フコイダン

[監修済] 海藻類に多く含まれるフコイダンの摂り過ぎには要注意

海藻類に主に含まれ、免疫力向上や大きな病気の予防に役立つことからサプリメントなどでも注目を集めているフコイダン。ですがこのフコイダンは海藻由来の成分とはいえ摂り過ぎには注意が必要です。摂り過ぎによってどのような影響があるのかをまとめてみました。

フコイダンは主に海藻類に含まれるもの

フコイダンは基本的に、昆布やメカブ、モズクなどの海藻類に多く含まれています。この海藻類に含まれるヌルヌルした成分に含まれるのがフコイダンであると言われています。特にモズクはこの中でもフコイダンの含有量が多いようです。

フコイダンを含む海藻類にはそれぞれ特徴があり、抽出の容易さなどが変わってきます。もっとも多くフコイダンを含むモズクの中でもオキナワモズクにはさらに多くのフコイダンが含まれます。このオキナワモズクは純度も高いため比較的抽出されやすいようです。

逆に昆布などはフコイダンだけではなく他の成分なども含まれているため、抽出に時間がかかります。また、メカブもモズクの次に含有量が多いとされています。海藻によって摂取できるフコイダンの量が違うので摂取の際は確認する必要があります。

モズクはメカブや昆布などに比べ約3倍ものフコイダンが含まれています。効果的にフコイダンを摂取するのであればモズクを利用するのがもっとも効果的です。フコイダンは海藻を海水中で守る役割もあることから免疫力などを高める効果などもあるので人の体にはとても有効的です。

フコイダンに含まれるヨードの摂り過ぎには要注意

フコイダンは海藻由来の成分であるため、フコイダン自体は有害な成分ではなく安全性も高いとされています。ですが、フコイダンを含む海藻類には塩分やヨードが多く含まれている場合があります。塩分ももちろん摂りすぎは禁物ですが、このヨードもまた摂りすぎてしまうと体に害を与えてしまいかねません。

基本的にヨードは欧米諸国と比べ、日本人は十分な摂取量を取れていることが多いのです。ヨードの目安摂取量もそれほど多いものではなく、和食になじみのある日本人の食事では摂取しやすいものです。ですのでフコイダンを摂取しようと海藻類を摂りすぎてしまうとヨードの摂りすぎにつながってしまう可能性があります。

ヨードはそもそも細胞や代謝などに関して必要な成分ですので体にとっては重要でもあります。ですが、ヨードは甲状腺の機能に影響を与える成分です。特に女性は20人に一人ほどの割合でヨードの摂りすぎには注意しなければいけないともされています。摂りすぎてしまうと甲状腺の機能の低下につながってしまう場合があります。

メカブや昆布などのフコイダンにはヨードが多く含まれている可能性があるので注意が必要です。ですがモズクに関してはヨードの含有量はそれほど多くはないので比較的安心して摂取できます。フコイダンの量が最も多く、ヨードの量も少ないので、フコイダンの摂取にはモズクが最も適していると言えるでしょう。

フコイダンの目安摂取量と副作用

フコイダンは具体的な副作用などは認められておらず、比較的安全性が高いとされています。ですがもちろん過剰な摂りすぎには注意が必要です。基本的に1日の目安摂取量は1~3gとされています。ですがこの量を海藻類から摂取するのは難しいです。過剰な海藻類の摂取は塩分やヨードの摂りすぎにつながります。つまりサプリメントなどを有効に利用する必要があります。

また、フコイダンは食物繊維の一種でもあります。個人差はありますが過剰に摂取してしまうとお腹がゆるくなってしまう可能性もあります。食事から摂取する際は食物繊維が豊富な食品は控えめにするなどの配慮も必要かもしれません。

フコイダンには高分子のものと低分子のものの2種類があります。高分子のものは吸収されにくく、その分体内での作用には期待できます。逆に低分子のものは吸収はされやすいが体内での作用は弱いといった違いもあります。その為、できるだけ高分子のものを吸収しやすく摂取した方がいいようです。

フコイダンはお酢との併用で吸収されやすくなります。ですので食事で摂取する場合は海藻類とお酢の両方を摂取するといいでしょう。モズクの酢の物などはとても効果的です。サプリメントで摂取する場合はお酢も配合されているものを摂取するといいでしょう。また、フコイダンは熱に強いため加熱による調理も可能です。モズクを使用した料理とサプリメントの組み合わせが最も効果的かと思われます。

「海藻類に多く含まれるフコイダンの摂り過ぎには要注意」のまとめ

フコイダンは大きな病気の予防にも役立ち、免疫力の向上にも役立ちます。ですがフコイダンを含む海藻類は摂りすぎてしまうと塩分やヨードの摂りすぎにもつながる可能性があるので注意が必要です。サプリメントが最も手軽ではありますが、容量は必ず確認して摂取しましょう。適量を継続して摂取することで、より健康的な毎日を過ごす事ができます。

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