フッ素

[監修済] フッ素を摂取して健康な歯を作る。

昔から歯の健康を守るためにフッ素が必要と言われてきました。ここでは歯の健康を守るためにフッ素がなぜ必要なのか、フッ素が必要なのは子供だけなのか、そしてフッ素の効果的な取り入れ方を紹介していきます。

フッ素と歯の関係

昔からフッ素は歯に良いと言われています。子供のころにフッ素塗布をされたという人も多いものです。フッ素には、虫歯の原因菌の働きを弱めたり、歯から溶けだしたカルシウムやリン酸の再石灰化を促すという効果があります。これによって歯の表面を強化して虫歯になりにくい歯と口腔環境を作る効果があります。

特に、生えたての乳歯や永久歯というのは虫歯になりやすいと言われています。せっかくの出てきたてのキレイな歯を虫歯にすることは避けたいものです。そこで、昔からフッ素塗布が子供の頃には行われてきました。フッ素塗布をすることで、歯の表面を強化して虫歯になりにくくしているのです。

多くの人が勘違いしているのですが、フツ素塗布は子どもだけに必要なものではありません。大人になると、不規則な生活や飲酒や喫煙といったもので子どもとは違った虫歯になりやすい環境が作られます。さらに、二次虫歯といって、治療済みの虫歯がさらにまた虫歯になることも多いです。加齢によって歯周病のような歯のトラブルも増えてきます。これらのトラブルを回避することは口内トラブルを防ぐには重要なことです。

大人になると、フッ素塗布を受けることはほとんどありません。しかし、虫歯治療や日頃からの予防の中でフッ素を摂取することは推奨されます。実際に、フッ素を配合した歯磨き粉は多く販売されており、これらを使用することは虫歯抑制効果があるというデータが出ているのです。また、多くの歯科医がフッ素配合歯磨き粉の使用を推奨しています。

口の中にフッ素を残す重要性

フッ素配合の歯磨き粉を使えば歯の健康を守れるわけではありません。大事なのはフッ素をどれだけ口の中に残しておけるかということです。フッ素は歯磨きをした後も歯や口の中に残ります。この残ったフッ素が唾液と混ざり合うことで口の中での効果を発揮します。そこで、歯磨き粉にフッ素配合のものを選んだ際にはその後のフッ素を口の中に留めさせる工夫が重要となります。

フッ素を口の中にとどめる方法は決して難しいものではありません。たとえば、まずはすすぎを工夫する事です。せっかく歯磨きで口の中にフッ素を入れても大量の水で大きくうがいを何度もしては取れてしまいます。そこで、歯磨き粉を吐き出したあとのゆすぎは少ない水で軽く1度だけ行うのがポイントです。何度も繰り返すとフッ素を流し出してしまいます。この時、目安として歯磨き後のゆすぎは水の量は5ミリリットルから15ミリリットル、小さじ1杯から大さじ1杯というほんの少しの水で行うのがベストです。ゆすぐ時間も5秒ほど、さっと口の中に水をぶくぶく動かす程度です。慣れるまでは気持ち悪いと思う人もいるかもしれません。慣れてくれば違和感はなくなります。さらに、歯磨きの後に飲食を2時間ほど控えられるとフッ素の働きを最高のものにできます。

次に、寝る前にも歯磨きを行うことです。私たちは寝ている時に虫歯が進行しやすいと言われています。これは、就寝中は口の中の唾液の分泌が少なくなって口の中の自浄作用が低下することに原因があります。細菌が繁殖しにくくするために、フッ素を口内に滞在させることが望ましく、そのために就寝前の歯磨きは効果があるのです。

フッ素の取り方

フッ素をはのために摂取しようということは言われるものの、そのためにサプリメントを飲むようなことはあまり聞きません。よく聞くフッ素の摂取方法はフッ素塗布やフッ素配合歯磨き粉、フッ素配合のガムです。実は、フッ素を体内に摂取する際にはその摂取量に注意が必要になります。摂取のしすぎは中毒症状を起こしてしまうのが理由です。ただ、日本ではフッ素を配合したフッ化物があまり浸透していません。そのためにまだまだフッ素を摂取しすぎて中毒を起こすような例は起きていないのです。中毒症状があるからといって歯磨き粉やガムの使用を中止する必要はありません。中毒症状を起こすのは、フッ素が含まれたものを大量に飲むようなことがあった場合のみです。もしも、自宅でフッ素を配合しているマウスウォッシュのようなものを使用しているときは子供の誤飲には注意が必要です。同様に、子供のマウスウォッシュの使用も避けたほうが賢明と言えます。

「フッ素を摂取して健康な歯を作る。」のまとめ

子供の時だけ必要だと思われがちなフッ素ですが、大人になっても歯の健康を守るためには必要なものです。上手に取り入れるためには歯磨きの工夫をすることがとても重要であり効果的になります。ただし過剰摂取は体内に中毒反応を起こすことがあるので使用料を守ること、特に子供の使用時には誤飲がないように注意することが重要です。

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