強い抗酸化作用を持ち、美肌効果はもちろん石けんなどにも用いられるステアリン酸。このステアリン酸が不足してしまうことでどうなるのか、逆に過剰摂取によってどう言った影響があるのかを中心にまとめてみました。
ステアリン酸は飽和脂肪酸の一つ
ステアリン酸は飽和脂肪酸と呼ばれる脂肪酸の一つです。飽和脂肪酸は、人の体にとってエネルギーとして使用されるのでとても重要な役割を持っています。ですが飽和脂肪酸は体内にも存在するのでそれ自体は有害ではないのですが、コレステロール値を上昇させる働きもあるため、摂取量には注意が必要です。
ですが飽和脂肪酸は摂取量さえ守って適量を摂取することによって、病気の予防にも役立ちます。飽和脂肪酸は、日々食べている肉類や魚類に多く含まれています。特にステアリン酸は牛脂などに多く含まれているようです。脂肪分が高い食品に多く含まれていますが、普段あまり肉類や魚類を摂取されない方は意識して摂取したほうがいいでしょう。
また、ステアリン酸は他にもチョコレートなどにも多く含まれています。比較的飽和脂肪酸の中でも摂取しやすい成分とも言えるでしょう。もちろんチョコレートは食べすぎも要注意です。ですがステアリン酸は飽和脂肪酸の中でも、接種をすることで、悪玉コレステロール値の上昇が他と比べて上昇しにくい傾向にあります。適量を継続して摂取するのが望ましいでしょう。
ステアリン酸の主な効果は抗酸化作用
ステアリン酸において、現在最も注目されている効果は抗酸化作用です。この抗酸化作用は、人の体においてとても重要なはたらきを持っています。人の体内は酸化してしまうことによって、いわば錆びてしまう状態になります。この状態が続くと血管がもろくなってしまったり、コレステロール値が上昇したり肌にハリが失われたりします。
ステアリン酸は飽和脂肪酸の一つなのですが、飽和脂肪酸は基本的に炭素同士が硬く結合されているので酸素が中に入り込みづらくなっています。よって酸化しにくいので体内の酸化を防ぐことができるのです。抗酸化作用を持つ食品は様々ありますが、ステアリン酸は動物性、植物性の中でも最も多く含まれる飽和脂肪酸です。肌のハリや免疫力が落ちていると思ったらこのステアリン酸の不足も考えられます。
また、ステアリン酸は脂肪酸であるため高い保湿力もあります。水分と脂分を体内で乳化させることによって肌に潤いのある状態を保たせてくれるのです。その強い保湿成分と抗酸化、抗菌作用からステアリン酸は化粧品や石鹸などにも多く含まれています。特にステアリン酸は飽和脂肪酸の中でも高級飽和脂肪酸とも言われており、普通の飽和脂肪酸よりも結合が強く酸化しづらくなっているのです。
ステアリン酸の不足による影響
ステアリン酸が飽和脂肪酸であり、高い保湿力や抗酸化作用を持つことから、このステアリン酸が不足した際に起こる影響としてまず挙げられるのが肌への影響です。ステアリン酸が不足してしまうと肌にシワが増えてしまったり潤いがなくなってしまいます。
また、抗酸化作用があることから不足による免疫力低下も考えられます。体内で活性酸素が活動し酸化してしまうと体の免疫力を弱めてしまいます。脂が多いからと摂取を極端に控えると逆に悪影響にもなりかねないので注意がひつようです。
摂取できる食品は少なくないので体の衰えを防ぐためには不足しないように継続して摂取することが必要です。飽和脂肪酸であるステアリン酸はコレステロール値の上昇を促す働きもありますがコレステロール自体はなくてはならない物質です。牛脂を中心とした肉類で摂取できますし、チョコレートでの摂取ならカカオによる脂肪分解の効果もあってより効果的です。適量を守って美肌を維持しましょう。
ステアリン酸の過剰摂取による注意点
ステアリン酸は飽和脂肪酸の中でも悪玉コレステロールが増加しにくいとは言われてはいますが、それでも飽和脂肪酸には中性脂肪やコレステロール値の増加を促す働きがあります。過剰な摂取には注意が必要です。コレステロールが必要以上に増加すると生活習慣病などのリスクにもつながってしまいます。
チョコレートで摂取する際も過剰な摂取は肌にも悪影響を及ぼしかねません。血糖値の上昇も考えられますので一気に食べるのではなく数日、もしくは数回に分けて取り入れるようにしましょう。
また、ステアリン酸は脂分の多い食事に含まれていることが多いので脂で調理をする際は油を少なめにしたりオリーブオイルなどを用いたほうがいいでしょう。野菜類などビタミンを豊富に含む食品と一緒に摂取するのが効果的です。
「美肌には欠かせないステアリン酸の不足と過剰摂取による影響」のまとめ
ステアリン酸はその抗酸化作用や保湿効果から美肌を保つには欠かせない成分です。普段食生活が乱れがちな方はサプリメントなどを有効に利用し、不足と過剰摂取に気をつけながら上手に美肌を保ちましょう。