セラミドは人間の肌の間にある細胞監視室と呼ばれる物質であり、美肌効果がみられるものです。セラミドは最強の保湿成分と言ってよいものですが、肌の間の水分を満たして細胞に潤いをもたらすという効果があります。そして、肌の内部の水分蒸発を防ぐだけでなく、外部からアレルゲンなどの刺激を防ぐことができます。このような保湿成分であるセラミドを効果的に使用して美肌を実現しましょう。
セラミドが美肌をもたらす働きについて
セラミドは人皮膚の角質に含まれており、肌のバリア機能を果たしている細胞間脂質の50パーセントを占める成分です。細胞間脂質とは、細胞と細胞の間にあり、それぞれの細胞を結び付ける水分や油分をしっかりと保つ役割をするものです。セラミドがあることで細胞がみずみずしく保たれます。そして、細胞自身が持つバリア機能を働かせることで、紫外線をはじめとする外敵の刺激から肌を守ってくれます。セラミドは一言でいうと肌の保湿と保護を果たすという役割があります。そのため、セラミドが十分に満たされている肌は、細胞の一つ一つが水分でうるおっており、そして肌荒れなどを防いで強くしてくれます。紫外線は肌を刺激してシミなどを作り出すことがありますが、セラミドがあるために紫外線をブロックしてシミやたるみを作りにくくします。肌が潤って水分を保ち丈夫になることや、紫外線などの刺激を防いでシミやシワを防止してくれることからセラミドがたくさんあることが美肌に近づくと考えられています。
セラミドで保湿することがなぜ美肌につながるの?
セラミドはもともと人間が持っている保湿成分です。赤ちゃんの肌が何もケアをしていなくてもプルプルしているのは、セラミドが豊富にあるからです。セラミドの量は赤ちゃんの時にピークを迎えており、だんだん加齢とともに減少してきます。そのため、適度に保湿をしてやることが大切です。保湿をすると考えるとすぐに化粧水などで水分をびしゃびしゃと補えばよいと思う人もいるでしょう。しかしながらそれでは内側まで保湿したことになりません。表面に水分があったとしても内側が乾いているインナードライの状態であったら、肌の内側が水分不足になって角質層が乱れてしまいます。すると紫外線などの刺激を受けやすくなり、シミやそばかすの原因になります。その点セラミドであれば分子が小さいですので肌の奥深く真皮層にまで浸透してくれます。ですので、肌の内側から保湿をすることができ肌の水分量を十分に保つため赤ちゃんのようにぷるぷるした美肌を手に入れることができるのです。
セラミドで得られる美肌効果にはどんなものがあるの?
セラミドによって得られる美肌効果にはさまざまなものがあります。まずは、肌の水分量を保ってバリア機能を高めることです。紫外線などの刺激やアレルゲンなどからも皮膚を守ってくれますので敏感肌の人はもちろんのこと、アトピー性皮膚炎の人にも有効です。さらには、肌の新陳代謝をたすけ皮膚細胞の再生を促進する作用もあります。さらには、抗酸化作用がありますので、アンチエイジングの観点からもセラミドは有効です。身体に有害な活性酸素から肌を守ってくれることができます。さらに、セラミドはメラニンを抑制するという効果もあります。メラニンはシミやそばかすの原因ともなりますので、そういった意味でも美白効果があります。セラミドの効果はこのように多岐にわたるのです。
セラミドの美肌効果を高めるためのスキンケアについて
セラミドは、肌の奥深くまでしっかりといきわたり、そして保水効果も高い成分です。そのため、毎日の保湿ケアをしっかりとしていくことでより確かな美容効果が得られます。まずは、毎日クレンジングと洗顔をしっかりしてからセラミド入りの美容液や保湿クリームなどで保湿をしていくことです。クレンジングや洗顔でもごしごしと洗うのではなく、優しく丁寧に泡立ててからつけるように洗うようにしましょう。さらには、美容液はたっぷりと顔につけるようにします。その時にコットンで刺激をしてしまうとコットンの繊維が良くありませんので清潔に洗った手でなでるようにするとよいです。美容液を使う際には、乾燥しがちな部分は重ねて塗るなどの工夫をするとよいでしょう。確かなケアをすることは、セラミドの保湿効果をより高めていくことができます。
「セラミドは美肌にいい注目すべき成分です」のまとめ
セラミドの美容効果としては、やはり保湿に優れているという効果と、肌を保護する成分を強めるといった美容効果があります。セラミドは分子が小さく、そして皮膚にもともとある成分ですので拒絶されることなく肌の奥深くまで入り込み、肌のうるおいを取り戻してくれます。セラミドのさらなる美容効果としては、紫外線などの刺激からブロックしてくれる効果がありますので、シミなどを作りにくくしてくれます。毎日のスキンケアに取り入れていくとよいでしょう。