アミノ酸は体の材料の一つであるたんぱく質の原料として知られています。アミノ酸は体の中で十分な量が合成されるもののありますが、十分な量を合成できないものもあります。我々の体を作り出すためには、20種類のアミノ酸が必要となってきます。20種類のアミノ酸をまんべんなく補給できるように日ごろから気を付けておく事が必要です。この記事では20種類のアミノ酸をどのように補給すればいいのかを紹介していきます。
体の健康を維持するためのポイント
我々は食事の形で栄養を補給しています。体は常に新陳代謝によって生まれ変わりを行っています。生まれ変わりのためには新しくたんぱく質を作る材料であるアミノ酸を補給していかなくてはなりません。我々の体を形作っているたんぱく質は20種類のアミノ酸からできています。アミノ酸をペプチド結合と呼ばれる特別な方法でつないで行くことで特定のたんぱく質を作り出すことができます。我々の体はたんぱく質を作る能力をもっていますが、体の中にあるアミノ酸の量が減少しているときには、たんぱく質を十分に作ることが出来なくなってしまいます。これは例えばお肌などで起こってしまうと、お肌の劣化(老化)が引き起こされてしまうことになります。また、アミノ酸不足が起きてしまうと内臓などの場合には内臓疾患の原因になってしまうことが多くなってしまいます。それに加えて、免疫力の低下も著しくなってしまうことも示唆されています。
20種類のアミノ酸の中でバリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、リジン(リシン)、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン(トレオニン)、ヒスチジンは必須アミノ酸と呼ばれ、体の中では十分な量を合成することができないものですので、食品からそれを補っていく必要があります。食事では補いきれないような場合にはサプリメントなどで代用することも可能となっています。いずれにせよ、コンスタントにアミノ酸を摂取することが必要ですので、その点に留意した生活を心がけるようにするといいでしょう。
アミノ酸の量が不足してしまうと、肌の保水力の低下を招いてしまいます。我々の肌のみずみずしさはアミノ酸によって守られている分が多くなっています。アミノ酸を定期的に体に補給することをしておかないと、肌の老化を招いてしまいます。さらには、肌が乾燥しやすくなってしまいますので、冬場は特に肌の劣化が進んでしまうことが多くなってしまいます。さらには、アミノ酸不足によって精神疾患は脳の機能の低下を招いてしまうようなことも起こってしまいます。
アミノ酸からつくられているたんぱく質は多様な機能を兼ね備えていますが、立体構造が壊れてしまうとその機能は失われてしまいます。卵の白身をゆでると全く別のゆで卵ができたり、激しくかき混ぜるとメレンゲが出来てしまうように、非常にデリケートな部分がたんぱく質にはあります。更には、強い紫外線によってもたんぱく質はダメージを受けてしまいますので、アミノ酸不足は体全体の劣化の修復を不可能にしてしまう危険があります。アミノ酸には免疫力を高める作用もありますので、アミノ酸不足は病気の原因にもなってしまいます。病院などでは手術後の患者さんにアミノ酸を投与して免疫力を高めるということが一般的に行われています。
アミノ酸のチェック
血中のアミノ酸の濃度は医療機関にお願いすると、簡単に測定してもらうことが可能です。アミノ酸不足は体の老化を招くだけでなくて、ある種の病気の兆候を示している場合があります。腎不全や肝不全などの場合には血中のアミノ酸の量が低下していることがおおくなります。症状が悪化してしまった場合には薬などでの治療が必要になってきますが、初期症状の場合には、アミノ酸不足を解消するだけで、腎不全や肝不全の症状を緩和して治癒させることも可能になってきます。多くの医薬品がアミノ酸で作られているように、アミノ酸には体に対する癒しの効果が備わっています。
過剰摂取に要注意
アミノ酸は体の中にあるものですので、過剰にとっても基本的には問題にはなりませんが、ある一定以上摂取しても意味をなさないことになってしまうので、いつでも適量の摂取を心がけたほうが良いと言えます。また、特定の疾患を持っている人の場合には、アミノ酸の過剰摂取が病気の悪化を招いてしまうことも考えられます。アミノ酸が適量をコンスタントに摂取することを考えておくのがお勧めと言えます。基本的にバランスの良い食事を心がけていればアミノ酸不足に陥ることはありませんので、サプリメントに頼りすぎないことも過剰摂取の予防につながっていきます。
「アミノ酸不足は健康悪化の危険信号ですので、バランスのよい食事を心がけましょう」のまとめ
以上紹介してきましたように、アミノ酸の不足は体に過度の負担をかけてしまうことになりますので、バランスの良い食事を心がけて、アミノ酸不足にならない日常生活を心がけていくことは、老化防止にもつながりそして長寿にもつながっていくと言えます。