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メラノイジンで生活習慣病予防とダイエット!【味噌やしょうゆ、ビールに含まれる】

メラノイジンは食品を加熱した際に焼き色と風味を出す成分であり、強い抗酸化作用があるといわれています。血糖値やコレステロール値、生活習慣病などにも関わりがあるメラノイジンの働きや効能について考えます。

メラノイジンはメイラード反応の産物

メラノイジン食材を加熱した際に糖とアミノ酸が反応して茶褐色に色づくメイラード反応によってつくられる物質で、トーストを焼いたり、玉ねぎを炒めたりしたりしてできるものです。

味噌や醤油をつくる工程でも風味物質として欠かすことができないメラノイジンは、古くから食生活に深く関わっています。近年、メラノイジンが単なる食品の風味物質ではなく、高い抗酸化作用や腸内環境を整える働きがあることが研究によって明らかにされたことから、栄養成分としての注目度が高まっています。

メイラード反応が起きることでつくられるメラノイジンですが、このメイラード反応は体内でも起こることがわかっています。体内で起こるメイラード反応は糖化と呼ばれ、体内でタンパク質と糖が結合してAGEsをつくります。

AGEsコラーゲンなどのタンパク質の一部と結合して体内では異物とみなされるようになり、AGEsの分解のために酵素であるコラーゲナーゼやエラスターゼの分泌量が増えます。その際、AGEsばかりでなくコラーゲンやエラスチンといった美肌成分も分解されてしまうため、皮膚がたるんだり、しわができたりしてしまう原因となってしまいます。

メイラード反応の産物であるメラノイジンは有効成分ですが、体内ではこの分解反応が起きないようにすることが大切なのです。

メラノイジンの効能

アンチエイジングと生活習慣病の予防

メラノイジンには優れた抗酸化力があるため、細胞が活性酸素によって受けるダメージを軽減してくれる働きがあります。数ある活性酸素のなかで特に一酸化炭素の活性を抑制する働きがあり、細胞の新陳代謝に必要となるDNAが酸化して壊されるのを防ぐことから、老化や生活習慣病の抑制にも期待ができるといえます。

動脈硬化の予防

また、メラノイジンの抗酸化作用脂質の酸化防止にも働いて、動脈硬化の予防にも効果があるといわれています。さらに、コレステロール値の上昇を抑制するとともに血管をしなやかに維持する働きもあるため、血栓が形成されるのを防いで高脂血症の予防にも効果があります。

腸内環境を改善して便秘解消

メラノイジンには食物繊維と似た効果があるともいわれており、腸内環境を整えて便秘の解消を助けてくれます。便秘は腸内環境が悪化して排出すべき老廃物や有害物質を体外に出すことができない状態となることであり、肌トラブルが起こりやすくなるだけでなく免疫力や自己治癒力が低下して様々な体の不調を訴える原因となります。

メラノイジンを摂取することでデトックス効果を高めることもできるのです。

糖尿病とメラノイジン

最近では、成人だけでなく子どもの発症リスクも高まっている糖尿病は、患者数の増加が深刻な問題にもなっています。

糖尿病

  • 偏った食生活
  • 暴飲暴食
  • 運動不足
  • 肥満
  • ストレス

などが原因となって起こる生活習慣病のひとつであり、インスリンの分泌や働きに異常をきたすものです。

もともと欧米人に比べてインスリンの分泌量が少ない日本人欧米化した食事をとり過ぎたことによって、血糖値が上昇したままの状態が継続することも原因といえるでしょう。

そんななかで全国的に見て糖尿病が少ないのが中京地域なのですが、その秘密は伝統の味噌にあるともいわれています。中京地域の中心都市名古屋市は八丁味噌を使った

  • 味噌カツ
  • 味噌煮込みうどん
  • 味噌おでん

名物として全国的にも有名です。

同様に岐阜の朴葉味噌も有名であり、豆味噌を料理に多く取り入れている中京地域糖尿病による死亡率が低いのも、味噌に豊富に含まれるメラノイジンの作用によるものといえるのかもしれません。

日本食が世界的なブームとなっている背景には、日本の伝統食が健康食であるからともいえるでしょう。

メラノイジンとダイエット

メラノイジンには

  • 消化酵素であるアミラーゼの働きを阻害
  • 腸内で二糖類を単糖に分解するα-グルコンターゼの働きを阻害

する作用があり、血糖値上昇を抑制します。摂取した栄養分が消費されずに蓄積されるのを防いでくれるため、中性脂肪やコレステロール値が上昇するのも抑制され、ダイエットにつながるといえます。

さらに、血圧の上昇に関わる酵素であるACEを阻害する働きも認められているため、高血圧の予防も期待できます。

メラノイジンを摂取する際の注意点

〇 ×

メラノイジンは豆味噌やしょうゆなどに多く含まれているので,食事から摂取することが可能ですが、味噌・しょうゆ共に塩分濃度が高いため、症状の緩和などを目的にメラノイジンを多く摂取する際にはサプリメントを活用した方がいいでしょう。

毎日味噌汁を飲むことは大切なことですが、高血圧などで塩分摂取に制限がある方は摂取の仕方についてよく考えた方がいいといえるでしょう。

メラノイジンで生活習慣病予防とダイエット!【味噌やしょうゆ、ビールに含まれる】のまとめ

メイラード反応の産物として生成されるメラノイジンは摂取することによって、抗酸化体質となり、糖尿病などの生活習慣病や老化を防ぐことができると考えられており、味噌やサプリから摂取することができます。

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