ブロッコリーは緑黄色野菜という事もあり、優れた効能が昔から期待されていました。また最近は抽出したブロッコリーエキスによって、手軽に効能のある成分を摂れるとあって、その注目度も急上昇しています。
ブロッコリーを知ろう
ブロッコリーは、地中海沿岸の原産とされているアブラナ科の植物で、カリフラワーや菜の花も近縁種になります。非常に栄養効果の高い作物として知られており、可食部は花になる前のつぼみの部分で、えぐみが無くくせも比較的少ないので、どのような調理でも合う食材と言えるでしょう。かつては保存技術が未熟だったこともあり、流通量は多くはありませんでしたが、現在は安定してスーパーなどで見られる食材として、一般家庭でも非常にありふれた食材とされています。
一方では変わった使い道もされており、洋式の結婚式などで行われているブーケトスを、男性である新郎がこのブロッコリーで行うという事も、ユニークな試みとして行われています。一応花のつぼみですので間違ってはいませんが、渡された男性は多少困惑顔で会場が笑いの渦に巻き込まれています。野菜としては、子供たちに大人気の野菜とは言えず、最近は品種改良も行われており、ハナッコリーやロマネスコを始めとする、様々な品種を見かける事がありますが、認知度や人気はあまり高くはないようです。
ブロッコリーの栄養価
日本ではサラダなど、湯がいて食べられる事の多いブロッコリーですが、海外ではスープや煮込み料理に多く使われる事が多く、中国では炒め物などにも使われています。ブロッコリーは栄養価が高い野菜としても知られており、カロテンやビタミンB群を多く含んでおり、ビタミンKやビタミンCも豊富で、カルシウムや鉄分などを始めとするミネラル分も、多種類含まれるという緑黄色野菜の代表格といえる野菜です。日本には明治時代に入って来たものですが、もっぱら観賞用にされてきた植物でもありました。本格的に栽培が行われ始めたのは戦後の事であり、一般的な野菜として広まるのは、随分時がたった1980年代に入ってからでした。これは急速に発展し育日本文化と共に、ブロッコリーの優れた栄養価が見直されたおかげで、その後の日本家庭には健康食ブームに乗る事で、一般化して行ったのです。ブロッコリーが出回るのは冬から春さきで、この時期の日本の食卓は鍋料理をする事が多く、ブロッコリーが入り込める隙間が少ない事からあまり人気薄なのは否めませんが、最近はがんにも効果のある野菜として注目を集めています。
ブロッコリーエキスの効能
ブロッコリーエキスは、優れた緑黄色野菜のエキスを抽出したもので、健康食品などで使用されているものです。ブロッコリーの効能は優れたものが多く、生活習慣病の予防や改善効果が注目を浴びているのです。特に豊富なβ-カロテンやビタミンCは、優れた抗酸化作用がある事で知られ、ビタミンEも含まれている事で、ビタミンCの破壊を最小限に食い止めると共に、その吸収率を上げてくれる役目を果たします。またビタミンEには、血液をサラサラにし、血管を丈夫にする効果がありますので、 動脈硬化や高血圧予防には最適の野菜と言えるでしょう。
またこれらの栄養素は、抗酸化作用や抵抗力を上げてくれますので、旬である冬場に摂るにはまさにもってこいの野菜と言えるでしょう。またブロッコリーに含まれるスルフォラファンは、優れた抗酸化作用が知られると共に、がんにも効果があると最近注目を浴びている成分です。同時に肝機能を高める効果がある事がわかり、肝臓の解毒作用を促進させてくれる効果がある事もわかってきました。優れた栄養素を多く含んでいるために、トマトにも負けず劣らず医者いらずの野菜として注目されています。
ブロッコリーエキスを上手く活用しよう
ブロッコリーは万病に効く野菜として、優れた効能が多く含まれています。このエキスを十分に活用するためには、家族に美味しく食べてもらう必要があります。ブロッコリー料理の失敗例としては、長く湯がき過ぎてしまい食感が無くなる事ですので、ブロッコリーの下ごしらえをきちんと把握しましょう。ブロッコリーはまず太い芯を切り、つぼみを切り分けますが、つぼみの方から切るとボロボロと粉のようにつぼみが落ちてきますので、反対側の茎の方から軽く切れ目を入れ、割るようにして切り分けていきます。
この時に大事なのは大きさを揃える事で、火の通りは均一になり食感も揃いますが、下ゆでは沸騰したお湯に塩を入れ、2分程度で十分です。この状態で熱いままざるに挙げ、軽く塩を振っておくとした味が付きますので、覚めたらそのままサラダに出来ます。炒め物にする時は、この熱い状態で最後に入れてかき混ぜる程度にすると、食感の残った美味しい仕上がりに出来ます。シチューやスープに利用する時も、最後に入れる事で栄養を損なわずに、冴えた色や食感を楽しむ事ができます。
「ブロッコリーエキスとその知られざる健康的効能」のまとめ
ブロッコリーエキスが、豊富な効果をもたらしてくれる事がわかってきましたが、ブロッコリーは茎も食べられますので、むいて活用していきましょう。また軽く塩をしてぬか漬けにすると、とても美味しく食べる事ができます。