り出されています。疲労を取る効能や働きがある為、ウェイトリフティングやボディビルディングを始め、筋肉を付ける必要のあるアスリートがこうしたサプリメントを多く利用しており、最近では老人が筋肉にけいれんを起こした場合にも、これが用いられる事があります。最近は研究も進み、腸管の防御機能や腸細胞の増殖および分化や敗血症への感染率の減少が報告され、細胞を増やす働きがある事から、外科手術をした後の回復補助として、このグルタミンの摂取が行われており、その効能がある事や副作用などが見られない事も報告されています。

グルタミンの運動効果

グルタミンは、一般的に肉類や魚介類に多く含まれるたんぱく質で、アミノ酸でありこれたのタンパク質を合成しているアミノ酸とされています。つまり、筋肉を作り出す基礎物質となっているもので、そのためにトレーニングの後で摂取する事によって、筋肉がより多く付ける事ができ、疲労の回復も早くなるのです。通常運動すると、乳酸が筋肉内に溜まりこれが疲労物質となって、疲れという形になって現れるものです。筋肉痛はいまだ、そのメカニズムがはっきりと解明されていませんが、筋肉疲労による酷使で筋肉痛が生じます。また、筋肉の動きには「短縮性収縮」と「伸張性収縮」があり、ものを持ち上げる動きが「短縮性収縮」と言われるもので、下ろしていく動きが「伸張性収縮」で、筋肉痛は重いものを踏ん張り下ろす様な力が必要な時に、現れやすいと言われています。グルタミンはこうした激しい運動で、筋肉痛が懸念される場合などのも効果的で、更に筋肉の量を増やす事ができますので、プロティンなどと併用して飲むと一層効果毛的と言われています。

グルタミンの健康効果

グルタミンの健康効果には、腸の働きをなめらかにする効果があり、その効き目の速さは他のアミノ酸より優れていると言われています。また防御強化も効能のひとつですので、免疫力を高める事ができ、ウイルスや細菌の感染をしのいでくれるという効果は弱った体を支えてくれるでしょう。筋肉を強化する効果は、同時に筋肉痛も癒してくれるという相乗効果があり、より思いきりのいい練習に励む事ができますし、特定の筋肉を強化したい時にも大いに役立ちます。また細胞を活性化して増やしてくれますので、外傷を伴った場合の治療としても優れた効果があり、普段よりも早く傷を治癒する事ができます。また飲んべえの方には朗報の、アルコール代謝を促進する効果がありますので、飲酒中に服用する事で二日酔いになりにくい体にしてくれます。但し、飲み過ぎは効果が期待できない場合もありますのでご注意ください。現在は手軽に手に入れられるサプリがありますので、これを服用すると簡単ですが、食品中にも含まれていますので、そうした食事を心がける事も大切です。