[監修済] 長寿に導く根本物質アディポネクチン

アディポネクチン

[監修済] 長寿に導く根本物質アディポネクチン

長生きしたいと人間は誰もが願っています。しかし、これまではどうすれば長生きできるかについて、その根本的な根拠となる物質は見つけられてはいませんでした。しかしながら、最先端の医学研究が長寿に導く根本物質を見つけ出すことに成功しました。それがアディポネクチンです。長寿の人は一様に体の中のアディポネクチンの濃度が高くなっています。このサイトではアディポネクチンと長寿の関係について紹介していきます。

長寿の秘密

人間は必ず死ぬ運命にあります。一般的に日本人の平均寿命は80才前後と言われていますが、100才以上の長寿の方ももちろんいますが、逆に30代の若さで命を落としてしまうような方もいます。この差はずっと明らかにされることはありませんでした。しかしながら、我々は経験的に長寿である方は体全体が生き生きしているということを知っています。つまり、体の中にある全体を生き生きさせる物質が長寿に我々を導いてくれていると考えるのが、科学的に妥当であるということだけは、多くの人が長い間イメージしてきました。たしかに、長寿の人の身体的な能力を測定すると皮膚、内臓機能、代謝機能などすべての面で若々しさを保っていることが一般的には知られています。体中を若々しく保つには体の隅々を循環している血液中に何か特別な物質があると考えるのが妥当だといえます。その観点から長寿にかかわる物質を見つけただしたのが、大阪大学医学部の松沢先生でした。松沢先生が最先端の医学研究によって見出した物質が現在長寿ホルモンと呼ばれているアディポネクチンでした。予想通りアディポネクチンは長寿の方に非常に多い傾向があり、更には全身のいろいろな部位において長寿に導く効果を有しています。

マルチな効果

アディポネクチンには血管を若返らせる働きがあります。これによって、動脈硬化や脳梗塞などの重篤な疾患になりにくくなります。更には中性脂肪の量を減らす働きもありますので、血管にダメージを与えることも少なくなり、脳出血などの病気にもなりにくくなります。脳の疾患は寿命を大きく短縮してしまう原因と考えられています。脳の疾患にかからないようにできるだけで、大きな寿命延長効果が期待できるようになります。アディポネクチンにはインスリンの感受性を高める作用もあります。それによって糖尿病を予防することも可能なります。脳の疾患と同様に糖尿病は合併症を併発しやすくなり、それによって、重篤な症状となり寿命が短くなってしまうことになります。アディポネクチンには高血圧を予防する作用もあります。加齢と共に現れてくる高血圧の症状はやはり深刻な病気のトリガーとなってしまうことが多くなります。アディポネクチンにはガン化を抑制する作用も知られています。ガンはいまだに不治の病といわれていますので、アディポネクチンによってガンを防ぐことが出来れば、やはり長寿につながっていきます。寿命とは関係ありませんが、冬に大流行するインフルエンザの予防効果もアディポネクチンにはあります。さらに、アディポネクチンには生活習慣病の予防効果と老化防止効果もあることが知られています。アディポネクチンの体の中の量を増やすことが出来れば自動的に体の中の健康状態をアップさせることができ、結果として長寿になることが可能になります。

増やす方法

アディポネクチンの量を体の中で増やすにはどのようにするのがいいのでしょうか？実は体の中にある中性脂肪の量とアディポネクチンの間には反比例の関係があります。中性脂肪の量を減らすことができれば、確実にアディポネクチンの量が増えて、長寿へと導いてもらえます。中性脂肪の量を減らすには、いわゆるダイエットを行えばいいことになります。ダイエットを行っていくには、こまめに有酸素運動を行って、中性脂肪の量を減らせばいいのですが、意外と中性脂肪の量を減らすには時間と根気が必要になってきます。ダイエットの難しさともいえるのですが、アディポネクチンの量を増やすのにダイエットを用いるのはなかなか難しいことも多くなってきます。しかしながら、最近ではアディポネクチンの配合されたサプリメントも市販されていますので、ダイエットの代わりにサプリメントを用いて長寿に自分の体を導いていくことも可能となっています。マグネシウムと食物繊維を多く含むわかめやひじきなどの海藻類もアディポネクチンの量を増やすのに大きな効果があることが知られていますので、これらの食品とサプリメントを併用することも可能です。また、喫煙は体内のアディポネクチンの量を下げてしまう効果がありますので、可能であれば禁煙をするのもお勧めです。