[監修済] ダイエットにいいだけではない、育毛にも効果を発揮するラズベリーの魅力

ラズベリー

[監修済] ダイエットにいいだけではない、育毛にも効果を発揮するラズベリーの魅力

別名フランボワーズとも呼ばれるラズベリーは、タルトやジャムなどのお菓子作りでよく使われています。またダイエットのサポートに役立つ事でも知られています。そんなラズベリーが最近、育毛にも効果が期待できると言われ注目されています。今回はラズベリーが育毛にいいと言われるその理由についてご紹介します。

健康な髪の発育とは

人間の毛の中でもかなり印象に影響を与えるのが髪の毛。健康な髪は、毛母細胞が分裂していき、髪の毛が伸びていく成長期、毛母細胞が分裂しなくなり、髪の成長がストップして、だんだんと毛根が上に上がっていく退行期、生えている髪が抜ける直前の状態で、頭皮では次なる髪の毛が生えようとしている休止期、そして次の髪の毛が出てきたために、前の髪の毛が抜け落ちる脱毛期という4つのサイクルを定期的に繰り返しています。この繰り返しのリズムが何らかの原因、例えば、ストレスや毛穴の詰まりなどで崩れると、髪の成長に影響が及んでしまいます。髪の毛を元気に生やしていくためには、このサイクルを崩さないようにすることはもちろん、髪の毛がきちんと作られるよう、成長期の時の毛母細胞の分裂を活発化させる必要があります。ラズベリーにはその毛母細胞を活発化する働きを期待できると言われています。

育毛に効果を期待できるラズベリーケトン

ラズベリーにはファイトケミカルの一種で香り成分の、ラズベリーケトンという物質が含まれています。これがIGF-1（インスリン様成長因子）を増やすのに役立つのです。IGF-1というのはインスリンに似た物質で、細胞の分裂や成長を促す働きを持っていて、育毛にも効果がある物質です。IGF-1は体の中のあらゆる場所から得た、痛みや熱さといった情報を脳内へ伝えていく役割のある、知覚神経が刺激されることで増えていくと言われています。ある研究では、カプサイシンなどを摂ると知覚神経が刺激され、CGRP（カルシトニン遺伝子関連ペプチド）という物質が発生し、胃腸から受けた刺激を脳へ伝えていくことでIGF-1を増やす効果があると報告されています。

ラズベリーケトンはそのカプサイシンとよく似た構造をしており、なおかつカプサイシンより3倍の効果が期待できると言われています。ラズベリーケトンが刺激を脊髄から脳に伝える感覚ニューロンの機能を活発にして、真皮でIGF-1が増えるように働きかけることで、育毛効果を期待できます。実際、ラズベリーケトンを5か月間与えられた人の半数に脱毛の改善効果が見られたとの報告もあります。またラズベリーケトンを摂った人の中には、体がポカポカする、少し動いただけでも熱くなるという感想を持つ人も多く、血流を良くするという意味でも育毛効果を期待できます。カプサイシンは辛くて嫌いという人でも、ラズベリーなら辛みはないので摂り入れることができます。

抗酸化作用も強い

ラズベリーにはラズベリーケトン以外にもアントシアニンが含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、紫外線などで細胞が傷つかないように守る働きを持っています。また抗酸化力も強く酸化からも守ってくれます。髪の毛は皮膚の真皮という所から生え出ていて、毛を包み込んでいる毛包には血管などが通じていて、この血管から栄養をもらっています。しかし血管が傷ついたりするとその栄養がうまく運べなくなってしまいます。そうなると髪の毛にまで栄養がうまく行き渡らず、毛母基での細胞分裂が行いにくくなります。それにより新たな髪が生まれず、育毛できなくなってしまいます。活性酸素は血管を傷つけてしまうのでそれを止める作用のあるアントシアニンも、育毛には大事な成分だと言えます。同じく抗酸化作用のあるビタミンCとビタミンEも含まれているので、ラズベリーは抗酸化パワーたっぷりの果実です。

育毛効果を期待するならラズベリーから

育毛効果が期待できるラズベリーケトンは、現在ラズベリーにしか含まれておらず、ほかのベリーにはない成分です。ですからその効果を期待するならラズベリーを摂取する必要があります。ラズベリーはフルーツとして生で食べることもできますし、スムージーの材料にしたり、お菓子を作る際に使ったり、ジャムとして使うこともできます。しかしなかなか新鮮なラズベリーを手に入れる機会は少ないという場合や、そんなにラズベリーを使って作るもののレパートリーが思いつかないという場合は、サプリメントから効率よく摂ることができます。その場合は過剰摂取にならないよう、決められた量を守るようにしましょう。