特殊な食物繊維として有名になったグルコマンナンですが、人によってはいまいち効果のほどが分からないといった声があがります。そこで、今回はこのグルコマンナンとはいったい何なのかを解説します。
グルコマンナンとはいったい何なのか？
グルコマンナンは別名こんにゃくマンナンと呼ばれるものです。難しい言葉を使うと蒟蒻芋に多く含まれる水溶性食物繊維のことで、こんにゃくの主成分でもあるので、そのような名前が付いています。某商品で有名になっているので、おそらく名前を聞いたことがある人も多いでしょう。こんにゃくの成分はほとんどが水分でそれ以外はこのグルコマンナンという水溶性食物繊維になっています。食物繊維の有用性についてはたくさんの方がご存知でしょうが、グルコマンナンはその最たるものと言えるでしょう。
グルコマンナンの効果は何なのか？
グルコマンナンは人間の消化酵素で消化することができません。水溶性ではあるのですがこんにゃくになる過程で非水溶性となるので消化しにくくなるのです。そのため、このグルコマンナンを摂取することで消化されずに大腸を通過するようになって、大腸を刺激して便秘を改善する作用が強くあると言われておりますさらに、腸内を掃除する作用によって基礎代謝も向上することができるので非常にダイエット食品として効果的であると長い間言われるようになっています。さらに、ノーカロリーなのでダイエット中の方は遠慮なく食べることができます。それ以外にも他の食べ物と一緒に食べた場合は胃の中で包むことで消化吸収を妨げる作用があるので、食べ過ぎやブドウ糖の過剰摂取が発生したとしても予防することができるでしょう。さらにはその消化のし難さから血糖値の上昇を抑える作用にも期待が持て、インシュリンの分泌が抑制されやすくなることで、ますますダイエットをしやすい環境にしてくれます。
グルコマンナンの効果的な摂取方法は？
グルコマンナンの効果を見ていただくことでカンが良い方は予想が付いたと思われますが、このグルコマンナンのベストな食べ方の一つは食事の1時間前くらいに摂取することです。そうすることで血糖値の上昇も抑えやすくなりますし、糖質の過剰摂取も防げるようになるでしょう。また、水を吸収しやすいといった作用もあるので満腹感が出やすく、1時間前に食べれば食べ過ぎ防止にも繋がります。
また、水を吸収するため満腹感を与える働きが強いので、昼飯と夕飯の間の空腹時に摂取するのも効果的でしょう。空腹を抑える作用が強いので、このグルコマンナン一つで、間食を防止することができます。まさにダイエットをしたい人の救世主と言える働きです。それ以外にも、水を吸収する作用があるので多めの水分と一緒に摂ることで効果が上昇します。そのため摂取するときは水と一緒に摂取するようにしてください。
グルコマンナンの注意点はあるのか？
注意点はいくつかあります。まず、先ほど記載したとおり満腹感を得たいなら水分と一緒に摂る必要があるでしょう。水分を吸収することで膨らんで空腹感を抑える作用がありますが、水分が無いと効果が薄れます。
また、グルコマンナンは効果としてコレステロールの吸収を抑えたり糖の吸収を阻害する働きがあるのですが、この阻害する働きが薬にまで届いてしまう危険性があります。なので、何らかの薬を服用中に食べるのはお勧めできません。薬を処方してもらったら、このグルコマンナンを摂取しているという旨を伝えて医師と相談するようにしてください。
次に、満腹感をもたらすといった作用がるのですが、その効果を利用しすぎるとまともに食事をしなくなる危険性があります。空腹感をすべてグルコマンナンで抑え込むようになってしまうと、栄養素が確実に不足するようになるので、健康の面でいうとかなり危険な状態になってしまうでしょう。空腹感を紛らわすためには非常に有効なグルコマンナンですが、使いすぎは危険です。
グルコマンナンの使いすぎには要注意
グルコマンナンは便秘にお悩みの方や、肥満をどうにかして防ぎたい方にお勧めな栄養素で、こんにゃく以外にもサプリメントとして簡単に摂取できるものとなっています。そのため、気軽に摂取できる環境が整ってはいますが、先ほど記載したように使いすぎると食事をしなくなってしまう危険性があるので、使いすぎはNGです。そのため、使う場面は空腹が辛すぎてどうにもならないといった、ここぞの場面で使うようにしてください。非常に便利なので多用したくなる気持ちはよくわかりますが、多用する事でのデメリットが重いため、当たり前のように使いすぎるのは止めたほうがいいでしょう。ダイエットにおいて空腹は敵ですが、栄養不足も問題なので必要な栄養素はしっかりと摂取するようにしてください。それすらも避けたのでは、痩せたとしても不健康な状態になってしまいます。
「グルコマンナンとはどんなもの？」のまとめ
グルコマンナンはダイエットに非常に強力な効果を発揮しますが、使いすぎると怖いぐらいの効果なので、大事な場面で使うようにしましょう。
